家庭崩壊を食育で食い止める!

子供の虐待、無差別殺人事件、高齢者の行方不明事件を日本の文化崩壊三大事件と言っている評論家がいました。子供の虐待では、その親が子供時代に虐待を受けた人が起こす傾向にあると言う。

 このような風潮の中、日本の文化再興を願う服部幸應氏(服部栄養専門学校校長)が「食育ではぐくむ心と体」の提言をしている。

家庭における食卓を囲んだ親子のコミュニケーションの復活が必要

との提言です。

子供の育成上、三歳までは徹底的なスキンシップ、3歳から8歳までは動物脳と言われる小脳が感性する間に獣から人間に変える躾をしなければならないとのこと。食育の一番の基本は、8歳まできちっと家庭の食卓で躾をすること、そしてこの間に子供に対する親の威厳を植え付けることが重要と説いています。

10数年前の調査らしいのですが、世界20カ国の中学生に、「先生を尊敬していますか?」「親を尊敬していますか?」との質問をしたら、中国、アメリカ、EU12カ国は、80%以上がYES。韓国は儒教の国ゆえかトップの85%。日本は21%!世界の平均は72.3%です。親に対しては他国は80%以上あるのに対し、日本が25,2%。驚くべきショッキングな数字です。冒頭の3大事件の根源はこんなところにあるのではないでしょうか?

 「いただきます」「ご馳走様でした」は、いただく動植物への感謝、作ってくれた人への感謝、天地への感謝、あらゆる存在への感謝の気持ちが含まれている言葉だということです。このような言葉は、外国語にはないそうです。米国でも、食事の時はテレビを見ないとの事。家族のコミュニケーションを楽しみ、その中で子供に対しては褒めて叱る、叱って褒める、両親の威厳を示すことが重要だと思います(米国では親が寝なさいと言えば黙って寝室に行くのが一般的とか)。私も家内と二人の時はテレビを見ながら食事することが多いのですが(よく怒られますが)、孫が来た時はテレビは絶対見ないよう心がけています。

飲んでばかりおらず(失礼!仕事ばかりしないで?)、時には早く帰って食卓を囲むことを心がけてはいかがでしょうか。日本復興のために!

これからは「プラチナカラー」の資質!

昨日、クレディセゾン社長林野宏氏の講演を聞いた。西武から、つぶれかかっていた旧緑屋の立て直しのために1982年に派遣され、2002年にクレジット業界トップの会社にした方である。

講演のテーマは「企業が勝ち残るための人材育成」。高度成長時代は、日本の多くの企業は「優しいけれど冷たい」制度で運営してきたが、今後は「厳しいけれど暖かい」制度に変えるべき、「サラリーマン」から「ビジネスパーソン」へ脱皮する人材育成をすべしと説く。終身雇用、年功序列で守られながら、結局は1企業でしか勤まらないスキルしかない人材ではこれからの世の中生きて行くことは出来ないし、そんな人材ばかりでは企業も衰退しかないと言う。

林野氏独特の方程式

BQ(ビジネス感度)=IQ(知性) X EQ(理性・人間性) X SQ(感性)

で感性の必要性を説き、この感性を磨くためには好奇心や遊びが必要と言う。これからの時代の能力の本質は、これまでの「ホワイトカラー」に求められたものではなく、下記の様なスキルを求める「プラチナカラー」だと。

  • ①大きな夢を抱き、情熱を傾け続ける
  • ②自分の能力や運を信じている
  • ③反骨精神が強い
  • ④苦手なものはやらない
  • ⑤好奇心が強く、趣味・遊びに熱中する
  • ⑥行動はスピード至上主義

管理者は、部下に「良質の経験」を常に意識してさせることができること。

何にでも関心を持つ。

  • おいちょかぶ:「おいちょ」は8、「カブ」は9のこと、ただ語源不明(外来語?)
  • 唱歌「雪やこんこん、・・・犬は喜び、庭駆け回る・・・」:犬はなぜ?雪で縄張りのしるし(小便)が消えたため大慌てで縄張りを再設定するために走り回る。

林野氏は疑問が生じたらWikiPediaらしい。

この3月末に致知出版社より「運とツキの法則」出版。林野氏はマージャンがめっぽう強いらしい。その秘訣とも言える本???いや、れっきとした経営の本です。

節電対策は進んでいますか?(東京・東北限定)

和知さんのブログに「スーパークールビズ」開始の話が出ていますね。ここまで踏み切った企業はどの程度あるのでしょうか?日常的にお客様と相対するIT企業にとっては、お客様の許容する範囲でしか出来ませんね。

ところで、1カ月後の7月より電気事業法第27条に基づく電気の使用制限の適用が始まりますね(5月25日海江田経済産業大臣発表)。要点のみ下記に示します。

  • 対象者:東京電力および東北電力管内の直接受給契約を締結している大口需要家(契約電力500KW以上)。複数企業が同居するテナントビルでは、契約者は普通はテナントビルオ-ナーとなる。
  • 期間・時間帯:東京電力:7月1日~9月22日(平日)の9時~20時、東北電力は9月9日まで。
  • 内容:「昨年の上記期間・時間帯における使用最大電力量の値(1時間単位)」の15%削減した値を使用量の上限とする。データセンターや、1時間値の変動幅が小さい企業(常時電力を必要とする企業)は特例あり。
  • 違犯した場合は100万円以下の罰金(具体的に違反事項の捉え方は不明:時間帯別か、日別か?1日のうち4時間帯でオーバーすれば400万円?)

過去10年間で見ると、GDPの伸び率に対して、モノつくり業の消費電力は実は平行線。伸びているのは、オフィス・家庭・輸送。全体電力消費量(発電除く)に占める比率も、モノつくり45%、オフィス・家庭・輸送が55%なのです(実はこれは総量で、ピーク時間における消費比率ではありませんが)。

その意味では、オフィス・家庭や、車や電車などの輸送における節電対策も非常に重要となります。しかし、各個人の意識の高さには驚かされます。扇風機の売り上げ急拡大、ゴーヤやキュウリなどの緑のカーテン材料が売り切れとか、お金をかけてでも節電に協力せんとする姿勢には、自分を省みると頭が下がります。

皆さんのオフィスでは、家庭では、節電に対する施策は進んでいますか?昨日家に帰ると東京電力からの節電のお願いが来ていました。財団法人「省エネルギーセンター」のHP(http://eccj.or.jp)にも個人向け省エネのヒントが掲載されています。日本人は、その気になれば、何事においてもまじめに取り組むことは、これまでの節電においても証明されています。この夏も、絶対突発大停電でパニックを起こさないためにも、皆で節電しましょう。

補足:JISAで上記「夏季電力需給対策」の説明会(5月31日)を募集したところ140名の定員が半日で満杯になってしまったため、急遽500名に変更して実施したそうです。皆さんの関心の高さにホッとします。

冲中一郎