JASIPA経営者サロン資料公開(3)

前報したように、第3回は前半は阿部理事より、事業規模拡大のプロセスについてお話を頂いた。その流れに乗って、過去の偉大な経営者の事業拡大に際し、「この社長と一緒にやっていこう」という、社員との一体感醸成がキーワードとしてあるが、そのために「尊敬されるリーダーとなるには」を敢えてテーマとして挙げた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

規模が大きくなれば、社長一人ですべてをカバーすることは不可能になる。第2、第3の任せられる部下を育てなければならない。そのためには、「この社長となら頑張れる」という部下を持たねばならない。部下に甘いだけでは尊敬されない。処遇を良くするだけでは尊敬されない。どうすればいいだろうか?

  • さすが、社長だ!
    • 社長は、自分のことではなく、会社のことを考えて事に当たってくれる。
      • 経理を私物化するのは論外
      • 社員に対して、公平に当たってくれる。(昇進、処遇、仕事の与え方・・・)
      • 知行合一(言っていることと行動が一致している)(言うだけではなく、自ら行動してくれる)
    • 技術、知識、人間力、継続力・・・などで秀でている。
      • 日頃の社長の言動には感心させられる。(挨拶は万全の準備を!)
      • 社長の知見は鋭い!社長の付き合いの幅を思わせる。
      • 外部の人からも、社長のいい噂を良く聞く。嬉しい!
      • やると言ったらとことん(徹底的に、継続的に)やる。
  • この社長のもとで頑張っていきたい!
    • 社長の理念に共感するため、一緒に頑張っていきたい!
      • そうすれば、もっといい会社に出来る。
      • 自分もやりがいがある。

そんな社長を目指して、何をすればいいか?何をやってはいけないか?

  • 理念を創る
  • その理念を、分かりやすく、納得性のある形で、始終説明する
  • 一部の部下が、その部下に対しても繰り返せるようになればしめたもの。
  • その理念を達成するために、社長自ら先頭にたってやっている姿を見せること。

     

決して、社長の地位を利用して、人・モノ・金を私物化しないこと!

「信頼は一夜にしてできない。意識して努力を継続すること!信頼は一夜にして崩れる!」

JASIPA経営者サロン資料公開(2)

第2回の経営者サロンでは、第1回と同じく企業理念で「お客様のために」と謳われていることを取り上げ、「顧客満足度」のための意識、行動に関して議論することとし、下記資料を提示した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『我々、IT業界は「サービス業」であり、「強烈なお客様に対するサービス競争」を制する者が勝つ(生き残る)業界だとの認識はあるか?』

  • 関わったシステムで、お客様から「ありがとう」の言葉をもらっているか?
    • 言葉でなくとも感謝の気持ちを感ずることはあるか?
  • 一緒に仕事をしている他社と比して、自社あるいは自社の社員は、お客様から、より信頼を受けていると思えるか?
  • お客様からの評判を、社員の業績評価に組み入れているか?
  • 1社員の失敗が、大事なお客様を失う恐怖感を、経営者は感じているか?
  • 客先で仕事をしている社員に、お客様の自社に対する信頼感をヒアリングしているか?
  • お客様の中で、最も発言力のある人の見極めはできているか?
  • お客様の自社に対する期待をヒアリングしたことはあるか?(事前期待)
  • 「ありがとう」の言葉(気持ち)をもらうために、具体的にどんな施策を打っているか?
  • 部下がいい仕事をした場合に、上司は部下に「よくやった」と言っているか?
    • 「客から「ありがとう」と言われた時の達成感を感じさせる。
  • 部下に仕事を与える際に、「成果物、そのレベル、納期」を明確に指示しているか?
  • 部下は、あいまいな指示をした際、指示の明確化に対するアクションはあるか?
    • お客様があいまいな指示をした場合、確認するアクションを必須とする習慣化
  • ルールを破った場合、指摘しているか?(遅刻、仕事中の雑談・・・)
  • 社内挨拶、ごみ拾い・・・・をさせているか?

 

日頃からの躾がなければ、いきなり「お客さんの前ではやれ」と言われても・・

JASIPA経営者サロン資料公開(1)

前報にように4月から試みに実施してきた経営者サロンを、この7月より正式にJASIPAの行事として会員の皆様の参加を公募することになりました。これまでどんなことを話し合ってきたのか、私のブログでも簡単に報告させて頂いており、また和知理事長よりFACE BOOKに私の資料が取り上げられたりしていますので、再度これまで私より議論のネタとして提供した資料を当ブログ読者の皆さんに公開しておきます。まずは第1回のものです。

参加者の企業の企業理念を精査すると、「社員の心豊かで幸せな生活の実現」「能力を発揮し自主自立精神で・・・」「社員は仕事を楽しむこと」など社員の成長を期するものが、ほとんどの企業理念に謳われている。そこで第1回のテーマとして、「社員を大切にすると言う企業理念を日々の行動にどう生かしているか?」をテーマに選び、議論のネタとして下記の資料を提示した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あなたは、企業理念に基づいてどんな行動をしていますか?

それは社員にも認知されていますか?

あなたの会社の社員は、仕事を楽しんでいますか?

  • 社員同志のつながり、関係はどうですか?<チームワーク>
    • ?お互いに助け合っていますか
    • ?社内行事に積極的に参加していますか?
  • 上司との信頼関係はどうですか?<育成マインド>
    • ?上司は、部下の育成に対して気を使っていますか?
    • ?日頃から上司との対話はありますか?
    • ?上司の仕事の与え方は?
  • 自らの成長に、自ら投資していますか?<学習する組織>
    • ?仕事に埋没していませんか?
    • ?自分の能力が向上しないのを会社のせいにしていませんか?
    • ?技術・知識に加えて、礼儀作法、人間力の重要性も認識していますか?
  • 日頃、感動・感謝・感激を覚えることは多いですか?<自律感動型人材>
    • ?仕事で感動することは何?
    • ?職場の同僚に感謝のことばを伝えたことは?
    • ?お客様から感謝のことばをかけられたことは?

あなたの会社の社員は、お客様から信頼を受けていますか?

お客様からの信頼を得るために、あなたは日頃どんな指導をしていますか?