NHK総合「神様の女房」放映中


神様とは、経営の神様「松下幸之助」をいうが、その神様を支えた妻「むめの」夫人に焦点をあてたドラマである。両親も既になく、八人兄弟も姉一人残してすべて夭折。さらには病弱で借家住まいで財産の一欠片もない大阪の電燈会社の電気工である幸之助氏(20歳)に淡路島の船乗りの会社社長の愛娘むめの(19歳)が嫁ぐ。当時「むめの」の縁談話で最も条件が悪かったと言います。しかし、「むめの」の生来の挑戦魂と行動力が、かえって何もない幸之助氏を選ばせたのです(実は「むめの」の弟が三洋電機創始者の井植歳男氏で、幸之助氏がソケット製造会社を創った苦しい時に手伝った)。

電燈会社で、自分の提案が上司に受け入れられず、生活の目途もたっていないのに勝手に会社を辞めてきた時、自分の会社を創ることを後押ししたり、家族経営で社員のための寮制を取り入れたりしたのも「むめの」である。この寮制を敷き、食事など一切の世話をしたのはもちろんですが、躾教育にも自らかなり力を入れ、そのお陰で、社員の行儀の良さが評判を呼び、事業にも大きく貢献したと言われています。幸之助氏が後世「松下電器は何を作っているかと聞かれたら“人をつくる会社です。あわせて電気製品も作っています”と言いなさい」と言われたのも、その原点は「むめの」の考え方にあったのです。

NHKでは10月1日から3回シリーズで放映中です(毎週土曜日9時~)。後1回だけとなりました。松下家の執事を長年務められた高橋誠之助氏が著した「神様の女房(ダイアモンド社)」をドラマ化したものです。その高橋氏曰く「松下電器の創業者は幸之助さんだけではない。もう一人創業者がいらっしゃったのだ」と。

「内助の功」の力は大きい!

「NHK総合「神様の女房」放映中」への1件のフィードバック

  1. 気付かぬほど 近くにいる 「むめのさん」に感謝したいせつにするところから男の運気は開かれるのかもしれない。

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