第2回JASIPA若手経営者懇親会開催(24日)

昨夜JASIPA事務所において2回目の標記懇親会を行った。第1回(http://jasipa.jp/blog-entry/7483)は居酒屋の個室でやったが、今回は落ち着いて議論が出来るということで、酒類は持ち込みとして飯田橋のJASIPAの事務所で実施した。今回も6名の若手経営者(うち2名は初参加)、オブザーバーの理事が2名と私の9名で実施した。

前回は「社員満足度」をテーマとしたが、今回は「顧客満足度」をテーマとした。「築城3年、落城3日」とよく言われるが、「1社員の行為によってある日突然重要顧客を失う」危険性はないか、そのようなことがないように日頃社員の躾をしているかということに関する参加者の意見交換から始まった。今後、日本国内のマーケットが確実に縮小する中で、ますます熾烈な競争社会になっていく。経営者として、顧客を失う「恐怖感」はますます大きくなっていくことは間違いない。

社員への対し方、社員のモチベーションUPのための表彰制度、お客さまアンケート、品質向上対策など、参加者同志の意見交換が、途切れることなく続き、今回も19時~22時の3時間があっという間に過ぎる白熱した懇親会となった。参加された方も、一生懸命メモを取る姿も見られ、有意義な会になったものと思う。次回は6月28日です。

イノベーションのジレンマ

今朝の日経のコラム「経営書を読む」に早稲田ビジネススクール根来教授の記事がある。標題は「クリステンセン著『イノベーションのジレンマ』―リーダー企業への脅威」。

調べてみると、この本は2001年翔泳社出版の本で副題に「技術革新が巨大企業を滅ぼす」とある。「イノベーションのジレンマ」という言葉は、ヤフージャパンの社長交代が発表された際の日経(?)記事が記憶に残っている。ヤフージャパンに関する話は、55歳の井上社長が6年前「イノベーションのジレンマをいかに克服するかばかり考えている」と話していたが、そのジレンマを打ち破れず、今回経営刷新に踏み切ったとの記事だった。この4月から社長になったのが44歳の宮坂社長。若返りだけというのは気になるが。

今回の記事では、リーダー企業を脅かす破壊的イノベーションには2種類あるとし、一つは「ローエンド型破壊」、もう一つが「新市場型破壊」と言う。「ローエンド型破壊」とは、過剰サービスと感じている人たちに、既存の製品・サービスの性能を落としてローコストで売るビジネスを言う。過剰サービスのデパートが、セルフサービスのスーパーにとって変わったのが一例。しかし、なかなか既存企業が察知しにくいのが、従来の製品・サービスにない性能などを提供することで需要を作り出す「新市場型破壊」だと言う。例えばデジタルカメラは「その場で見られる」「パソコンに保存できる」という新しい性能の提供で、従来のカメラとは異なる需要を創造した。そして、デジタルカメラへの追随姿勢によって、業界模様が大きく変わったのはご存じの通りである。真空管ラジオからトランジスタラジオへの移行でも、ソニーが先行し、他のメーカーは追随が遅れ苦労した。

クリステンセン氏は、「新市場型破壊」の成立要件を4個挙げている(詳細は日経Bizアカデミー参照)。この4つの条件を根来教授が、直近の事例として「クラウドコンピューティングサービス」に当てはめて考えている。

  • (1)ターゲット顧客である中小企業は、金・スキルが不足し、なかなか情報化投資に踏み切れない。
  • (2)このような顧客は「情報システムを全く使わないよりまし」との考え方で、少々機能が限定されていても満足してくれる。
  • (3)ユーザーから見ると、基本ソフトやサーバーなど気にせず、シンプルで便利な「誰でも使える」ものになっている。
  • (4)既存SI’erにとっては、カスタマイズもなく利益を生まない製品で、従来販売チャネルではなく、新たなものが求められる。

4つの条件を満たすため、クラウドコンピューティングは「新市場型破壊」に成長していく可能性ありと言われている。JASIPA会員企業の頑張りどころとも言える。

ベランダの花満開です!

ベラルゴニウムやバラが、先日のブログから数日たって満開となりました。特にベラルゴニウムは8鉢が満開です。

バラ(赤ー真ん中、ピンクー右後、黄色ー右中)、ゼラニウム(右ピンク)、ベルフラワー(前紫)です。右後ろはベラルゴニウムです。

冲中一郎