東京ドーム初戦の巨人―阪神戦行ってきました

5月3日の東京ドーム初戦の巨人ー阪神戦に息子に誘われて孫を入れて5人で行ってきました。巨人ファン、阪神ファンですごい人出でした。入口に「がんばろう日本」の大きな文字が見えました。

ドーム内もいつもの明かりが部分的に消え、節電にかなり気を配っている様子がわかりました。天井近くの明かりが部分的に消えているのが分かると想います。バッテリー間も少し暗くしたとのことでしたが、全く気づきませんでした。

試合の方は、阪神の一方的な試合になり、巨人ファンには申し訳ないのですが阪神ファンにとっては、数年に一度にあるかないかの興奮しっ放しのすごい試合でした。金本の最高齢ホームラン、鳥谷、新井、ブラゼルの3連発(1985年の掛布・バース、岡田のバックスクリーン3連発も東京ドームでした)は圧巻でした。能見の巨人戦8連勝のおまけも付き、阪神ファンは最後まで「六甲おろし」で大変でした。

阪神のユニフォームを着て応援しましたが、息子のデジカメ写真の容量が大きすぎ、お見せできないのが残念です。

4日はサヨナラ負でしたが・・・。

オルフェイス室内交響楽団

指揮者のいない楽団、それもかの有名なニューヨークのカーネギーホール専属楽団「オルフェイウス室内管弦楽団」。「指揮者がいないのになぜこんなに見事に演奏できるのか?」ハーバード大学などで「マルチリーダーマネージメント」の研究対象にもなっている。「若くて肩書がなくても、テーマによって最適な人をリーダーにすればよい」そのための条件とは・・・。

10年前(?)に「オルフェウスプロセス」という本が出版されました。指揮者のいない楽団、それもかの有名なニューヨークのカーネギーホールの専属楽団である、オルフェウス室内管弦楽団(30人程度で演奏)が、「指揮者をおかず、なぜ演奏できるのか?」ハーバードビジネススクール、一橋大学などの格好の教材にもなり、マルチリーダーマネージメントというキーワードが作り出されました。指揮者を頂点としたヒエラルキーを常識とするオーケストラにおいて、指揮者をおかず必要な時に必要とする人たちがリーダーシップを発揮する方法をとっているのです。成功しても、失敗してもすべて指揮者がクローズアップされる世界と違って、例えば演奏曲によって得意な人がリーダーシップをとる、そのリーダーは楽団員の総意で決める、リハーサルにおいては、楽団員がよかれと思うことをぶつけながら、最後はコンセンサスを形成しつつ本番に臨む。その成果は全員の成果として評価される。

私は、このマネージメントスタイルは、やりがい、働き甲斐の極致と思って勉強したのですが、8つの原則にまとめられている条件を満たすことが成功の要件となることから、まだ議論が続いているのではないかと思います。すなわち、権限、責任、役割の明確化に加えて平等なチームワーク、コンセンサスを得るための話の聞き方、話しかた、そして職務へのひたむきな献身姿勢が、構成員全員に求められるのです。一人でもこの原則を崩す人がいると成立は難しくなります。

以前、どこかの会社で、タスクフォース検討会のリーダーは肩書とは関係なく、その道のベテラン(例えば物流改善タスクでは運転手のプロ)を充当するような運営をしているとの話を聞いたことがありますが、まさにこのマルチリーダーマネージメントといえます。皆が目的を同じくして、総力を挙げてその目的達成に向けて努力する、そして成功すれば皆でその成功を享受できる、そんな世界を夢見ませんか?

私は本田宗一郎さんのこの言葉が大好きです。

「企業と言う船にさ、宝である人間を乗せてさ、舵をとるもの、櫓を漕ぐもの、順風満帆大海原を和気あいあいと、一つ目的に向かう、こんな愉快な航海はないと思うよ」

究極のエコ!ネイチャーテクノロジー

関東地区では今夏の節電対策が急務となっています。また震災前からCO2削減が世界的に叫ばれ、温暖化防止策が世界的にも急務になっています。元東大総長の小宮山宏氏(現MRI理事長)は自著「低炭素社会(幻冬舎新書)」で、エネルギー消費量の55%を占める「日々のくらし(家庭、オフィス、旅客・貨物・輸送)」にも改善の余地は多くあり、実際に「小宮山エコハウス」を建て、年間30万円の電気・ガス代を5万円に減らしたとの話が掲載されています。

ここで紹介するのは、東北大学の石田秀輝教授の推進する「ネイチャーテクノロジー」です。まさに動植物の知恵を活かせば究極のエコになるとの事です。

車、電気製品のエコ追及は進めども、我々の生活から出るCO2は増え続け、そして2030年にはこのまま行くと資源エネルギーは枯渇すると言われている環境問題に対する対策として、心豊かに生活することを担保しながら対策できる科学があると言うのです。

これがネイチャー・テクノロジーで、東北大学の石田秀輝先生が研究し、一部実用化されている技術なのです。昼は50度、夜は氷点下になるサバンナ地帯のシロアリの巣の中の温度はいつも30度に保たれているそうです。なぜ?を追及し、その土の壁を実用化し、先生の別荘沖永良部島で無電源エアコンを実現させているそうです(床、壁をシロアリの巣のように作り上げた)。カタツムリの殻はなぜ汚れないのか(家の外壁に使用すれば少々の汚れは雨で流される)?アワビの貝は花瓶と同じセラミックなのに落としても割れないのはなぜ?トンボはなぜ風がなくともあんなにゆっくり飛べる(羽の構造を分析すれば微風でも風が起こせ風力発電を各家庭でできる)?自然界には、人間の及びもつかない神秘的な事実が存在する。それを解き明かしながら、資源エネルギーを消費せずに快適な生活が送れる世界を追及する。それがネイチャー・テクノロジーなのです。興味わきませんか?

http://www.nature-sugoi.net/)にその一端が紹介されています。NHK「ダーウィンが来た」でも毎回驚きますが、自然界の動植物も生き延びるために必死であり、その必死さ故に、生き延びるための工夫が身に付いていっている姿を見ると感動と共にわが身を振り返る材料にもなっています。進化した動植物しか生き残っていない!ネイチャー・テクノロジーは面白い!

冲中一郎