今日(3日)から9日まで日本橋高島屋6階美術画廊で「黒田賢一書作展」が開催されている。カナ書字では日本のトップ書家と言われ、21歳での日展入選をはじめとして日展内閣総理大臣賞など数々の受賞をし、正筆会など書美術の協会などの会長、理事長などにも名を連ねている。4年前「書家20人展」が上野松坂屋で開かれた時、もしかして会えるのではと思ったが会えず、今回は個展ということで、家内と一緒に初日に行き、45年ぶりの再会を果たすことが出来た。45年前というのは、丁度私が結婚した年だ。その結婚式の披露宴で使う各テーブルの客の名札を書いてもらって以来ということになる。胡蝶蘭に飾られた入り口を入ると、ほんとに多くの方々が来館されているのに驚く。そして、烈をなして黒田君に親しく挨拶されている。古老の方などが帰られる時には入り口まで丁寧に見送りしている。黒田君の人柄が表れている。その忙しい合間に、私を見つけて飛んできてくれ、「よく来てくれた」と固い握手をしながら話が弾んだが、多くの人が列をなして待っているため、残念ながら途中で話を切らざるを得なかった。聞くと、中学の同級生も奈良などから来てくれたそうだ。
4年前の松坂屋の書道展の時もそうだったが、書道に興味を持つ人がこんなに多いのかと驚かされる。今回は黒田君の「古稀記念」と称した書作展だったが、書に携わって50年たったいまも、「“線と余白”を念頭に、今ある自分を素直に表現すること」を永遠のテーマとしてかな書の道に邁進している。4年前、当ブログに「自慢の友達“書道家黒田賢一君”」とのタイトルの記事をUPしている(http://okinaka.jasipa.jp/archives/345)。
興味ある方はぜひ日本橋高島屋に足を運んで欲しい。