今年もブログご愛読ありがとうございました

年を取ると老い先が短くなるためか、日が経つのが早く感じます。今年も残すは1日です。今年は世界的にも大きな変化がありました。日本では、昨年末の政権交代で安倍政権になり、「3本の矢」を威勢よく打ち出し、その期待感から、円安・株高をもたらし、世の中の暗い雰囲気が、明るくなったのは大きな変化でした。「脱デフレ」で企業の景気浮揚、そして賃金UPで消費活性化し、企業が潤う「良い循環」に対する期待感でスタートした年でした。しかし、最初の「何でも世界一の国へ」と説いた威勢の良かった安倍総理のリーダーシップにも陰りが感じられ、来年度の予算編成も、編成前の「これぞ安倍政権と言われる予算を作る」との思いが、族議員にあちこちで押し切られ、財政再建と経済成長の両立があやしい予算となってしまいました。あの竹中平蔵氏が、「2014年は、アベノミクスをさらに推し進めていくという意思表示の年になるか、完全に息切れしてしまうか。厳しい分かれ目になると思う。 つまり、アベノミクスはゴールドなのか、それともただのメッキだったのかということが問われていく。」と語っています。(http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20131225/378279/?ml)。来年こそは「岩盤のように固まった規制を打ち破るには、強力なドリルと、強い刃が必要だ。自分はそのドリルの刃になる。電力、農業、医療分野で規制改革を進め、経済の活力を引き出す。速やかに実行する。」との当初の強い思いを、ぜひとも安倍総理の強いリーダーシップで実現させてほしいものです。最近、強気の発言とは裏腹に「言行不一致」が目立ち始めましたが、来年こそは成長戦略の成果が問われるとき、「言行一致」を切に望みたいと思います。

今年のJASIPAは、例年になく特に意義深い年だったと思います。すなわち、

  • 若手理事の皆さんの参加もあり理事会や委員会活動が活発になったこと、
  • また当初の方針通り、関西との連携や東北での活動が各段に進んだこと、
  • そして会員数増加の勢いが出てきたこと

など、私がお手伝いした3年近い期間を見ても、最もJASIPAらしさが出せた年であったと思います。これからのJASIPAのさらなる発展、そして会員の皆さんのご期待にそえるJASIPAへと期待を膨らませる年で有ったと思います。この勢いをすれば来年の目標は、「会員数100」でも達成できるのではないかと思います。これも和知理事長を筆頭に、各理事の皆さん、そして会員の皆様のご協力とご努力のお陰と敬意を表したいと思います。

私ごとでは、あまり変化がない生活でしたが、

  • 夫婦で念願のヨーロッパ旅行が出来た事(中欧―5月、と南ドイツー10月)
  • 二人目の孫、それも初めての女の子が誕生したこと(8月)
  • スポーツジム通いが継続できたこと(今年は199回、月平均16.6回―昨年18回よりペースダウン)
  • ブログが継続できたこと(今年169回、月平均14.1回―昨年の16.3回よりペースダウン)
  • 昔の絆を温める会に数多く参加できたこと(OB会、飲み会やゴルフなど週1回平均)
  • 依頼を受けての講演がこなせたこと(古巣やJASIPA関連など8回ほど)

など、充実した日々を送ることが出来ました。特にブログに関しては、そのアクセス数が昨年10月に初めて2万件を超えましたが、今年11月に4.4万件を超えるまでになりました。これほど多くの方に読んで頂いていることを思うと、「もっとお役にたてる記事を」と緊張感をもって日々をおくらせて頂いています。

来る年も、皆さんおよびご家族にとって良い年でありますよう祈念しつつ、私ももっと行動範囲が広がるように頑張りたいと思います。ほんとに今年はありがとうございました。来年も宜しくお願いいたします。

部下の声がリーダー育てる

標題は、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル日本のロバート・サイデル社長が、2013.112.16日経夕刊の「NIPPON ビジネス戦記」に投稿されている記事のタイトルだ。該社では、「毎年社員意識調査を実施し、部下に直属の上司のリーダーシップについて聞いている」とある。例えば人材育成に関し「部下の成長に積極的に関与しているか」、リーダーとしての技能では「自分の能力を最大限に引き出してくれるか」と言った点を尋ねるそうだ。「上司を他人に良いリーダーとして推薦できるか」と言う質問まである。調査結果は直接的には人事や給与などに反映しないが、原則これらの意見はすべての上司に伝わる。上司は結果を踏まえてリーダーシップをどう高めるか計画を策定し、定期的に直属の上司と達成状況を点検する義務を負わせている。

この調査の目的は、部下の評価を得ることでもなく、上司が部下に好かれる手段を考えるためでもない。自身の姿を客観的にみつめることで、さらに優れたリーダーとして成長するために何が必要かを多面的に考えるためとロバート氏は言う。

12.15の当ブログで紹介した「ガリガリ君の赤城乳業(http://jasipa.jp/blog-entry/9224)」の記事に「部下が上司を評価する仕組み」があると書いた。赤城乳業での上司評価シートには、コミュニケーションの程度、方針や指示の明確さ、支援や助言の程度など、約20の質問項目が記載されている。質問項目の最後は「あなたの上司を評価すると?」という極めてストレートな質問があるそうだ。選択肢は下記。

  • S:尊敬している。自分自身の目標の人物である
  • A:尊敬している。仕事にやりがいを感じさせてくれる
  • B:学ぶ点は多いが物足りなさがある
  • C:あまり期待していない
  • D:早くこの上司から離れたい

部下による上司評価は、上司に緊張感を与え、部下に見られているという緊張感を持ち、より積極的に部下を育て、支援するようになると言う。

「トヨタの育て方(http://jasipa.jp/blog-entry/9238)」の記事の中で「評価基準は成果プラス人望」との言葉があるが、これも部下からの信頼感を言っている。

「中間管理職(部長、課長クラス)や、リーダークラスの成長如何が、会社の帰趨を握る」と、多くの人が言い、かつ多くの会社がその育成に大きな悩みを持っていると思われるが、上記の会社の施策も参考になるのではと思われる。

私のブログが転載されました!

「多数の著書も著し、メディアにも引っ張りだこの㈱新規開拓の朝倉千恵子社長。小学校教員を経て35歳(平成9年)で「地獄の特訓」で有名な㈱社員教育研修所に入社。初めての営業経験ながら3年でトップセールスに。平成13年に独立し、平成16年に現会社を起業。」で始まるブログを書いたのが2013.1.19(http://jasipa.jp/blog-entry/8399).題名は「ガマンならない男を副社長にした女性社長」。

突然22日にブログコメントが当の本人からあり、やり取りしているうちに、昨日「朝倉千恵子です。本日のブログにこの記事の事を引用掲載させて頂きました。ありがとうございます(http://ameblo.jp/shinkikaitaku-asakura/entry-11733930148.html)。」とのメッセージを受け取った。22日の最初のコメントは「冲中一郎様、朝倉千恵子です。偶然今回のブログ記事をみつけました。気付くのが遅くて申し訳ありません。感動しました。35歳の時に、営業職に転職した時のことを今一度思い出しました。 あの時のあの出逢いがあったからこそ今がある。その時にわからかなった真意が後になってわかることもありますね。 未熟な時は人を見る目がありません。仕事を通して磨かれ成長し真価を知る。今は本当に出逢いに感謝しています。あの日、あの時「あなた営業やりませんか?」と言われなかったら今日の私はありません。これからも慢心せず精進してまいります。ブログに掲載してくださり、心からお礼申し上げます。ありがとうございます。」

ただ単に、雑誌「PHP Business Review松下政経塾」の「朝倉千恵子の上司学―仕事ができて愛される<人>の育て方」の記事に注目し、紹介しただけなのに、こんなに喜んで頂けるとは想像だにしなかっただけに、その反響に自分自身驚くとともに、感動を覚えた。過去にも、講演でひっぱりだこの「博多の歴女―白駒妃登美さん」の記事を紹介(http://jasipa.jp/blog-entry/7270)したところ、ご本人から「はじめまして! 白駒 妃登美です。『致知』の記事を読んでくださり、さらにこのように素敵なブログ記事を書いてくださったんですね。ありがとうございます!! とても光栄で嬉しいです♪ 「成功したら幸せになるのではなく、幸せになれば成功する」…本当にその通りですね。この言葉の意味をかみしめながら、心をこめて丁寧に毎日を過ごしていきたいと思います。 素敵なご縁に心から感謝します。」のコメントが返ってきた。東北の市会議員や有名人からもコメントを頂いた。思わぬ反響に驚くことが多い。ブログが何らかのお役に立てれば、喜びはひとしおだ。