わが家のベランダ

ペルラゴニウムが今年も咲き誇る時期が来ました。20年前姫路から東京に転勤してきたとき持ってきた一鉢のぺラルゴニウムがこんなに増えました。今年は、古い木をあきらめ、若い木を挿し木して増やしたものが主体です。やはり、毎年挿し木で増やすのがこつのようです。

カメラの“スウィング機能”を初めて使い、ベランダの高角撮影を試みました。逆光で出来栄えがあまりよくありませんが、部屋の中から眺めた姿です。ぺラルゴニウムのほか、バラやベルフラワー、ニオイバンマツリ、ブルーサルビアなど、多彩な花の咲く最も見ごろのベランダです。

小学校の友人が日本橋高島屋で個展開催中(黒田賢一書作展)

今日(3日)から9日まで日本橋高島屋6階美術画廊で「黒田賢一書作展」が開催されている。カナ書字では日本のトップ書家と言われ、21歳での日展入選をはじめとして日展内閣総理大臣賞など数々の受賞をし、正筆会など書美術の協会などの会長、理事長などにも名を連ねている。4年前「書家20人展」が上野松坂屋で開かれた時、もしかして会えるのではと思ったが会えず、今回は個展ということで、家内と一緒に初日に行き、45年ぶりの再会を果たすことが出来た。45年前というのは、丁度私が結婚した年だ。その結婚式の披露宴で使う各テーブルの客の名札を書いてもらって以来ということになる。胡蝶蘭に飾られた入り口を入ると、ほんとに多くの方々が来館されているのに驚く。そして、烈をなして黒田君に親しく挨拶されている。古老の方などが帰られる時には入り口まで丁寧に見送りしている。黒田君の人柄が表れている。その忙しい合間に、私を見つけて飛んできてくれ、「よく来てくれた」と固い握手をしながら話が弾んだが、多くの人が列をなして待っているため、残念ながら途中で話を切らざるを得なかった。聞くと、中学の同級生も奈良などから来てくれたそうだ。

4年前の松坂屋の書道展の時もそうだったが、書道に興味を持つ人がこんなに多いのかと驚かされる。今回は黒田君の「古稀記念」と称した書作展だったが、書に携わって50年たったいまも、「“線と余白”を念頭に、今ある自分を素直に表現すること」を永遠のテーマとしてかな書の道に邁進している。4年前、当ブログに「自慢の友達“書道家黒田賢一君”」とのタイトルの記事をUPしている(http://okinaka.jasipa.jp/archives/345)。

興味ある方はぜひ日本橋高島屋に足を運んで欲しい。

フランス旅行~その8~モンマルトル

ルーブル美術館訪問の後は、セーヌ川ナイトクルーズだ。9時頃まで明るいため、クルーズが始まるのは9時を過ぎてから。バスで向かう途中の凱旋門を望むシャンゼリゼ通り。乗船待ちでバスを降りたときのマロニエの並木通り。ピンクの花が見える。乗船場は人だかりがすごい。やっと乗り込んだ時のエッフェル塔の夜景だ。あまりうまく撮れなかったが、エッフェル塔は1時間ごとに光を点滅させる(昼のエッフェル塔も掲載)。1時間半程度のクルーズだが、エッフェル塔近くからノートルダム大聖堂のあるセーヌ川の中州シテ島(パリ発祥の地)を回って帰る。沿岸には、ルーブルやオルセー美術館、パリ市庁舎、フランス学士院など由緒ある建物が立ち並ぶ。コンコルド広場の観覧車が美しい、真っ暗になったときのエッフェル塔が薄暮の時とは違って輝いている。

翌日は帰国日で朝から16時頃まで自由行動。ツアーメンバーの方がシャンソンのセミプロで、歌にもあるモンマルトルの丘に行きたいとの事で同行した。ホテルから歩いても30分もかからずに行ける。マロニエの花咲く並木道が気持ちいい。マロニエの花は白が多いが、ここではピンクだ。モンマルトルの丘はパリでは最も高いらしく、その丘に建つ“サクレ・クール寺院”に辿りつくためには、かなりの階段を昇ることになる。シンボルであるサクレ・クール寺院はパリのあちこちから見ることができ、パリのランドマーク的存在になっている。19世紀後半、普仏戦争とパリ・コミューンによって亡くなったフランス市民のために建築されたロマネスク様式・ビザンチン様式の寺院。平日でも多くの人で賑わっている。横に“サン・ピエール教会”がある。丘からの眺望はすばらしい(エッフェル塔が見える場所を選んだらこんな写真になってしまった)。近くの“テアトル広場”では、カフェや土産物店に囲まれた広場に所狭しと画家たちが自作や似顔絵を描いて売っている。中に40年以上パリで過ごしている青森・弘前出身の画家もいた。ここで場所を確保するにはパリ市の資格が必要との事。しかし、資格をとっても競争が激しく毎日場所を確保するのは困難だそうだ。

 

今回の旅を終えて3日後、シャンゼリゼ通り(凱旋門近く)で警察官を狙ったテロがあった。凱旋門からコンコルド広場のシャンゼリゼ通り近くを何度も通ったため、驚くと同時にテロを今回ほど身近に感じたことはなかった。せっかく、楽しく過ごせたフランス旅行気分を害せられたことが非常に無念だ。亡くなられた警察官の方に哀悼の意を表したい。

稚拙な旅行記を最後までお読みくださり御礼申し上げます。今回ご一緒させていただい皆様方とも楽しく過ごさせていただいたことに感謝いたします。今回の旅行記が、これからパリへ行こうとされている方に少しでもお役に立てればと願っています。

冲中一郎