女子サッカー、バレーで何度も全国制覇した高校の監督の言葉

なでしこジャパンが初のアジアカップ優勝(25日)!その女子サッカーで、全国最多となる8度の日本一に輝いている宮城県の常盤木学園高等学校。それを率いるのは、鮫島など数多くの日本代表選手を輩出し、「なでしこの父」と呼ばれる阿部由晴監督。その言葉(「致知2014.6」インタビュー記事“指導とは教え導くことではなく、教え導かれること~なでしこの父に聞く「常盤木式」の原点~”より)。

簡単な事を真剣に聞く人間は強くなる
分かった、分かったと聞き流す人間は強くならない

阿部氏曰く、伸びない子に多いのは過保護なタイプ、我慢できない子。さらに、言う。

チームの成長のためには指導者の成長が不可欠

阿部氏は、週1回は講演会や勉強会に参加して自分を成長させる努力を怠らない。

同じく宮城県の古川商業高校(現古川学園)の女子バレーボール部を全国大会77回出場、全国制覇12回、2011年には三冠(春、夏、国体)を達成させた国分秀男元監督。その言葉(「知2010.3」花巻東の硬式野球部佐々木洋監督との対談記事「勝運をつかむ」より)。

言葉は意識を変え
意識は行動を変え
行動は結果を変える

国分氏は、高校野球でも「優勝します」と宣言した高校の中から優勝校が出ていると言う。2009年釜石東が優勝した時、その決勝戦。相手は大分の明豊高校。8回終わって4:6。その時佐々木監督が言った言葉は「まだ2点差しかないぞ」。そうすると9回に2点入れて延長戦で勝利した。部下を鼓舞する言葉選びの重要性を説く。人の心に火をつける「点火型」の人間になるか、火を消しまくる「火消型」の人間になるか、言葉を選びたい。

何の記事か忘れたが、こんな言葉もあった。

意識が変わると行動が変わる
行動が変わると習慣が変わる
習慣が変わると人格が変わる
人格が変わると人生が変わる

会社の風土改革、意識改革の必要性を説く。

第21回JASIPA経営者サロンin ORANGE ARCH(22日)

21回目の経営者サロンを北千住の東京芸術センターの会議室で実施した。今回は、オレンジアーチ様のご配慮で、「オレンジアーチ幹部・管理職候補生研修会」を兼ねて実施させて頂いた。出席者は、オレンジアーチ様17名と足立区役所、商工会議所、中小企業経営者など10名、JASIPA研修委員会のメンバー3名と白井さん、冲中の計32名だった。

はじめに林研修委員長(BSC社長)からJASIPAの簡単な紹介をし、その後、私のほうから「自らを高め、チーム(組織)力でお客様の信頼を」と題して話をさせて頂いた。これまで、神田(日本システムデザイン様)、高崎、大阪では「“燃える集団”でお客さま第一の風土を創ろう」のテーマでお話しさせて頂いたが、今回はオレンジアーチ様の社員対象と言うことも有り、自分自身を「心・技」面で鍛え、チームでお互いに鍛えあい、個人として、組織としてお客様の信頼をうることの重要性を強調させて頂くことにした。

「オレンジアーチ様の企業理念には、目指すべき理念が明確に打ち出されている」との話から始めた。

一芸一能をもつスペシャリストたちが手を取り合い、
チームプレーによって、新しいものを生み出す

この基本姿勢にのっとり、私たちが目指すのはお客様の成功をお手伝いする「懸け橋」になること。オレンジアーチはお客さまにとって常に最良のパートナーであることをお約束いたします

個人、組織力のUPでお客様の信頼を得る。自分の強み、組織の強みを把握し、よりその強みを磨く。強みを理解するには、内外にいい人脈を作り、幅広く世間をしらなければならない。そのためにも大いにJASIPA研修委員会を活用するのも一つの方法だ、と。

最後に林委員長より、オレンジアーチの皆さんに指名で感想、質問を求めた。お蔭で、終了後の懇親会で質問して頂いた方々を中心に熱い議論を交わすことが出来た。その中で特に思ったのは、「長期にわたってお客様の信頼を得ている」自覚はあっても、「その信頼を強みにして、さらに踏み込んでお客様への働きかけを躊躇している」姿だった。自分を磨き、成長実感があっても、それを押し出せないでいるSEの人達に、もっと自信を持って活動してほしいと思う。その自信を植え付けるためにも、上司の一言(美点凝視)の重要性をあらためて感じた。

オレンジアーチの本山社長のお蔭もあり、楽しい貴重な時間を過ごすことが出来た。お忙しい中ご参加頂いた、足立区の皆さん、そしてオレンジアーチの皆さんありがとうございました。

運命を変えた言葉スペシャル(NHKプロフェッショナル)

19日のNHK番組「プロフェッショナル仕事の流儀」で「言葉の力SP」と称して8名のその道のプロが自分の人生を変えた言葉を紹介していた。印象的なものを紹介する。

●“裂き3年、串打ち3年、焼き一生”という、うなぎの世界。この道を70年にわたって追求し、80歳を超えてもいまなお研さんを続ける金本兼次郎には、みずからを支える「言葉」がある。天然ウナギを使うのが江戸時代からの伝統だったが、天然が激減し、養殖ウナギを使わざるを得ない状況になった時、これでいいのかと疑問に思う日々を送っていた金本に北海道の菓子職人の一言(その菓子職人は店名を変えることで悩んでいた)。

「のれんにだけ頼っているのなら別だが、本物を作っているのなら心配ない」。

この言葉で金本は養殖ウナギで道を極めた。

●温水洗浄便座などの「包装」の設計で、業界の注目を集める包装管理士・岡崎義和。段ボールに細かな切れ目を入れるだけで複雑な立体を組み上げる。結果、作業の手間は従来の5分の1。これまで実に数十億もの利益をもたらした。しかし、岡崎はもともと上司に食って掛かるとんでもない不良社員だった。だれもが部下にしたくないと煙たがれている時、ある上司からかけられた言葉。

言いたいことがあるんだったら、ちゃんとやれ

とにかく上司の指示に反発し、やる前からできない言い訳をすぐ口に出す。それではいつまでも認めてもらえない。だからまずやってみて、結果を出してから言えとのこと。その後も紆余曲折あったが、常にこの言葉を思いだし、頑張った。実は誰もが軽んじていた包装部門に配属を命じられた時、一時不満もあったが、この言葉を胸に人一倍働き、15年後「会社の宝」になった。

●指や耳など、身体の一部を補う「義肢」。本物そっくりなだけでなく、依頼主の暮らしや事情に合わせた機能性を持つのが、義肢装具士・林伸太郎の生み出す義肢だ。10代の頃、特に夢もなく過ごしていた林。高校にもあまり通わず、卒業しても定職には就かなかった。そんなとき、妻となった香苗さんとの交換日記に記されていた、ひとつの言葉に出会う。

気づきが、大切だ

その言葉は、林が義肢装具士になったとき、より大きな意味を持つようになっていく。さまざまな事情を抱えてやってくる依頼主。その、決して言葉では言い表すことのできない細やかな気持ちに、どこまで気づけるか。それこそが、仕事を大きく左右するのだ。激しく踊るダンサーの義足も作った。

●海外の首脳からも指名されるほどの同時通訳で有名な71歳の長井鞠子。しかし40代に入った頃、長井は人生の試練に直面した。長年連れ添った夫との離婚。さらに仕事で準備不足で失態をおかし、その通訳の現場からは出入り禁止となってしまう。失意の時、信頼する母からもらった言葉。

一心に突き進んでいる姿が、まさにあなたそのもの。一心に、あなたらしく生きればいいのよ

本当の自分らしさを取り戻した長井。そのあと迷いを吹っ切り、一心に仕事に突き進んでいった。

窮地に陥った時、逆境の時、これという言葉に出合った人の人生は見事に変わる。しかし、素直さ、謙虚さを持って受け入れなければ出合う事も無い。まさに「気付きの言葉」との出会いだ。

冲中一郎