ネグロポンテの名前が懐かしい!


3月3日(土)の朝日新聞別冊「be」に「世界結ぶネット時代の先導者」として「MITメデアラボ」第4代所長となられた伊藤穣一氏の紹介があった。昨年4月250人を超す全世界の候補者の中から選ばれたそうだ。副所長も日本人の石井裕教授だ。

「MITメデイアラボ」は1985年にネグロポンテ氏が「人間とコンピュータの協調」をテーマに掲げ創設された。この頃はまだwindowsは出ておらず、MACが発売され、パソコン業界は多様なOSの中で熾烈な競争下にあった時代だった(と思う)。その中で、ユーザーインタフェースなどを題材にし、「目に装着した装置で目の動きを感知しながら、目の動きに沿ってパソコン画面を操作する」というような当時では非常に斬新な内容の本をネグロポンテ氏が出版され、早速購入して将来こんな世界が来るのかと、わくわくしながら読んだ記憶が蘇ってくる。このときから「ネグロポンテ」の名は頭の中に刻み込まれていた。

今では「MITメディアラボ」は世界最大のメディア研究拠点の一つ。これまでの成果としては、電子書籍を実現させた電子ペーパー「Eインク」やレゴブロックとコンピュータを組み合わせた「マインドストーム」など、様々な技術革新を生み出してきたそうだ。

伊藤氏(愛称はジョーイ)は、自らを「まるで落ち着きのない、何事にも集中できない人間にみえるでしょう」と言う。実際、70カ国以上でオープンな著作権運用に取り組む国際団体「クリエイティブ・コモンズ」の会長、デジタルガレージ共同創業者など30以上の肩書きを持ち、年の3分の2は世界を飛び回り、飛行機の移動距離は70万キロとか。アイディアを創出する環境としての「因習的なアプローチを排除し、境界線からはみ出すほどいい、すべてにおいてクレージーでオープンな実践を求める場」の責任者としては、もっともふさわしい人として選択された。

ラボ特別研究員の角川グループホールディングス会長角川歴彦会長は「21世紀に日本が遅れを取らないためにも、日本人が所長であることをうまく活かす環境をつくっていかないと」と話す。今後の伊藤氏、並びに「MITメディアラボ」の動向に注目したい。

「ネグロポンテの名前が懐かしい!」への1件のフィードバック

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    BLOG_NAME JASIPA特別顧問ブログ
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