花だより(椿山荘ー3月31日)

昨日(3月31日)私の14年間にわたるサラリーマン生活の最後の日、姪の結婚式が椿山荘でありました。当日早く着いたこともあり、あいにくのお天気で強風と小雨の中、足早に庭園内を回ってきました。椿山と言われ山形有朋が買い取ったそうですが、今は桜の時期。種類が豊富で、ほぼ満開近い種類のものが、おかめ桜、雅桜、山形おばこ、東海桜、陽光桜でした。

河津桜はすでに葉桜、31日東京にも開花宣言がでましたが、ソメイヨシノはまだ蕾状態でした。しかし、別の場所ではソメイヨシノ風の桜が満開でした。

椿も峠は過ぎていますが、まだ立派に咲き誇っているものもありました。乙女椿とシュスガサネです。

園内には七福神の像があるというので探してきました。恵比寿、寿老人、毘沙門天、布袋、福禄寿、弁財天です。

大黒天を見損ないました。「庭の神」で7体目と勘違いしてしまいました。

水仙も見事でした。

結婚式、披露宴は、二入でデザインし、友人たちが盛り上げてくれた見事なものでした。

新大関「鶴竜」誕生!おめでとう!

今朝の朝日新聞の天声人語に「新大関鶴竜誕生」の記事が掲載されている。モンゴルから来た時の体重は65Kgしかなかったが今は148Kg。その昇進の口上「お客様に喜んでもらえるような相撲が取れるよう努力します」との飾らない言葉がいかにも鶴竜らしいと評判を呼んでいる。「お客様」という言葉が口上としては異例らしいが、ファンを日頃から大事にしている鶴竜が言った言葉だから説得力があるとの評だ。鶴竜は「お客さまがいないと相撲は成り立たない。関取になってからいろいろあって、親方(元関脇逆鉾の井筒親方)からもそう教えられた。」と言う。入門から62場所での大関昇進は、外国人では最も遅いらしい。その鶴竜が口癖なのが「コツコツ」とか。

「コツコツ」で思い出すのは、イエローハット創業者の鍵山氏の言葉である。致知出版社藤尾社長の「一途一心」の記事にこうある。

一途一心とはひたすら、ひたむきということである。
一つ事に命を懸けること、ともいえる。
あらゆる道、あらゆる事業を完成させる上で、
欠かすことのできない心的態度である。
物事の成就はこのコア(核)なくしてはあり得ない。
イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏は、
ある時若い人たちから成功の秘訣を問われ、
「二つある」と答えて白板に、
「コツコツ」
――と板書されたという。
コツコツは一途一心と同義である。
その根底にあるのは無心である。
心に雑念妄念が入っては、人間、コツコツにはなれない。

相撲人気も鶴竜のお蔭もあり、回復の兆しだとか。史上初の6人大関。鶴竜はじめ、大関陣の頑張りを期待したい。

「ポジティブ・オフ」運動って?

今朝の日経32~33面に「日本経済を活性化するライフスタイル・イノベーション」シンポジウムが紹介されている。そのリード文に「ビジネスパーソンがオフ(休暇や勤務終了後の時間)をポジティブ〔前向き〕にとらえ、外出や旅行、社会貢献や自己啓発などのオフの活動を楽しむことを積極的に促進することで、豊かなライフスタイルを実現しようという【ポジティブ・オフ】運動。」とある。

昨年7月に国土交通省観光庁が、東日本大震災後の夏の節電と地域活性化のために提唱し、内閣府、厚労省、経産省が共同提唱者として、賛同企業・団体が名乗りを上げ、今では、将来に向けて、休暇を楽しむライフスタイルや、ワークライフバランスの実現などの「ライフスタイル・イノベーション」につなげて行こうとする活動に発展している。今朝の新聞では、168の団体が参加しているとある(IT業界では、ITホールディング,NTTデータ、NRI、NSW、日本ユニシスなどが参画)。

標記シンポジウムでは、基調講演として「残業ゼロ」活動などで本の出版や、講演で御活躍の元トリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長吉越浩一郎氏が登場している(19年増収増益を達成された実績が吉越氏の主張に大きな重みを付けている)。吉越氏は外資企業での海外経験を通して、「体力をベースに気力が養われ、気力があってこそ能力は発揮される」ということを学んだ。すなわち、日本のビジネスパーソンは、「仕事の対極は、休み」との考え方が主流だが、欧州のビジネスパーソンは「仕事の対極は、遊び」とする。彼等はオフに「気力」を回復させ、仕事で「能力」を最大限発揮する考え方が根付いていると言う。吉越氏は、トリンプで「がんばるタイム(毎日2時間は私語やオフィス内立ち歩き禁止)」や、「毎日早朝会議(課題をもち寄り、即断即決)」などで、業務に集中出来る環境を整え、立派に業績を残された。

JISA(情報サービス産業協会)で、ワークライフバランスの推進や、女性の登用などで、先頭に立って頑張っておられる國井秀子副会長(リコーITソリューションズ会長)もパネラーとして参加されている。人材の成長が、もっとも重要な経営戦略と言えるIT業界において、日々の仕事に埋没せず、「オフ」の活用で幅広い人脈・絆創り、知識獲得、視野の拡大などを目指す、そのような風土を企業の中で創造して行くことこそ、今後の熾烈な競争に打ち勝つ方策かも知れない。

冲中一郎