次に紹介するのは、美術館巡りだ。ハイライトは、オランダ ハーグのマウリッツハウス王立美術館だ。フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」、「デルフトの眺望」、レンブラントの「テュルプ博士の解剖学講義」の人気作品が飾られている。
この美術館はビネンホフの隣り合わせにあり、17世紀オランダ領ブラジル総督ヨハン・マウリッツの邸宅だった建物で、オランダ・フランドル絵画の名画が揃う。今回は閉館後の貸し切り見学(最近ツアーでも時々ある)で、余裕をもって見学できた。上記絵画以外にも目を引くものが多い。ルーベンスとブリューゲルの共作「楽園のアダムとエヴァ」は、柔らかいタッチのアダムとイブ(左側)はルーベンス、細かなディテールで描かれた動物たちはブリューゲルが仕上げた。アントワープのノートルダム大聖堂で紹介したルーベンスの「マリア被昇天」、パウルス・ポッターの「牡牛」、ヤン・ステーンの「この親にしてこの子あり」(親のしつけの重要性を説く)などが有名だ。
次に紹介するのはオランダアムステルダムの国立美術館。1889年開館、世界屈指の中世絵画の傑作を収蔵している。
必見は、レンブラントの「夜警」「ユダヤの花嫁」「聖パウロに扮した自画像」、 フェルメールの4作品「牛乳を注ぐ女」、「手紙を読む青衣の女」、「小路」だ。
オランダ出身のゴッホの「自画像」、「モンマルトル」とヤン・ヴィレム・ピーネマン《ワーテルローの戦い》。
次に紹介するのはベルギー王立美術館。ブリュッセルにあり、2003年以来200年以上の歴史を誇る美術館だ。メインとなる美術館はフランドル派を中心とする15世紀から18世紀までの作品を収めた古典美術館と19・20世紀の作品を収めた近代美術館で、2万点以上の所蔵作品を有する。
古典を主体に見学した。ブリューゲルやルーベンスの絵が多い。ブリューゲルの「反逆天使の墜落」、「聖マルティヌスの日の葡萄酒」「ベツレヘムの戸籍調査」、ブリューゲルの息子の「黄金の大皿と花輪のある静物」。
ルーベンスの「聖母被昇天(アントワープ大聖堂にもある)」、「聖フランチェスコのいるピエタ」、「ゴルゴダの丘行き」。
他にも大作がある。ボッシュの3連作「聖アントニウスの誘惑」、ヤン・ヴルハースの「学童の行進1878年」、ディーリック・バウツの「皇帝オットー大帝」。