「経営者サロン2013」カテゴリーアーカイブ

第19回JASIPA経営者サロン(in高崎)実施(28日)

これまでのJASIPA事務所での開催から、会員企業あるいは、地方に出向いて実施することとし、先月の日本システムデザイン殿での開催(http://jasipa.jp/blog-entry/9135)に引き続いて、今回は群馬県高崎市で実施した。現在群馬県では5社にJASIPA会員となって頂いているが、仲間をもっと増やし、いずれは北関東支部として活動を活性化したいとの思いを持って、北関東の方々にJASIPAの活動を知って頂くことも一つの目的として開催させて頂いた。

参加して頂いた方は、総勢22名。内7名がゲスト(非会員)の方で、東京からは和知理事長、堀事務局長はじめ、理事の方々など8名の参加となった。15時から高崎駅前の貸会議室で、ブロードヒューマンネットワークの岩崎代表取締役の司会進行で始まった。最初の30分は、ゲストの方にJASIPAを知って頂く時間とし、和知理事長の挨拶と、林研修委員長からJASIPAの活動内容紹介を行った。15時30分から17時まで私が担当し、「“燃える集団”で“お客さま第一”の風土を創ろう」とのテーマでお話しさせて頂いた。

「“リピート客化”がなぜ経営のポイントになるか?」から初めて、「今お付き合い頂いているお客さまに如何にリピート客になって頂くか?」、「そのためには、社員が、組織が何をせねばならないか?」、すなわち「お客さま第一」の理念をどう行動に移すか、を主テーマとして話をさせて頂いた。そして、「お客さま第一」の理念を組織内に浸透させ、社員自ら自立的に行動できる風土創り、すなわち“燃える集団”“打てば響く組織”“働き甲斐のある職場”にするための種々の方策を、模範企業の実例や、私の実体験を通して説明させて頂いた。

皆さんの熱心にメモを取りながら聞いて下さっている姿に力が入り、私の一方的な話しで時間オーバーになってしまった。質疑応答を入れたかったが、申し訳なかったと思っている。IT業界の構造改革が求められている今、自社において何がお客さまへの付加価値として他社と差別化できるか、言い換えれば自社の強みを把握し、さらにそれを伸ばしつつお客様の心を捉まえていく、そして同業他社とのネットワークをより緊密なものとしながら、各社の強みを組み合わせてお客様のより大きな問題解決に資することを目指すとの方向性を素早く打ち立て行動に移すことが各社に求められている。ゲストの皆さんには、JASIPA会員同志のネットワーク創りのために是非とも仲間に入って活躍されることを願っている。

終了後は、恒例の懇親会を開催。ゲストの方にも参加頂き、名刺交換から始まり、時間が経つにつれて大いに盛り上がった高崎の夜だった(二次会にも繰り出したと思われる)。ご出席の皆さまありがとうございました。

第18回JASIPA経営者サロン実施(日本システムデザイン様にて)

10月24日、標記サロンを日本システムデザイン(以下NSD)殿会議室で実施した(19時~21時過ぎ)。9月実施の研修委員会(http://jasipa.jp/blog-entry/9083)の記事の中でも述べたが、これまでのJASIPA事務所での開催を、希望される会員企業様にお邪魔して実施する形態に変えての初のサロンだった。参加者はNSDから14名、JASIPA理事他6名の計20名だった。

事前にNSD参加希望者から、これまでの経営者サロンで実施済みのテーマの中から選択して頂いた結果、「“燃える集団”で”お客さま第一“の風土を創ろう」のテーマとすることにした。最初に私の方から、1時間20分ほどプレゼンをさせていただき、そのあと参加者の皆さんとの意見交換をすることで進めた(進行役は林研修委員長)。

プレゼン内容はともかく、皆さんが熱心に耳を傾けてくださる姿勢に、私自身も力が入り1時間の予定を大きくオーバーし、最後は声が少し嗄れてくる始末。私のいつも主張している「企業は社員が命」「燃える集団創り」「打てば響く組織創り」など、働き甲斐、生きがいのある職場つくりを土台として、その上で「お客さま第一」を全社員の行動指針として確実に行動に移していくための必要性、方策などを説明した。その中で、これまでの私の生き方、仕事への姿勢など、具体的な事例を織り交ぜながら話をさせて頂いた。

意見交換の中では、「社員との対話(ランチミーティングやサロン)ではどんな話が出たか?」「自分の強みをどうやったら把握できるか?」「仕事に埋没してしまったことは?」「「外部から受けた刺激の中でもっとも印象的な事は?」「利他的な行動に、どうやって変わっていったのか?」など、活発な意見交換が出来、予定時間を多少オーバーしたが、私にとっても意義あるサロンとなった。終了後は、仕事に戻る人もあったが、参加できる人14名で懇親会を実施、この中でも、真剣に質問してくる人もあり、23時頃解散となった。

次回(11月28日)は、群馬県高崎市に出張しての経営者サロンを予定している。12月、1月、3月は現時点では未定である(2月は大阪で実施予定)。JASIPA会員企業で当サロン実施を希望される方(複数企業での実施も可)は、林研修委員長に伝えてほしい。

第17回JASIPA経営者サロン実施(2日)

今回のテーマは「中小企業の経営に活かす補助金活用術」で、これまでの15年間で積極的に補助金活用を実施されてきたスキルインフォメーションズ(JASIPA理事・関西支部長)の杉本社長から、活用のためのノウハウを伝授願った。JASIPA会員の関心は高く、事務所に入りきるか心配したが、いつもより多い13名の参加を得て実施できた。

政府の成長戦略で、来年度の政府補助金は従来に対し、倍増の勢いと言われている。8月16日の日刊工業新聞にも「スーパーものづくり補助金」で中小支援に2000億円超、必要経費補助上限を1000万円から2000万円に倍増させるニュースが報じられている。当然、政府が成長戦略の要として声高に言っているIT関連の補助金も経済産業省だけではなく、農水省、国交省、文科省などからの補助金募集テーマにもIT関連が数多く盛り込まれるだろうと杉本氏は予測する。中央省庁のこのような動きを受けて、都道府県をはじめ各種自治体でも補助金テーマの公募も活発化するとみられる。

自社の技術力を生かして、新しいことにチャレンジする場合、リスクを回避するためにも公的補助金を利用することを薦める。しかし、公募倍率は高く、いきなり無手勝流で応募してもなかなか採択されることは難しい。補助金は結構大企業が、中小企業より上手く活用していることが多い。そのため、現在の大手のユーザー顧客の補助金応募に参加させて貰うことによって、提案書、プレゼンのノウハウを吸収すると同時に、省庁との接点の人脈を作るのが効率的と言う。あるいは、省庁の主催するセミナーや講演会に参加し、名刺交換して接点を作る前向きな取り組みも必要と説く。JASIPAで言えば、定期交流会で毎回講演していただく関東経済産業局情報政策課との接点を強化するのが最も身近なやりかたかもしれない(7月の定期交流会でも「経済産業省の情報関連予算について」のテーマで講演頂いた)。文科省の科研費を使う場合は、大学とか国の機関などとの接点の活用も効果的。

公募スケジュールを大まかに把握しておき、公募より前に如何にテーマを把握するかも重要と言う。公募があってからでは提案書作成に時間が足りないことが多い。経済産業省関連では、本予算と補正予算の年2回のタイミングがある。最初は、GW前後の公募が一般的だが2月頃からテーマが見えてくる。省庁によって時期は異なり、国交省や農水省は2~4月に公募がある。もう一つ重要なのは、補助金は事後払いなので、キャッシュフローには要注意と警告を発する。

杉本氏は、JASIPAの会員企業が、公募するなら、提案書作りの支援を行うことはやぶさかではないと言ってくださる。中小企業として、新しいことにチャレンジする場合、補助金の活用は大いに意味あることと、杉本氏は経験に基づいて強調される。

今回の補助金活用のテーマは、JASIPA会員企業経営者にとって非常に関心の高いテーマと思ったが、関心がないのか、関心があっても忙しくて時間がなかったのか、期待通りの参加者が集まらなかった。8月の企画会議で「JASIPA会員のメリットは?」との問題提起がされたが、JASIPAを活性化し、JASIPA会員企業に還元できるメリットを追求するためには、JASIPA会員企業の皆さんのJASIPAに対する期待・希望の声が必須だが、あまり聞こえてこないのが残念で仕方がない。経営者サロンのテーマに関しても、もっとこんなことをやってほしいとの声が欲しいのだが・・・。今回二部では、こんな議論をしたかったが、少し生煮えになってしまった。