今回は、恒例の第一部JASIPA理事のお話を頂くことが出来ず、私のほうでテーマを決めて意見交換することにした。テーマは「“燃える集団”にするためのリーダーの役割」。最近のJASIPA「社長ブログ」にサイバーエージェント(http://jasipa.jp/blog-entry/8859)やDeNA(http://jasipa.jp/blog-entry/8832)、アチーブメント(http://jasipa.jp/blog-entry/8888)を紹介した。いずれも、社員のモチベーションUPに向けて、社長自ら強い志と熱意で、企業理念を社員に浸透させ、人材育成にも率先して取り組む企業だ。‘おもてなし’をコンセプトにホテルやウェディングサービスをしている「Plan・Do・See」も「働き甲斐のある会社」で、グーグル、マイクロソフトに続いて3位にノミネートされる企業だ。野田代表の「もし一緒に働くことになったら、必ず幸せになる。僕が保証する。(ホームページより)」との自信に満ちた言葉には驚く。
「目標に向かって社員が燃えあがる」ことを理想に掲げる経営者は多いと思う。しかし、どうやったらいいのか、半ばあきらめている経営者も多いのではなかろうか。是非とも諦めずに、“燃える集団”にして欲しいとの思いで、いろんな名経営者や、有識者の示唆する考え方を提示するとともに、より身近なものとして受け止めてもらえるよう(恥ずかしながら)私のサラリーマン生活を顧みながら、恩師、上司などの教えや、私の部下に対する接し方などを紹介した。
まず「西郷南洲遺訓」に「功ある者に禄を与え、徳ある者には地位を与えよ」とあるが、とかく「功あるものに地位を与え」部下との関係が上手くいかないケースも多いという、相原孝夫氏の「会社人生は“評判”で決まる」(http://jasipa.jp/blog-entry/7585)を紹介。さらに、経営者の多くが参考にすると言う「リーダーの役割10か条(稲盛和夫著、「人生を活かす」より)」、荻生徂徠の「人を育てる徂徠訓」(http://jasipa.jp/blog-entry/7913)、そして、私が良く使わせてもらっている本田宗一郎氏の言葉(http://jasipa.jp/blog-entry/6290)と呂新吾の「精神爽奮」(http://jasipa.jp/blog-entry/6227)を理想の職場と言う意味で紹介した。
今回のテーマに関して、後半は積極的な意見交換の場となった。文化・風土の違いのあるたとえば中国人に対する接し方や、部下の役員に任せていたらその部下が自信を無くしてしまった事例など、いろんな悩みをぶつけあいながら、自分自身を振り返る場となったのではないかと思う。参加者の皆さん、お疲れ様でした。
次回は、9月2日(月)杉本理事による「経営に活かす公的補助金獲得の極意」です。実際に公的補助金を会社の発展に積極的に活かされている杉本理事のノウハウは大いに参考になるものと思います。ぜひ多くの方のご参加をお待ちしています。