男子の三井住友VISAマスターズと女子の伊藤園レディスゴルフトーナメントをテレビで見ました。こんなドラマが男女双方に起こるとは、ほんとに驚きました。
まず男子。アマの松山英樹が、後半怒涛のバーディラッシュでトップに躍り出る。石川遼とは差が開くばかり。先を行くその石川遼が、17番でプロになって二度目のホールインワン(3日間でバーディをとったのが4人だけと言う難ホールで)、その時、たしか松山が11アンダーで、石川が9アンダー。石川は逆転優勝の望みをつないで18番ホールへ。そしてドライバーはビッグドライブでフェアウェイ。初日イーグルのホール。誰もがイーグルかバーディ確実と思っていたら、第二打は池ポチャで辛うじてパー。これで優勝の望みは消滅。しかし、松山は17番で痛恨のボギー(11アンダー)。気を取り直して18番へ。最初に9アンダーの谷口がイーグルチャンスにつける。かなりのプレッシャーの中で松山の第2打はOKイーグルのところへ。結局2打差でアマ優勝(2007石川に続き3人目の偉業)。
女子は、賞金女王を狙う横峯さくらがトップを走り、誰もが優勝を確信している中、初優勝を狙う藤本麻子がINに入って横峰に急迫。たしか17番で並び(10アンダー)18番へ。ドライバーは双方ともフェアウェイ。先に打った横峯がまさかの池ポチャ。それを見た藤本は安全策で攻めグリーンオンしたがホールにはかなりの距離を残す。藤本はファーストパットも微妙な距離を残す。横峯がボギーパットを入れ、藤本が外すとプレーオフという局面。先に横峯が外したが、後ろから来る馬場かおりが9アンダー。藤本は外せないパットを見事押しこみ初優勝。
石川は、17番のホールインワンでティグラウンドの観衆と大騒ぎ。この勢いのままでドラーバーはビッグドライブ。しかし第2打の時、何があったか分からないが、1回仕切り直しをした。恐らく勢いのまま無心で打てば好結果を生んだと思うが、やはり人の子、心に何かが起こったのだろう(失敗は出来ない・・・などの気負い?)。横峯も、同じ場面で100回やってもあんな失敗はないと思えるようなショット。談話で「藤本の気迫を感じた」と言っているが、最後の攻めで、いつもとは違う精神的な気負いがでたのだろうか?一方松山は見事なショットで締めくくった。
石川にしろ、横峯にせよ、これまで何度も同じような経験をしているにもかかわらず、やはり冷静さを失うのだろうか。松山はアマ故に、何も恐れず、平常心で出来たのだろうか?白鵬(双葉山)が言う「我、いまだ木鶏たりえず」(http://jasipa.jp/blog-entry/6893)のことば通り、勝負の世界で如何に平常心を保てるか、その難しさを感じた1日でした。
土曜日は、浅田真央の復活にも感激させられました。