5月5日は特別な満月の日!

昨夜、今夜と東南の空に大きな満月が鮮やかに輝いている。インターネットでいつが満月か調べたら、昨夜(5日)が満月らしい(旧暦3月15日)。さらに、こんなブログにお目にかかった。

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本当に神秘的だと思わせるほどの完璧な丸い月です。 今も神々しい光を放って暗闇の南東の空に黄金の明かりを披露しています。実はこの月、スーパームーンと言って、普段より14%大きく30%明るいのだそうです。なぜそんなことが起きるのか。

月は地球の周りを約1ヶ月で1周する衛星なのですが、その軌道は楕円形になっていて、一番近づく時が約36万キロメートル、最も遠く離れたときは約41万キロメートル。なんと5万キロメートルもの差があるとのことです。つまり今日のスーパームーンは地球に最接近している月だということになります。満月は月と地球と太陽が並んだ時に見られるので、この満月がスーパームーンとして見られるのはおよそ18年に一度の出来事なのです。

さらに当ブログは続く。

もうすぐ金環日食も見られます。前回の金環日食から25年ぶり。今日から約2週間後の21日は新月、地球から今夜とは逆に遠くなるため、見かけの大きさは太陽よりも小さくなり、皆既日食とはならないわけです。

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事実確認はしていないが、昨夜も今夜もほんとに美しい月だったので、上記ブログも真実と思えてくる。写真はあまりよく映っていないが、マンションからものです。

ついでに5,6日と今年初めて、江戸の華であった隅田川の賑わいを現代に生まれ変わらせ新たな水と緑の都市文化を未来につなぐ「隅田川ルネサンス」活動の一環として「東京ホタル TOKYO HOTARU FESTIVAL 2012」が開催された。隅田川に青色のLED電燈を浮かせた光のシンフォニーに合わせスカイツリーも点灯された。マンションから写したスカイツリーをUPしておく。

営業活動ゼロの工務店!

「リーダーのための経営理念実践ビジネス誌 PHP Business Review松下幸之助塾2012.5.6月号より。「“素直な心”が成功の秘密」とのタイトルで、神戸にある青笹工務店青笹会長に関する記事があった。副題は「営業活動ゼロの工務店」。

記事は『「営業活動をせんと(しないで)、どないして仕事を取ってくるんや」と同業者から言われるんですけどね。「うちは仕事を取ってこんでも、向こうからくるんや」言うとるんですわ。』で始まっている。1959年創業以来、630棟あまりの住宅を建てたが、青笹さんはすべて設計図が頭の中に入っていると言う。経営が順調な秘訣は?との問いに、「“素直な心”で実践しているから」と。青笹さんが言う“素直な心”とは、松下幸之助さんの言葉だが、「とらわれのない心」と微妙に違って「正直なこと、寛容なこと、相手の立場を絶えず考える思いやりがあること」。最初に務めた会社(建設業)の社長に認められ、跡継ぎの話も持ちかけられていたが、周囲のやっかみがいじめに発展し、独立を決意。元の会社の得意先から仕事を無断で貰うわけにはいかず、仁義を切るため元の会社に行ったところ、快く認めてくれた上に社長の娘の家まで注文してくれたとの事。青笹さんの信頼のすごさが分かります。

独立して、順調にいっていたのですが、ある時松下の代理店から松下幸之助氏の講演に案内され、行ったところ、松下グループの住まいに対する思いとして「住まいは人間形成の道場」との資料が配られ、感動。以降、住宅建設にたいする考え方が変わり、「ただの家つくり」から「人間形成の道場つくり」へ。その道をひたすら信じて進もうと心に決められたとか。お客様にもその意味を説き続けた。「子供が自分の部屋に行かず、リビングで家族と一緒にいるようになった」とお客様から言われると、分かってもらえたことで何より喜びを感ずた。そして、お客様が、そのような話をお客様の知り合いにしてくれる。受注に負けた大手ハウスメーカーの営業マンが「いいところに頼まれましたね」と言って納得して帰ると言う話もお客様から聞くそうだ。10年ほど前に長男に社長を譲られたそうだが、80歳の今でも現役バリバリだとか。

昨年当ブログで紹介した浜松市の都田建設も、同じように地域からの信頼が厚く、社員のモラルも高い(http://jasipa.jp/blog-entry/7041)。お客様視点の企業運営、言うは易いのだが、実行レベルは奥が深い!

言葉力が人を動かす(コマツ坂根会長)

この連休、二つの書物でコマツ会長の記事が目に留まった。以前、ハイアットリージェンシーで講演を聞く機会があったが、コマツが厳しい時代に社長となられ(2001)、構造改革を断行してV字回復された実績を持たれる坂根氏の話は、迫力があり大いに参考になる。

3月に「言葉力が人を動かす~結果を出すリーダーの見方・考え方・話し方」という本を出された(東洋経済新聞社)。坂根氏は、社長就任1年目にコマツとしては初めての大赤字(800億円)を出した。それをバネに翌年から6期連続の増収増益を記録した。坂根氏は、その理由を社員や取引先などが、自分の発する言葉に耳を傾け、協力してくれたからと言う。なぜ耳を傾けてくれたか?

言葉が人を動かす力を持つうえで、「見る」「語る」「実行する」の3つが欠かせないと言う。現実をよく見て、それから語り、語った後にはその言葉を実行すること。トップは事実の本質を「見る」力をもったアナリストでなければならない。坂根氏は、「社内外では、海外より製造コストが高いため競争力を失ったという意見が主流を占めていた」のだが、米国のライバル会社と比較したところ、製造コスト以外の固定費が高いことに気付いた。だから「固定費を下げればいい」との結論を導いた。これが本質を「見る」ということ。

固定費削減の施策の一つとして「希望退職」を募った。これだけでは社内は暗くなる。そこで「研究開発費は削らない。その代り他社が真似のできないダントツ商品を作ってナンバーワン企業になる」と宣言。固定費削減に対するリーダーの覚悟を示すため、110の子会社を畳んだ。コアではない事業からの撤退である。これが「語る」「実行する」である。

PHP Business Review「松下幸之助塾」5・6月号の特集「本物の経営者を育てよ」に坂根氏の記事がある。この記事にも、上記内容に加え、「コマツウェイ」として経営の基本をまとめ、冊子にして全社員に徹底するなどの施策も語られているが、私が興味を持ったのが「ビジネスリーダー選抜育成制度」と「サクセションプラン(後継者育成プラン)である。前者は、グローバルで活躍できる経営幹部候補生育成のための制度である。30代の若手対象のB研修で毎年25人、40代の部長クラスを対象とするA研修で10人程度。面白いのは、この研修で選抜された人の人事権を人事部にしていること。研修を開始して10数年が経過した今では国内外含めて執行役員などを務めている人のほとんどが、当研修受講者だと言う。後者のサクセッション制度が最も興味深い。役員や部長に「自分の次はだれ、次の次はだれ」という候補者リストを提出させ、社長と意見交換する制度だ。「次の次はだれ」までリストアップしようとすれば若手も対象にせざるを得ない。そして自分の部署以外の人もリストアップ可能としているのが面白い。常に、役員、部長は意識して社員を知り、後任を意識せざるを得なくなる。またそれが社員の評判、評価につながる。

経団連でも、エネルギー問題など幅広く活躍されているが、「発言力」あるいは「発信力」というのは、当たり前の話ですが、聞く側が受け止めてくれなければ意味がなく、坂根氏の活動には大いに期待したいものです。