年を重ねるのが楽しくなる生き方とは?

この年になるとやはり健康が気になる。「アンチエイジング」という、人間は機械と同じように時間が経つと体の各所に不具合が出て、老朽化し、その社会的価値が下がるとして、それを食い止めるという概念が喧伝されている。それに対して「賢く齢を加える」との前向きな考え方である「スマートエイジング」を提唱している人たちがいる。「脳を鍛える大人のDSトレーニング」で有名な川島隆太氏ほか東北大学加齢医学研究所スマートエイジング国際共同研究センターの先生方だ。年を取るにつれ、心身はいろいろな面で変化する。そういう変化にもっと賢く対処する生き方を考えよう、それを考え続けることを通じて私たちはもっと成長しよう。そういう意味合いを込めた言葉だ。その秘訣7か条に関して私の行動をチェックしてみた(「年を重ねるのが楽しくなる![スマートエイジング]という生き方」川島隆太・村田裕之共著、扶桑社新書より)。

生活習慣病予防のため、有酸素運動をする

これは、昨年5月からのスポーツジム通いで十二分に出来ている。今さらながらとも言えるが、昨年は平均月18回を達成し、毎回1時間程度の有酸素運動を実行。お蔭で、腹囲が5cm減り、メタボ基準(85cm)をクリアできた(体重は減っていないが)。今年も継続だ。

骨折予防のため、筋力トレーニングを行う。

これもジム通いで、毎回10種類の筋トレ機具をこなしている(30~40分)。

脳を活性化するため、脳のトレーニングを行う。

ブログを書くことで脳のトレーニングが出来ていると思っている。後は家内と競いながらやっている「数独」。所要時間90分~120分の高度な問題を15分~30分の範囲内で解くことを目標とし、ほぼクリアできている。家内は競争意欲満々だが私にはかなわない。

メリハリのある生活が出来るよう、仕事をして年金以外の収入を得る。

NPO法人JASIPAのお手伝いの中で、経営者サロンを主催している(1回/月)が、毎回テーマを考え、討議資料を作るのに気を使っている。またJASIPA会員企業などから声をかけて頂き、社員を集めての講演や意見交換会を実施している。基本はボランティアだが、志を頂くこともある。昨年は4回だったが、今年も2月初めにチャンスを頂いている。

他人の役に立つことをして、精神的な充足感を得る。

JASIPAのお手伝いなど、社会のお役に立ちたいとの思いでやっている。またブログでもUPしているが、これまでお世話になった方々が集まる会を積極的にコーディネートしていこうと思っている(http://jasipa.jp/blog-entry/8373)。これからも他人のお役に立てることは積極的に行っていきたいと思っている。

日々の生活に張りが出るような、明確な目標を持つ。

これが弱い。家内が、年頭に5年手帳を買ってきて、目標を書けと迫ってきている。ともかく、これまで仕事一辺倒で趣味がないため、趣味つくりに精を出したいと思っている。囲碁、野菜つくり、水彩画、俳句など、多少はじめつつあるがまだ熱が入っていない。

好きなことに取り組み、自分らしく生きる

好きなこと。自然が好きなので、今はゆっくり国内外の名勝地を旅したい。FaceBookでも桜や紅葉を紹介してきたが、年5~6回は旅をしたいと思っている。そのためにも体を鍛えるためにジムには通いたい。

結構今の生活は、加齢や老化と正面から向かい合い、元気にいきいきと過ごす「スマートエイジング」と言う生き方が出来ている。これからも家内と共に如何に続けられるかが課題だ。

昔の絆を思い出し、深める日でした

今日は、昨年末に当ブログで紹介(http://jasipa.jp/blog-entry/8342)した、「第57回現代書道二十人展」(1月2日~8日)に行ってきた(御徒町の松坂屋上野店)。開店直後で、そんなに人はいないだろうと思って行ったところ、入り口は既に人だかり。平日のこんな時間にこれだけ多くの人が来ているのにビックリ!友達黒田賢一君とは残念ながら会えなかったが、作品の横に写真が飾られており、40年近くあっていないが、まったく昔の面影そのままだった。懐かしく、写真と作品の前でじっと見つめる私がいた。他の方のかな文字と比較しながら見たが、彼が言うまさに「男性的なカナ文字」であることが明白に理解できた。出口を出たら、墨硯筆紙販売会が催されており、ここも人手で一杯。書道を趣味にされる方の多さを改めて知ることが出来た。

その足で、新日鉄代々木倶楽部へ。12時から昔の仲間(と言っても私よりずっと先輩の方々で、上は80歳の方も)6人で新年会。私が幹事役をやったが、集まった方々のキーワードは「室蘭」「釜石」「日鉄日立」で、私はかろうじて「日鉄日立(1年だけ在籍)」で参加資格を得た?皆さん、ほんとに久しぶりの邂逅で、話が弾むわ、弾むわ、あっという間に3時間近くたってしまった。「お前のお蔭で○○に飛ばされた」と内幕をばらしたり、昔の仲間の消息の確認をしたり・・・。これからもこんな会を是非にと、皆さんから一杯感謝の声を頂いた。70歳、80歳になると、こんな邂逅が皆さんの心に火をつけ、皆さんの「生涯現役」のエネルギーになって頂ければと期待しつつ、これからも幹事役を買って出ることにしている。年賀状で「一度飲みたいな」とコメントして頂いている先輩、同輩、後輩にも声をかけながら。

12日は、高校同級生が結婚式で上京してくる。例のT社の社長らと集まることにしている。

昔の絆を温めあい、深める会は、私にとっても生きる力、生きる元気を生み出す源だ。

「幸せの創造」をビジネスの使命として経営する会社

長野県伊那市に、寒天商材でシェア約80%を誇る企業がある。伊那食品工業だ。従業員400数十名の企業で、年間1万通ものファンレターが届き、新卒の就職希望者は毎年2000名を超えると言う。寒天製造と言う成熟産業にありながら、新技術を開発し、新市場を開拓し続け、48年にわたり増収増益を続けている奇跡に近い会社だ。(「BEソーシャル!社員と顧客に愛される5つのシフト(斉藤徹著、日本経済新聞社)」より)

早速ホームページを調べてみた。堀越会長の挨拶に「”社員1人ひとりのハピネス(幸)の総和こそ、企業価値であると確信する今日この頃です。」とある。企業理念は5ページにわてって、二宮尊徳の考え方なども含めて詳しく書かれている。社是は「いい会社をつくりましょう~たくましく、そしてやさしく」。続いて「いい会社」とはとの説明文がある。

単に経営上の数字が良いというだけでなく、会社をとりまくすべての人々が、日常会話の中で 「 いい会社だね 」 と言ってくださるような会社の事です。「 いい会社 」 は自分たちを含め、すべての人々をハッピーにします。そこに 「 いい会社 」 を作る真の意味があるのです。そして二宮尊徳の言葉を紹介している。

道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である

そして「凡事継続」のタイトルで

  • ■当社の一日は毎朝の庭掃除から始まります。
  • ■その前の通勤時は、道路を右折して会社には入ってこないようにしています。会社の前の道は片側 1車線の道路で、右折で待っていると、後続車が詰まってしまい、渋滞の元になってしまうからです。 そのため、一度通り過ぎてから、大廻して左折で入るよう心がけています。また、たとえばスーパーの駐車場に車を止めるときはなるべく離れたところに止めるようにしています。そうすれば、近い場所には妊婦やお年寄りの方の駐車スペースができるのです。

とあります。

カンブリア宮殿やクローズアップ現代などテレビ番組や、各種新聞、ラジオなどにも頻繁に取り上げられ、見学者もひっきりなしだと言う。

斉藤徹氏は、「ソーシャルメディアの時代」に生き残るのは、社員にも、顧客にも、あらゆる生活者に共感と信頼を持たれる企業のみだろうと言う。昨年フェースブックのユーザ数が10億人を超え、利用者一人あたりの投稿量は年2倍のペースで増加している。そして生活者のオープンな投稿が社会を、企業を透明にする源になり、霧が晴れるように開かれていくと予言する。考えさせられるテーマだ。

冲中一郎