第23回JASIPA経営者サロンin岡山開催(2月6日)

JASIPA研修委員会(BSC林委員長)主催の経営者サロンが岡山で開催された(2月6日)。今回は岡山のJASIPA会員企業クリエ・ココさん(中嶋政和社長)からのお誘いにこたえて実施した。同じく岡山県津山市の会員企業ワードシステムさんからも6名、東京からわざわざ参加して頂いた4名の方含めて15名の方々の参加を得た。例年(と言っても過去2年だが)2月にはJASIPA関西で当該サロンを実施してきたが、今回は岡山実施となった。会場はクリエ・ココさんのお世話で岡山シティホテルの会議室で行われた。

テーマは「お客様の価値を感じて働く企業へ~“お客さま第一の風土を創ろう~」とした。昨年11月BSC殿で実施したテーマと同じく、お客様の信頼を万全なものにするために何をすればいいか、今後のIT企業の方向性と共に皆で考えようとの趣旨だ。1時間30分ほど私からお話を指せていただき残り30分ほど意見交換をした。皆さん真剣に聞いて下さる姿を前にして、ついつい力が入り過ぎたかもしれない。

今回は、1月29日のソニックガーデン倉貫代表のご講演の余韻もあり、合間に倉貫氏のお話を入れさせて頂いた。「納品なし」「ノルマなし」「管理なし」そして「いつでも、どこでも働いて良し」の中で、確実にお客様の信頼を勝ち取り固定顧客化しているソニックガーデンに大きなヒントが含まれていると感じたからだ。「顧客満足向上が一番の営業」、「新規顧客より既存顧客を大切に」の精神も、私がこれまで「JASIPA経営者サロン」で主張してきたものと相通じるものがあり、それを実現していることがアピールになったことと思う。

最後の意見交換の時間もあっという間に30分が過ぎた。その後、参加者の皆さんとの懇親会もあり、有意義な時間を過ごさせていただいた。残念ながら私は日帰りとなったが、東京からわざわざ参加頂いた方々(林、池田、白井、吉田各氏)に夜遅くまで懇親を深めて頂いた。感謝申し上げたい。

早速、翌日FBの友達要請が、参加者の方から届いた(毎回一部の方から頂いている)。嬉しいことだ。クリエ・ココの皆さん、津山からわざわざ参加頂いたワードシステムの皆さん、ありがとうございました。

小さな会社だからこそできること!(ソニックガーデン倉貫氏講演より)

「小さな会社だからこそ、お客さまや社員を幸せに出来る」。1月29日開催の第49回JASIPA定期交流会で講演していただいた倉貫義人さま(ソニックガーデン代表取締役)の言葉だ。講演の内容はJASIPA交流委員長の玉村元氏(チャーリーソフト)のブログ(http://tamamura.jasipa.jp/)を参考にしてほしい。「“納品”をなくせばうまくいく ソフトウェア業界の“常識”を変えるビジネスモデル」(日本実業出版社、2014.6)の本も出版されているが、これからも「ノルマをなくせばうまくいく」、「管理をなくせばうまくいく」と”なくす“シリーズを出版したいとも言われているが、常識にとらわれない発想と、それを実行に移す勇気(志)と行動力には驚かされ、また感心させられた。

倉貫氏は、TISで2009年に自らの提案で社内ベンチャーを起こし、2011年に社長を説得してMBOで独立し、ソニックガーデンを創業した。現在社員数は11人だが、全員がコンサルティング・プログラマー。納品があるから、納期に追われこき使われ、見積もりを行うから要件定義に振り回され、お客様の価値よりも見積もり内に押し込めることに徹し、あげくのはてはお客さんからの信頼を得られないという、SI’erの実のない過酷な仕事に疑問を持ち、起業。下請けも、人月見積もりも、派遣もせず、月額固定でお客様の顧問としてすべての工程を担当し、仕事はいつでも、どこでも成果を提供すれば良しとする、プログラム大好き人間の集団だ。まさにお客様の真のパートナーとして価値を提供し続ける集団でもあり、お客様の信頼は抜群だ。こんなプロフェッショナルな集団で有る故に、規模を大きくすることは考えていないと言う。しかも弟子→一人前→師匠のキャリアパスを経て、同じような小さなプロフェッショナル企業を増やすために「のれん分け」をしていくつもりだそうだ。

倉貫氏は言う。

「大企業では、こんな会社は作れない。」

たしかに、お客様の問題解決をするコンサルティング・プログラマー、そして納品もなく、ノルマもなく、管理もなく、いつでも、どこでも働いて良い、義務と責任はお客さまに与える価値という働き方(年俸制)を徹底するには、会社の理念を文化・風土に昇華し、自立できる集団でなければならない。そのような集団は階層社会を形成して管理しなければ成り立たない大企業では作れないのは事実だろう。逆に中小企業は、採用にも、育成にも全てに目が届くことから、自立人材の集団にし易いメリットはあると思える。JASIPA会員企業には大いなるヒントとなることを期待したい。

1月31日の朝日新聞15面オピニオンに群馬県の「中里スプリング製作所社長中里良一氏」が「卑屈にならない覚悟を決めた」とのタイトルでどん底から立ち上がった経緯を述べている(航空機、船、医療などのバネ製造会社、)従業員21人)。以前、当ブログで「「日本一楽しい会社」を目指す群馬県の会社(http://okinaka.jasipa.jp/archives/405)」として紹介した。群馬県内だけだった取引先を全国47都道府県に拡大された。その中里氏が言う。

取引先は増えましたが、会社の規模は大きくしません。小さいからこそ自由に動き回って、特徴のある経営が出来るのです。図体が大きく成り過ぎると、経営者は社員の能力や資質の違いを正確に把握できなくなる。会社の危機に対し、社員の当事者意識が弱くなるという欠点もあります。小さくても、気心の知れた社員と楽しく仕事をして、プライドと幸せをつかみ取る道がある。

以前浜松市の都田建設を紹介したことがある(http://okinaka.jasipa.jp/archives/135)。50人程度の会社だが、蓬台浩明社長の経営スタイルが面白い。その蓬台社長が嬉しい事としてあげるのは

  • 経営者としての自分が描くビジョンに共感してくれる仲間がいて一緒に行動してくれること。
  • お客さまに感動して頂けたという報告をしている時の社員の幸せな表情を見ること。
  • 会社が有言実行し、その成功を分かち合える事。

小さい会社だからこそ出来ること、それが差別化とも言える。モチベーション高く、お客さまと共に幸せに働く社員。こんな小さな会社が増えている。

痩せる女性、膨らむ危険~生まれる子にも影響~

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今朝の日経14面の記事のタイトルだ。昨年12月に私のブログ「お産を控えた女性はダイエットに注意せよ!」(http://okinaka.jasipa.jp/archives/2077)に早稲田大学福岡教授の話として警告を発した。今回の日経の記事も女性の痩せに対する警告記事だ。記事によると、BMI18.5未満で定義された”やせ女性“が最新の厚労省調査結果で過去最高になったとの事だ。痩せた本人も、日常的なだるさや体力低下を招き、若くして骨粗鬆リスクが高まるとの情報もある。

それにもまして、生まれる子への影響だ。上記ブログで、私の高校時代の友人早稲田大学福岡教授の懸念を紹介したが、この記事にも低体重児(2500グラム未満)出産の問題提起者として彼が登場している。「痩せた状態で妊娠し、低栄養が続くと、低出生体重児の生まれるリスクが増える」「低出生体重児の割合は、食料不足で栄養状態の悪かった第二次世界大戦直後より3割も多い」との彼の言葉を紹介している。記事の中の表には、専門家の話として、「出生体重の低下で発症リスクが高まる可能性が分かってきた主な病気」が挙げられている。虚血性心疾患、2型糖尿病、メタボリック症候群、脳梗塞、脂質異常症、神経発達異常などだ。厚労省は妊婦のエネルギー摂取量について、妊娠初期から末期にかけて通常時より50~450㌔カロリー増やすよう推奨しているが、実際の摂取量は普通の女性に必要なエネルギー量にも満たないそうだ。

「痩せの女性」過去最多の8人に一人(12%)との情報も、私のブログ(http://okinaka.jasipa.jp/archives/2100)で指摘した。

何度も同じことを言って申し訳ないが、福岡教授がもっとも心配しているのは、少子化問題以上に、生まれてくる子供達の健康問題だ。日本の将来、世界の将来を担う子供達が、健やかに育ち、日本のため、世界のために働いてくれることが最も重要なことではないだろうか。学生に対し弁当の詰め方を指導する千葉県立保健医療大学の林芙美講師は「長い目でみた健康維持の為、毎日の食事に注意してほしい」と助言している。

冲中一郎