アイデアが世界を変える ~TED 究極のプレゼン~

昨夜のNHK「クローズアップ現代」で上記のタイトルでの放送があった。企業を興し、成功経験から始まり、その後地獄を経験したクリスアンダーソン氏が管理人となって、始めた話です。番組「クローズアップ現代」のTEDに関する紹介分を下記します。

聴衆の前に立ち、ビジネスや研究活動を通して得た“広める価値のあるアイデア”を18分以内で語るプレゼンイベント「TED」が世界的な人気を集めている。ビル・クリントン、ビル・ゲイツ、サンデル教授、ジェームズ・キャメロン監督… 名だたる著名人など8000人が参加。動画はネットで全世界に広がり、1千万回視聴されたものもある。5月末には日本で初めてのオーディションが行われ、ビジネスマン、科学者、建築家などが参加し、世界を目指した。一方、TEDの広がりをきっかけに日本でもアイデアを人に伝えることの重要性が改めて見直されている。TEDを参考に、プレゼンテーションのあり方を根本から見直す企業が登場。また、TEDから得たアイデアで、人生が大きく変わった人々もいる。世界を席巻するプレゼンの魅力と共に、“伝える力”を見直す人々の姿に迫る。

いろんな分野のアイデアを共有する、広める価値のあるアイデア(Ideas worth Spreading)を共有化する。テーマ選択は、真実・好奇心・多様性を重視し、商売・企業のたわごとは禁止、政治的な話もダメ。いろんな分野のアイデアがつながりあって、よりよい考えにたどりつく。日本でもベンチャーを起こした若者が、TEDの話を聞き、それをヒントに商品開発し、苦境を脱した事例も紹介されていた。テーマもさることながら、人びとを魅了するプレゼン手法にヒントを得た、日本のIT企業の女性がそのヒントを活かし、お客様を引き込むことに成功した事例も。それまでのプレゼン資料は、商品のことを事細かに説明するものだったが、お客様の興味を引くために余分なことは省き、お客さまの気を引くシンプルな資料にしたら、引き合いが急に増えたそうだ。

生臭い話が飛び交う現実の中で、前向きな好奇心を刺激するアイデアが個人の間で飛び交い、世界を変える。各国語に変換され多数の国で閲覧されているそうだが、日本でもTED会議が全国各地で開催されている(6月30日には渋谷ヒカリエで開催)。下記URLで日本語字幕のTEDプレゼンを見ることが出来る。http://www.ted.com/translate/languages/ja

また、NHKのEテレでも、4月から毎月曜日23時~23時25分にTEDプレゼンを題材にした英語教育を兼ねた番組をやっている(スーパープレゼンテーション)。昨日初めて見たが、MITメディアラボ所長の伊藤氏(ブログでも紹介済み:http://jasipa.jp/blog-entry/7323)が番組ナビゲータをしておられ、昨夜はアダム・オストロウ「死後のデジタルライフ」のプレゼンが紹介されていた。その内容を番組紹介文から下記しておく。

膨大なブログやツイートが残されていくデジタルアーカイブ。自分の死後、それらの情報をどう整理・管理するのかをめぐり、新しいサービスが登場し始めた。技術の進歩によって人生すべてのデータを解析し、死後も自動的に情報発信することも可能に。ネット上の自分の「死」をどう定義づけるのか、今後議論を深めていく必要がある。

新しいものを生み出す究極のコミュニケーションに発展する可能性もある。今後も注目していきたい。

JASIPA経営者サロン資料公開(3)

前報したように、第3回は前半は阿部理事より、事業規模拡大のプロセスについてお話を頂いた。その流れに乗って、過去の偉大な経営者の事業拡大に際し、「この社長と一緒にやっていこう」という、社員との一体感醸成がキーワードとしてあるが、そのために「尊敬されるリーダーとなるには」を敢えてテーマとして挙げた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

規模が大きくなれば、社長一人ですべてをカバーすることは不可能になる。第2、第3の任せられる部下を育てなければならない。そのためには、「この社長となら頑張れる」という部下を持たねばならない。部下に甘いだけでは尊敬されない。処遇を良くするだけでは尊敬されない。どうすればいいだろうか?

  • さすが、社長だ!
    • 社長は、自分のことではなく、会社のことを考えて事に当たってくれる。
      • 経理を私物化するのは論外
      • 社員に対して、公平に当たってくれる。(昇進、処遇、仕事の与え方・・・)
      • 知行合一(言っていることと行動が一致している)(言うだけではなく、自ら行動してくれる)
    • 技術、知識、人間力、継続力・・・などで秀でている。
      • 日頃の社長の言動には感心させられる。(挨拶は万全の準備を!)
      • 社長の知見は鋭い!社長の付き合いの幅を思わせる。
      • 外部の人からも、社長のいい噂を良く聞く。嬉しい!
      • やると言ったらとことん(徹底的に、継続的に)やる。
  • この社長のもとで頑張っていきたい!
    • 社長の理念に共感するため、一緒に頑張っていきたい!
      • そうすれば、もっといい会社に出来る。
      • 自分もやりがいがある。

そんな社長を目指して、何をすればいいか?何をやってはいけないか?

  • 理念を創る
  • その理念を、分かりやすく、納得性のある形で、始終説明する
  • 一部の部下が、その部下に対しても繰り返せるようになればしめたもの。
  • その理念を達成するために、社長自ら先頭にたってやっている姿を見せること。

     

決して、社長の地位を利用して、人・モノ・金を私物化しないこと!

「信頼は一夜にしてできない。意識して努力を継続すること!信頼は一夜にして崩れる!」

JASIPA経営者サロン資料公開(2)

第2回の経営者サロンでは、第1回と同じく企業理念で「お客様のために」と謳われていることを取り上げ、「顧客満足度」のための意識、行動に関して議論することとし、下記資料を提示した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『我々、IT業界は「サービス業」であり、「強烈なお客様に対するサービス競争」を制する者が勝つ(生き残る)業界だとの認識はあるか?』

  • 関わったシステムで、お客様から「ありがとう」の言葉をもらっているか?
    • 言葉でなくとも感謝の気持ちを感ずることはあるか?
  • 一緒に仕事をしている他社と比して、自社あるいは自社の社員は、お客様から、より信頼を受けていると思えるか?
  • お客様からの評判を、社員の業績評価に組み入れているか?
  • 1社員の失敗が、大事なお客様を失う恐怖感を、経営者は感じているか?
  • 客先で仕事をしている社員に、お客様の自社に対する信頼感をヒアリングしているか?
  • お客様の中で、最も発言力のある人の見極めはできているか?
  • お客様の自社に対する期待をヒアリングしたことはあるか?(事前期待)
  • 「ありがとう」の言葉(気持ち)をもらうために、具体的にどんな施策を打っているか?
  • 部下がいい仕事をした場合に、上司は部下に「よくやった」と言っているか?
    • 「客から「ありがとう」と言われた時の達成感を感じさせる。
  • 部下に仕事を与える際に、「成果物、そのレベル、納期」を明確に指示しているか?
  • 部下は、あいまいな指示をした際、指示の明確化に対するアクションはあるか?
    • お客様があいまいな指示をした場合、確認するアクションを必須とする習慣化
  • ルールを破った場合、指摘しているか?(遅刻、仕事中の雑談・・・)
  • 社内挨拶、ごみ拾い・・・・をさせているか?

 

日頃からの躾がなければ、いきなり「お客さんの前ではやれ」と言われても・・

冲中一郎