今年の4月に始めたJASIPA経営者サロンも9回目を迎えました。12月は忘年会シーズンで、人が集まるか心配したが、8名の方々が集まってくださり、サロンの忘年会も実施出来た。参加者の皆さんお疲れ様でした。
今回は第一部で、理事の河村さん(アクションシステムズ代表取締役社長)より、「アクションシステムズ(以下A社と略す)のグローバルビジネスの事例と今後」と言うテーマで話を頂いた。河村さんはJASIPAでは「グローバルビジネス委員会」の委員長もやられ、NASAにもおられた国際人としてアメリカ、ベトナム、中国、台湾など幅広く活躍されている方である。
A社の目玉パッケージ「CallNavi x telBee」(安価で高性能なCTIシステム)は今では全国140拠点、1500本が導入され、品質的なトラブルは皆無と言う。河村氏は、このようなパッケージは、海外に目を向けなければ出来なかったと言い切る。創業(1992年)後、即米社と提携、社員を海外研修に派遣し、徹底して海外に学ぶ基盤を社内に作った。いち早くSIPをCallNaviに取り込んだのも、米国でのカンファレンスで目ざとく見つけ、展示ブースで即座に交渉するという早業でアライアンスに持ち込んだ。
ベトナムのオフショア開発先の堀だしや、面接に際しては、JASIPA会員のパイプを活用して、今では、中国以上にコスト面、技術面はもちろん、仕事に対する姿勢に関しても評価が高く、ベトナムのエンジニアを社内に常駐させつつ、パッケージのオフショア開発に大きな戦力となっていると言う。
今、日本のIT業界は大きな曲がり角に来ている。河村氏は、目的意識を持って、思い切って海外に飛び込めば、学ぶことは沢山あると言う。その目的意識と熱意があれば、海外に人脈も出来、市場が開けてくる。日本が世界に通用するIT国家になることを目指して、JASIPAのグローバルビジネス委員会を活性化していきたいと意気込む。
第二部では、河村さんの話を受けて、「海外事業を進めるための事前準備、アプローチは?」とのテーマで、どのように海外とのきっかけを作るか、そしてアライアンスに持ち込むための方策などを河村さんへの質問形式で聞き出した。NDAを結びながらソースチェックをしたり、財務諸表のチェック、契約書の作成などの苦労話もして頂いた。
河村さんが主宰する「JASIPAグローバルビジネス委員会」が楽しみだ。