ロマンチック街道とか、ファンタスティック街道、古城街道などの名前に惹かれて南ドイツへ6泊8日の旅をしてきた。今年5月の中央ヨーロッパ訪問記(http://jasipa.jp/blog-entry/8787)でも記したが、地続きのヨーロッパ大陸の宿命から、古代からのケルト人、ゲルマン人、ローマ人の争いの中で、相互に大移動、侵略を繰り返し、17世紀の30年戦争ではドイツが主要な戦場となったため、国土は荒れ果て、ドイツの近代化は他の国に比べて100年遅れたと言われている。南ドイツの都市もフランスなどに侵略され、教会や庁舎なども破壊されたが、その後、ドイツ統一(1871年)を果たし、以降歴史的な建造物の復元も進んだそうだ。今では、各都市とも教会、市庁舎など歴史的な建造物が再構築され、見事な街並みを形作っている。
東京を発つ16日は、まさに10年に一度と言われる台風26号直撃の日。リスク回避の為、急遽前日成田空港周辺に前泊を決意するも、ホテルは悉く満杯。仕方なく佐倉のホテルを予約。翌朝、タクシーの予約もままならず、祈る思いでJRの運行を祈る。早めにJR駅に向かったのが正解で、遅れてきた成田空港往きの列車に飛び込む(超満員)。沿線の田んぼは水浸し。途中線路に障害物があると言うことで運転手が取り除く間停止。徐行運転で、通常の倍以上の時間で成田空港着。集合時間に間に合ったが、当然のことながら飛行機が出ない。午前中の飛行機がまだ1機も出発していない。昼頃から、出発便が出始め、フランクフルト行は、定刻より5時間遅れで何とか出発。今回のツアー参加者24名中17名が前泊で、1日前なら成田空港近くのホテルが空いていたそうで、皆さん集合時刻に間に合ったそうだ。当日移動された方のご苦労と精神的なつらさは、聞くのもつらいほど。しかし、全員予定通りフランクフルトへ。飛行機が遅れたおかげで成田出発1時間後雲海に沈む見事な夕日を見ることが出来た。
フランクフルトのホテル着が22時頃。何とか、当初のスケジュールで南ドイツ観光が可能となった。出だしで躓いたが、南ドイツでは、当初雨模様の多い天気予報だったのが、全く予想外で晴れの日も多く雨も少しぱらついた程度で、天候にはほんとに恵まれた。参加者の方々との交流も楽しくでき、かなり歩く旅だったが、全員無事で、楽しい8日間だった。次回から順次旅行記としてUPしていきたい。
最初の写真は参加者の方から送って頂いた写真です。シュヴァンガウにある「ホーエンシュヴァンガウ城(19世紀建立)」とその周辺の景色(写真を撮るために来られたプロ級の方の写真です)。見事な紅葉と湖に囲まれた城です。直ぐ近くに有名なノイシュバンシュタイン城がある(後日紹介予定)。“シュヴァン”は“白鳥”の意味で、この地こそがリヒャルト・ワーグナーのオペラ『ローエングリン』で有名な白鳥伝説ゆかりの地だったそうだ。
お城の写真があまりに美しく、見とれてしまいました。まるで絵葉書のようですね。
南ドイツ旅行~その4~
BLOG_NAME JASIPA特別顧問ブログ
日本を発ってから5日目。そろそろ疲れてきたが、ほとんどの方が一番期待しているノイシュバンシュタイン城観光の日だ。天気予報は曇りだったが、ミュンヘンから2時間30分ほど走って..