南ドイツ旅行~その3~


日本を発って4日目、シュトゥットガルトを朝8時に出て、ファンタスティック街道をひたすらヘッヒンゲンにあるホーエンツォレルン城を目指す。プロイセン帝国皇帝となったホーエンツォレルン家の故郷の城で、創建は11世紀。理由は不明だが15世紀に破壊されたが即再建。その後、この城の戦略的意味合いが薄れたため廃墟化が進む。今の姿に復元を始めたのがプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム四世(ホーエンツォレルン家出身)で1867年に完成。最初にeagle’s gateを入っていく。プロテスタントの礼拝堂を超えると中心地に入ってきた。中に入ると、大広間、辺境伯の間、家系樹の間、王女の青の部屋などがあり、宝物館にはフリードリッヒ大王の遺品や142個のダイヤモンドをちりばめた皇帝の冠が飾られている(写真不可)。礼拝堂としてカトリックとプロテスタント双方を備えているのは珍しい(ここだけは写真撮影可能)。高台になるため、見晴は抜群。スイス、フランスに隣接し、ドナウ河、ネッカー川などの源となっているシュヴァルツバルト(黒い森)も見渡せる。(最初の写真はバスの中からでぼやけてしまったが、山頂にあるのが城だ)

シュトゥットガルトへ戻り、そこからドイツが誇る新幹線ICEでミュンヘンへ向かう。2時間少々の工程だが、‘ドイツが誇る新幹線’に期待したが、速度は130km/H程度。(新幹線とミュンヘン駅)

ミュンヘンに到着したのが17時前。ミュンヘンの歴史は約850年と言われているが、その歴史的スポットでもあり、町の中心でもあるマリエン広場に向かう。そこに聳える1881年に落成した新ゴシック様式の新市庁舎が目に入る。夕日に照らされた尖塔の光景が素晴らしかった。残念ながら見られなかったが、この新市庁舎の中央の高さ85mの塔にある仕掛け時計グロッケンシュピール(Glockenspiel)が、新市庁舎の最も有名な見どころといわれる。ドイツ国内では最大、ヨーロッパ全体では5番目に大きい仕掛け時計で、毎日3回定時に約10分間、仕掛けが動き出す。人間とほぼ同じ大きさの32体の人形が、1568年のバイエルン大公ヴィルヘルム5世とロートリンゲン(ロレーヌ)の公女レナーテとの結婚式の様子を演じる。ヨハンシュトラウスの曲が聞こえてきた。広場でのコンサートだった。夕食に行ったお店は凄く混んでいたが、途中ミュンヘン・バイエルンのユニフォームを着た客が押し寄せてきた。当日サッカー試合があり、祝勝会のようだ。ミュンヘン・バイエルンの本拠地サッカー場の写真だ。

次の日の帰りだったが、ミュンヘンのニンフェンブルク城に寄った。バイエルン選帝侯、ウィッテルスバッハ家の夏の居所として17世紀に造られたバロック建築。全幅700メートルに及ぶ壮観な構造物だ。その前の広大な庭園(ベルサイユ宮殿の庭園を模した)と白鳥の浮かぶ運河の組み合わせも見事。当日は何かの催しがあったようで、優雅に着飾った人たちの行列に出くわした(我々に向かってポーズをとってくれた)。

後日、同行者の方から頂いた写真です。その広大さが分かります。

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