わが家のベランダ花盛り

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今年もペラルゴニウムの時期がやってまいりました。と同時にベルフラワー(紫の花)、、ゼラニウム、ペチュニア、バラや、ニオイバンマツリ(いい香りが楽しめます)なども咲き誇り、わが他のベランダは今が一番花盛りです。花も少し管理をサボるとてき面です。ぺラルゴニウムは挿し木で若い木を育てなければ木が老いて、花付きも悪くなります。昨年に比べれば今年は少し咲き具合がよくありません。来年に向けて挿し木をまじめにやろうと思っています。写真にはありませんが、シシトウや紫蘇など野菜も育てています。朝顔の芽もいっぱい出てきました。

人生はニコニコ顔で生命(いのち)がけ(平澤興)

標記タイトル(言葉)を以前当ブログ(http://okinaka.jasipa.jp/archives/112)で紹介した。元京大総長平澤興氏の言葉だ。神経解剖学の大家であると同時に、人間探求の達人として「致知」にも良く取り上げられる。「生きよう今日も喜んで(平澤興語録)」(致知出版社)と言う本も出されている。「致知2015.6」(“一天地を開く”特集)に「平澤興の遺した言葉」が紹介されている。最近多数見つかった未発表の講話録からの抜粋だ。その一部を紹介する。

  • ・本当に偉大な人:誰よりも我慢できる人。誰よりも知識を求めてやまない人。そして苦しい時にも、悠然と笑顔で生きられる人。それが立派な世界人だと思う。
  • ・ひたすら誠実に:おおよそ、ことに対し、ものに対して、仕事に対し、誠実である限りにおいて、人生に失敗はないと思います。いや、失敗がないと言う言葉が悪ければ、いろいろと失敗はあるだろうが、その失敗はやがて失敗ではなくて、失敗は成功の元といいますけれども、その失敗の中から本当のものを学び取られるだろうと思います。
  • ・人の間で生きる:一番人間にとって危険なことは、自分の経験とか自分の学問とか、あるいは自分の考え方とか、そういうものだけを頼りにして、人との話し合い、対話をしないということだと思うのであります。人生においてやはり本当に大事なのは友達であります。人の幸不幸は良い友達を持つか持たないかによって決まる。
  • ・仕事の意義:仕事は人の為にするのではありません。仕事は自らの魂を活かすためにするものだと固く信じています。(中略)運と言うものは仕事なりすべての面でやるだけのことをやった人、徳を積んだ人、そういうところに来るもんだと思うのであります。
  • ・人間の可能性:「あれは虫が好かん」なんて言うのは、誠に粗末な人間が言う事であります。(中略)人間はすべて例外なく素晴らしいものであります。やればできるという、140億の細胞が持っておるのであります。
  • ・人生の大則:人生はどこかに一つの夢を持つということ、そしてそれを本当に誠実に、いかなる場合にも自己をだまさないでしかも負けないで不屈性を以てやりとおすということであります。(中略)人生というものは希望を持って生きたらいい。一番つまらんのは、愚痴をこぼすことだろうと思います。愚痴は全く自分自身を弱め、希望を失い、全く何にもならんですね。

ついでに、「生きよう今日も喜んで」の本より。

  • ・心の中で万人に頭を下げうる人でなければ、万人の長とはなれぬ。人を拝む人は人から拝まれる。その人は自ら人の長になれる。
  • 自ら感動せねば、人を感動させることは出来ない
  • 感謝すると言うことは、人間が楽しく生きて、周囲を明るくし喜びを与える最高の姿である。
  • 教育とはいかに相手を褒めるかの研究である。

いろんな方々の言葉に素直に耳を傾け、自分の生き方の参考にしたい。

“サービス”とは?相手が喜ぶすべてのこと!

前項で予告した「PHP松下幸之助塾2015.5-6」に掲載の谷口全平氏の記事のタイトルだ。谷口氏は1964年松下電器に入社半年後に「創業者の傍で3,4年勉強してこい」と言われてPHP研究所への出向を命じられ50年近くPHP研究に携わることになった方だ。PHP研究拠点は京都の「真々庵」のため、お客様対応や、所員との議論や研究活動、そして自らの思索のために幸之助氏は週3-4回の頻度で来られていたため、近くで接することも多く、松下幸之助の薫陶を十二分に受けられたと言われる。その谷口氏の記事から、松下幸之助のサービスに対する金言を紹介する。

125ヶ国以上の経営者が集う世界大会で講演した際の外国経営者からの質問、

  • Q:「ビジネスマンの最も重要な責務は?
  • A:みんなに愛されることやな

「あの人からなら商品を買いたいな」とそう思ってもらうことが、ビジネスマンの責務だと。そして愛されるためには”奉仕の精神“が一番大事であり、製品、価格での奉仕に加えて、最も大事な奉仕は”サービス“だと。そして、”サービス“を「相手に喜んでいただけるすべてのこと」と定義する。谷口氏は幸之助氏のやってきた”サービス“は仏教の経典「雑宝蔵経」の「無財の七施」の考え方に近いと言う。すなわち

  • ・眼施(慈しみのまなざしを向ける)  ・和顔施(笑顔で接する)
  • ・愛語施(優しい言葉を使う)    ・身施(身体的な手助けをする)
  • ・心施(思いやりの心を持つ)     ・床座施(席を譲る)
  • ・房舎施(宿を貸す)

という七つで、「お金が無くても出来るサービス」と考えられる。実際、「真々庵」で接客する際、庭の掃除から始まり、「見えないところまでやらんとあかん」「苔は濡れすぎても、乾きすぎてもあかんで。程よい具合に湿らせなさい」のような指示が出る。座布団を並べるときは、裏表と前後を揃える。会議の資料では、資料の並べ方や席の配列など、参加されるかたの立場に立った配慮をされる。そして、お客さまが帰られるときは、新人であろうと必ず玄関までお見送りをされる。

そして幸之助氏の信念である

世の中は有り難いもので、サービスをすれば必ずそのサービス以上の報酬が返ってくるはずである

との言葉を紹介されている。返ってこないサービスは、真のサービスになっていないとも聞こえる。礼儀、道徳、思いやりは必ず実利に繋がる。交通道徳が高まれば事故が減るように、上司、同僚、お客様の関係が良くなれば生産性があがるとの主張だ。

さらに加えて、“商人”の条件の一つに「相手より頭が下がる人」というのがある。幸之助氏は人を使う立場にあっても謙虚さを心掛けていたと言う。先般、当ブログで「“問いかける”ことこそコミュニケーションの基本」(http://okinaka.jasipa.jp/archives/2955)との記事をUPしたが、幸之助氏は「従いつつ導く」との人使いの基本にあるように、部下との対話の中で下記のような問いかけを行う。

  • 「きみ、どう思う?わしはな、こう思う」
  • 「こうしようと思うんやけど、きみはどう思う?」
  • 「きみの方が専門だから、分かりやすく説明してくれんやろか」

相手の自主性に従いつつ、自分の思う方へ導いていく。部下の自立を促す手法として、この「問いかける」手法は、幸之助氏の大きな特徴だったそうだ。“サービス”に対する考え方、部下をその気にさせる手法など参考にすべきことは多い。