奇跡が起こった!阪神4連勝で日本シリーズ進出(18日)

こんなことが信じられようか!日本中の100%の人が「まさか」と思ったに違いない事が実際には起こった。その現場に居合わせることが出来た昨夜の興奮がいまだに冷めやらぬため、巨人ファンには申し訳ないとは思いつつ、ブログを書きはじめた。

昨年に続き、終盤首位巨人に迫る位置にいながら、9月の初めに巨人、中日に6連敗。ともかく大事な試合に弱い阪神が、何とか2位になり、CS進出。過去のCSでの成績が1勝8敗。いつもファンの期待を裏切る阪神に、今年も半ば諦めていたのだが、1stステージで予想外の投手の粘りで広島に勝ち、CSファイナルステージに進出。これまでのCS(クライマックスシリース)1勝8敗にしては「なかなかやるな」とは思ったが、ファイナルステージでは勝負強い巨人の壁に、そう簡単にはいかないだろうなと正直思っていた。いつものように大の阪神ファンの息子から18日の東京ドームに行かないかと誘われ、快諾はしたが、まさかこの場が日本シリーズ進出決定の場になるとは想像だにしていなかった。その阪神が、アドバンテージ1勝を持つ巨人に対して、負けなしの4連勝。信じられないことが現実に起こった。誰がこのようなことを想定できただろうか?恐らく阪神ファンも含めて誰ひとりとしてこんな形で勝つとは思ってもみなかっただろう。だから余計に阪神ファンが、この勝利に感情を爆発させ、道頓堀川への飛び込みなどを誘発したと思える。

それにしても、なぜこんな奇跡が起こるのだろう。素人考えかも知れないが、監督采配の成否が、その後の戦績に大きな影響を与えたと思っている。1回戦の7回裏、巨人の攻撃で、まず阿部のホームランで4対1となり、その後ノーアウト満塁のピンチを藤浪が迎えた。テレビの解説者も藤浪の交代必至と言ったが、和田監督は続投。一方巨人は代打セペダ。結果は一塁ライナーで併殺。結局阿部の1点で終えることになった。この采配が、以降の両監督の采配および選手の気持ちに大きな影響を与えたのではなかろうか?以降の試合で、和田監督の強気の采配が冴え、原監督の采配が裏目裏目にでたように思う。ちょっとしたことが、全体に大きな影響を与え、監督、選手の気持ちにも影響すると言う事ではないかと思う。この時巨人がさらに2~3点入れていたなら、戦局は大きく変化していたのではなかろうか。技術だけではどうしようもない世界があり、運を如何に引き寄せるか。白鵬なども言う「心・技・体」はチームプレーにも通用するもので、チームとしての「心・技・体」の充実が運を招き入れることに繋がるともいえるのではなかろうか。特に宰相の「心」は最重要と思う。

日本シリーズにもこの勢いを持続させ、あの掛布、バース、岡田の3連発以来、29年ぶりの日本一を目指してほしい。

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理想の上司の条件とは(ドラッカー)

米国カリフォルニア州にあるドラッカー・スクールで生前のドラッカーやその思想を受け継ぐ教授陣から学び、現在はコンサルタントとして活躍する藤田勝利氏へのインタビュー記事がPRESIDENT Onlineに掲載されていた(http://president.jp/articles/-/13671)。題名は『ドラッカーが教える「理想の上司の条件」』。興味深かったので紹介する。企業はいつもイノベーションを必要としている。イノベーションを起こすべき「社員1人ひとり」がいきいき仕事をし、創造的であるためのマネージメントの条件とは?がテーマだ。

ドラッカーはたった一つの行動を求める。それは「問う」こと。自分の顧客は誰か?もっとも活を届けたい人は誰か?そして自分の強みは?仲間の強みは?等々。とかくマネージャーは部下の弱みに目を奪われて彼らの創造性を引き出せないでいる。第一の理想の上司の条件は

弱みより強みに注目する人

そして、第二の条件にあげるのは、

インテリジェンスより真摯さを大事にする人

記事では、知識豊富で頭の切れる女性(Mさん)と、普通の女性だが普段から誰とでも分け隔てなく朗らかにコミュニケーションできる女性(Sさん)を例えに、ミーティングでの失敗・成功事例を紹介している。Mさんは決められたプロセスに沿って理路整然とプロジェクトを進めようとしたが行きづまる。リーダーを交代した役員の右腕としてSさんが取り仕切った会議では、メンバーから建設的な意見が活発に出て、順調にプロジェクトは進んだ。Sさんは自社製品に惚れこみ、思い入れが強く、プロジェクトのメンバーをリスペクトしている。メンバーの発言に心から共鳴しながら議論を前に進めることが出来た。マネージャーの仕事は、

部下をいきいきと躍動させること。

Sさんの持つ「真摯さ」とは、「終始一貫、本気で、チームの目的を達成するために力を尽くす姿勢であり、人間性」、「本気で成功させたいと思っている」「本気でいいチームにしたい」との思いだと藤田氏は言う。

マネージャーは、細分化された業務やルール、煩雑な事務処理、人間関係などで疲弊しきっており、「本当の自分」を見失っているとも言う。ドラッカー・スクールでは、「自分自身をマネージメントできなければ、組織をマネージメントすることは出来ない」と教えられる。自分自身が何物で、何を大切に考えて生き、働いていて、何が強みなのかわかっていないと指摘する。日本人のプレゼンテーションを聞いても、資料は美しいが、内容には感動を覚えないことが多い。理路整然とプレゼンはしているが、自分自身の感情が閉じ込められ、強みが活かせていない。それでは組織全体を動かすエネルギーは生まれてこない。

部下は感動によってこそ、自発的に動く

と指摘する。

最後にイノベーションを喚起する文化にも関係して下記の警告を発している。

利益のみを目的化する企業は、短期的視点からのみマネージメントされるようになる。その結果、企業が持つ富の増殖機能は破壊されないまでも、大きく傷つく。結局は業績が悪化していく。しかもかなり早く悪化していく。

以前紹介した「コンシャスカンパニー」でも同じことを言っている。私も含めて多くの経営者にとっても耳の痛い警告と思うが、変化の激しい時代、真剣に耳を傾けるべき警告とも言える。

今年のノーベル平和賞に17歳のマララちゃんが!

日本時間の10日午後6時すぎ、ことしのノーベル平和賞にパキスタンの17歳の少女、マララ・ユスフザイさんと、インドで児童労働の撲滅を訴えている60歳の人権活動家、カイラシュ・サティヤルティさんの2人を選んだと発表した。17歳でノーベル賞に選ばれるのは史上最年少。ノーベル選考委員会はマララさんについては「その若さにもかかわらず、危険な環境のなかでも勇気をもって女性が教育を受ける権利を訴え続け、子どもでも変化をもたらすために何かできることを示した」と述べた。

今朝の朝日新聞に、マララさんのスピーチ全文が掲載されている。若すぎるとの意見もあったそうだが、17歳とは思えないスピーチで、さすが危険をも顧みず自らの意志を貫き通す姿勢がよく表れている。インドのサテヤルティさんと電話で、お互いに対立するパキスタンとインドの首相を表彰式に呼ぶことを約束したことも話している。

「肌の色や話す言語、信仰する宗教が問題なのではありません。お互いを人間として扱い、尊敬しあうべきなのです。そして、私たちが、子どもの権利、女性の権利、全ての人々の権利のために闘うべきです。」

2年前に頭部と首に銃弾を受け、奇跡的に助かり、今なお銃弾にも屈せず闘うマララさんの言葉ゆえに迫力がある。

「この賞によって、自分がより強く、より勇敢になったように感じました。(中略)私の歩みを前に進め、私に自信を持たせてくれる励みになりました。すべての子どもたちが良質な教育を受けられることを確実にしたいです。それだけに、この賞はわたくしにとって本当に素晴らしいものです。」「万国の子どもたちよ、権利のために立ち上がれ!私が頂くこの賞は、私だけにくれるわけではないはずです。この賞は、声なき声の持ち主であるすべての子供たちのためにあります。私は彼らのために語り、彼らとともに立ち上がり、自分達の声を届けようと言う彼らの運動に連帯します」

この賞をきっかけにして、活動をより活性化したいとの強い意志の表明だ。

タリバンの支配下にあるパキスタンのスワート渓谷に育ち、その環境でなぜ、自分の権利(教育を受ける権利)を主張するために立ち上がったか、その経緯についても話している。

「そこには二つの道しかありませんでした。声を上げずに殺されるのを待つか、声を上げて殺されるか。私は後者を選びました」

「勉強をして、自分の夢(医者)を実現したい」との純粋な思いが彼女を突き動かした。世界には教育を受けられない子供たちが5700万人いると言う。日本では教育を受けられるのは当たり前で、学校や恩師を自分の人生の拠り所としていつまでも敬い、なつかしむ風潮が薄くなってきていると嘆く人も多い。中村学園大学教授占部賢志氏は、「日本の教育を取り戻す」とは、何者にも代え難い本来の「学校」を蘇生する事として、教師や教育行政関係者に発破をかける(「致知2014.1」連載「日本の教育を取り戻す」より)。

冲中一郎