プロテニスプレーヤーで世界トップ9位という日本人初の快挙を成し遂げたテニスの錦織圭が、「この作品に出合って、いまの自分がある」と紹介した相田みつをの言葉。
一生燃焼/一生感動/一生不悟
(一生悟れなくてもいいから、一生何かに感動して、一生何かに命を燃やしていきたい)
昨年末に錦織がしゃべってから、有楽町の「相田みつを美術館」にテレビの取材が来たそうだ。相田みつをは、67歳に亡くなるまで生涯「書の道」を求め続け、ともかくいちずに一本道を、一つ事に集中した人生だったと息子の相田一人氏(館長)は言う。こんな詩も残した。
いちずに一本道/いちずに一つ事/かんのんさまに助けられ/ほとけさまに守られて/曲がりなりにも一本道/迷いながらも/一つ事
相田みつをも信奉していた坂村真民(http://jasipa.jp/blog-entry/9395)にもこんな詩がある。
同じ日は一日もない/これが宇宙史だから/本当に宇宙を知るためには/自分もまた/同じ日は1日もないと言う/生き方をしてゆかねばならぬ/美はここから生まれてくる/感動もここから起こってくる/花は散るから/美しいのだ/虹は消えるから/感動するのだ/このビリビリするような/宇宙生命の/波動を実感しよう
同じ日は一日もないのだ。だからこそ今日、今、ここで出来る精一杯を活きようと。相田みつおの作品にも共通して流れている精神だ。
坂村真民にはこんな詩もある。
あなたにめぐりあえてほんとうに/よかった/ひとりでもいい/こころから/そういってくれる/ひとがいれば
こんな人になるには、今を一生懸命生きること。当ブログでも何度も紹介している「いま、ここ」の精神を実行できれば、自然と良い友は集まってくる。
錦織圭が相田みつをの言葉を自分のものにしたように、先哲、先輩、友人の言葉を素直に受け止め自らの人生の指針にすることは、大いに意義あるものと思う。実際そのような方の一言で自分の人生を変えた人が数多くいる。(以上「致知2014.4」~坂村真民と相田みつをが目指したもの~の記事より)