昨年10月のNHKスペシャル「日本列島 奇跡の大自然」(森と海を2日間)の紹介です。日本はいろんな奇跡によってすばらしい自然を保っている。「ヒマラヤ山脈のお陰で・・・」など、事実を知ると同時に、あらためて自然のすごさに驚く。古い話で恐縮ですが、日本の素晴らしさを知ってもらう意味で投稿させていただく(見られた方もいると思いますが)。まずは「森編」から。
日本の森、海の多様性、美しさは世界一ということを知り、まだまだ日本というものを知らないことに反省しきり。折しも雑誌「致知」に「日本のスーパーこども大使を養成する」との記事を見ました。子供が国際交流で海外に行った時に他国の子供たちに比して、日本を語れず、寂しい思いをして帰ってくる姿に、大宰府高校の教諭が福岡で育成塾を作られたとの記事です。日本の国歌、国旗の所以さえ説明できない、日本の良さ、歴史を語れない・・・。我々もこれからグローバルに活動するためには日本をもっと勉強する必要があるのではないでしょうか?
話を元に戻して、「日本の緯度帯は世界をみると砂漠地帯が圧倒的に多い。なぜ日本は緑の多い、紅葉が世界一美しい国になったのか?日本全土の森の比率が70%というのは熱帯を除くと世界で5位。植物の種類が5000~6000種と言うのも世界一!」とのこと。これはヒマラヤ、チベット高原のお陰で、西からの風がちょうど日本の上空を通り、海の水蒸気を巻き込み雨を降らせてくれるせいらしい。ヒマラヤが今の半分の高さだと日本の梅雨はなくなるとの事です。
落葉紅葉樹が欧米に比して多いのは、欧米は氷河期に絶滅してしまったのが日本では黒潮、対馬海流のお陰で湿潤な土地が残り(積雪量2m/日は世界最高らしい)、落葉広葉樹が北の地まで残ったのです。特に欧米では黄色系の紅葉が多いのですが、それは日本でカエデの種類が26種類と圧倒的に多いのが原因です(北米・欧米で合わせてカエデの種類は13種類のみ)。そしてさらにこの紅葉樹が世界でも珍しい下北半島の北限のサルを生んだのです(紅葉樹の実を求めて北へ)。雪と温泉につかる猿を見れるのは日本だけだそうです。
動物の固有種(ニホンカモシカ、クロウサギなど)も日本は131種いるとか。有名なガラパゴスでも110種、イギリスはいないそうです。これは日本がユーラシア大陸とくっついたり、離れたりを何度か繰り返している間に大陸から渡ってきて住み着いた動物です。オオサンショウウオもそうですね。ガラパゴスは、大陸とは距離が離れていますので、辿り着いた動物たちだけが生き残っているとの事です。
雨の呼び名、春雨・五月雨、霧雨、夕立、小糠雨・・・・など、400種もあるそうです。これも感性を持ち合わせている日本ならではとの事でした。
漠然と日本の事を考えていた私としては、ほんとに「目からうろこ」でした。2日目の「海」編は別途UPします。