朝一番のバスでピサへ。いくつかの海外からの観光客と一緒だ。途中、造園の町(プラート)、温泉の町(モンテカティーニ・テルメ)、そしてプッチーニの生誕の町(ルッカ)を経てピサに1時間ほどで到着。ピサは11世紀に強固な海運国家として成長し始め、歴史的なイタリアの海洋国家4つのうち1つ(その他の3つとは、アマルフィ共和国、ジェノヴァ共和国、そしてヴェネツィア共和国)に数えられる伝統ある栄誉を獲得した。その後、ジェノヴァやスペイン、フランスなどとの戦いにて勢力を伸ばしたが、13世紀末にフィレンツェに吸収され衰退していった。世界遺産に指定されている洗礼堂、大聖堂、鐘楼も全盛期の11、12世紀に建設が始まり、それぞれの建築物は14世紀後半に完成され、現在のドゥオモ広場が生まれた。ピサは科学者ガリレオ・ガリレイの生誕地としても有名。ピサの斜塔(鐘楼)の高さは地上55m、階段は297段。ピサの斜塔は、4階くらいまで建築が進んだときに傾斜に気付いたが、そのまま建築を進めたが、その後傾きを是正したため、バナナ型になっていると言う。たしかに階段を上る時、最初は階段の傾きに少し変な気分に襲われるが、上に行くにつれその感覚はなくなってくる。ドォーモ広場を囲む壁と大聖堂内の一部を挙げておく。
ピサからフィレンツエに戻って、ホテルで休息後、ホテルの前になるフィレンツェの2大修道院の一つ「サンタマリア・ノヴェッツラ教会」に行った。3割引きのシニア入場券で入ったが、天井一杯に描かれたフレスコ画やステンドグラスなど、見どころ一杯だった。インターネットで調べると、「サンタマリア・ノヴェッラ」は世界最古(800年前)の薬局で、今日に至ってもオーデコロンや石鹸、ボディーケア、スキンケア、ヘアーケア、マウスケア、シェービング、といったラインナップの製品を昔からのレシピに基づいて作り続けており、高品質な商品は世界中の人に愛されているとの事。日本でも銀座や丸の内などにお店を持っている。
最後に、何としてもミケランジェロの「ダヴィデの像」を見たくて、アカデミア美術館に行った。やはり本物の迫力が凄い!
翌朝は、フレンツェから最後の訪問地ローマへ。