新日鉄入社後41年ぶりの全国レベルの同期会

昨夜、新日鉄昭和46年入社組の同期会が代々木倶楽部で開催された。北は室蘭から南は大分まで、入社297人の内50数名が参集した。まだ現役の人も多く、東京まで出向くのが困難な方も多かったと思われる。全国レベルで集まるのは、41年前の入社後の集合研修(1週間?)以来のこと(代々木倶楽部にて研修?)。昭和45年に八幡製鉄と富士製鉄が統合され、また今年は新日鉄と住友金属が合併することから、我が昭和46年組は、新日鉄として採用され、41年間純粋に新日鉄時代を生き抜いた貴重な面々と言える。

子会社の現役社長が3年間で100名山を踏破した話や、日本の城300か所を回った人、ブラジルの勤務経験を活かし本を出版した人、福岡県古賀市長(現役)、2か月に1回海外旅行を楽しむ人など多士済々で、来週でNSDを退職する私にも大きな刺激となった(鹿児島県知事も同期入社組だとか)。5年後の再会を期して別れた。

読むとやる気が湧いてくる「一流たちの金言(致知出版社)」に政財界でご活躍の牛尾治朗氏の文章がある。退職を控えた私にとって考えさせられるものであり、その一部を紹介する。題名は「『無所属の時間』を意識する」。

50歳を過ぎてからは、「無所属の時間を意識するようになりました。
これは作家の城山三郎さんの言葉で、
人は会社や団体など、どこの組織にも属さない無所属の時間を持ち、
そこでどう生き直すかを自身に問わなければならない。
それが、人間の大きさをつくるというのです。

私自身も、経営以外の時間に、様々な感動、感激、悲しみ、苦しみを味わい、
多様で彩に富んだ体験をすることが、経営にもプラスになることを実感しています。
仕事に追われ、自分の時間が持てないと嘆く人はたくさんいますが、
実は一人ひとりが毎日、自分の個性をどう生かし、
与えられた時間を如何に使うかということを試されているのです。
(中略)
自分に与えられた時間をどう生かし、何を創造するかはその人次第。
流れる時間は有意義なものにも、無益なものにもなります。
一人ひとりが人事を尽くし、豊かな人生を築いていただきたいものです。

昨夜の同期会でもらった刺激をバネに、遅きに失したとは思うが、今からでもいい、「無所属の時間」を精一杯生きていく方策を考えたい。

「本気」を出したのはいつ?

もう一つ、感動プロデューサー平野秀典氏の著作本「1%の自分革命」(プレジデント社)から1篇を紹介したい。ポエムの題は「本気」。前篇は「輝かせて輝く人(http://jasipa.jp/blog-entry/7353)。

最後に、本気を出したのは
いつだっただろう。

最後に、全力疾走したのは、
いつだっただろう。

最後に、生も根も尽き果てたのは、
いつのことだったろう。

最後に、達成感に打ち震えたのは、
いつのことだったろう。

最後に、飛び跳ねて喜んだのは
いつのことだったろう。

最後に本気で泣いたのは、
いつだっただろう。

最後に

いよいよ今の会社を退職する身となり、これまでの人生を振り返ってみて、ほんとに何事にも「本気」でやっただろうか、もっと「本気」でやっていたら、もっと有意義な人生を送れたのではないだろうかと反省させられる。この反省を胸に刻んで、これからの自由な時間が圧倒的に増える人生を、これまでの人と人の絆を大切に、自ら感動し、周囲の人に感動を与えられる、そんな意義あるものにしたいと思う。

市川武氏のクレヨン画展行ってきました

倍速開発の牧貴子さんから招待を受け、当ブログでも紹介しました(http://blog.jolls.jp/jasipa/nsd/date/2012/3/6)市川武さんのクレヨン画展に行ってきました。三越伊勢丹新宿店5Fアートギャラリーで14日から20日まで10時~22時まで開かれている。市川さんはほとんど会場におられ、来られたお客さまの対応をされている。

2005年に「急性骨髄性白血病」と診断され、余命数カ月と言われたそうだが、それまではイラストレーターとして水彩画、油絵をやられていたのを、病床で描きやすいのはクレヨンだということで、クレヨン画を描き続けられたそうだ。絵はすべて、大好きな愛犬をモチーフに、メルヘンティックなストーリーを載せて、暖かい色を基調色として、ともかく会場が明るい雰囲気に包まれていた。前向きに明るく生きることで、病気も逃げて行くのだろう。病気を抱えながらも、お元気な姿で来られた方々に気さくに話しかけられ、丁寧に説明されている姿に感動を覚えた。クレヨンとは思えないしっかりした色合いは、地にエナメルを塗りその上にクレヨンで描かれたことによるらしい。クレヨンのイメージは、最後に犬の頭に置かれた王冠にのみ残っている。昨年も各地で9か所個展をやられたそうだが、東京は今回が初めてと言われていた。めったに見られないクレヨン展、明日20時まで開催されています。一度行かれて市川さんと話をされてはいかが?パワーをもらえます。

最初の写真の左が市川さんです。一番左の写真は、絵葉書セット(市川さんにサインして頂きました)です。各絵のタイトルが興味深い。最上段が「Smile」、中段右から二番目は「生命(いのち)」で沖縄の海でサンゴが産卵している姿を描いている。下段右から2番目は「Heart降るpot」、その右は「幸せって」、その右が「I am smile」。

冲中一郎