南国の花々彩る初夏の沖縄、八重山5島訪問


沖縄はこれまでにも海の美しさに惹かれ何回か行った(宮古島、久米島など)が、現役時代は正月かGWしか行けなかったので、今回は“南国の花々彩る八重島5島”と“夫婦限定”の言葉に誘われて4月初旬のツアーに参加してきた。西表島の星野リゾートにも一度泊まりたいと言うのもあって、西表島~由布島~小浜島~竹富島~石垣島の2泊3日の旅だった。

小浜島訪問だけは初めてだったが、二度目の島でも観光地整備が進んでいて、いろいろ新しい発見があった。まずは、星野リゾート“ニラカナイ西表島”。ニラカナイとはニライカナイとも言い、海のかなたの理想郷と言う意味らしい。部屋はさすがに立派な部屋で、全室についていると言う「やすらぎの天蓋つきデイベッド」は、何のためか最初は分からなかったが、ソファ代わりに寝ころびながらテレビを見る(ベッドでも同じだが)ソファ兼ベッドの役割で、優雅さを演出しているようだ。朝早く“屈指の美しさを誇る月ヶ浜”に出て見たが、日中の海の色の美しさや、夕日を想像しながらの散策だった。

西表島から水牛で渡る小さな島由布島に行った。満潮の中、水牛が苦しそうに、10数名が乗った牛車を引っ張る姿は、少しかわいそうな気もした。由布島は以前訪れた時に比し、島全体に広がる亜熱帯植物園が整備され、とても美しい島に豹変していたのにびっくり。花もハイビスカスやブーゲンビリヤはもちろん、いろんな花が咲き誇っていた。蝶々園では、沖縄以南でしか見られない蝶々“オオゴマダラ”が園内を飛び回っていたが、その金色のサナギには皆さん驚いていた。宮古島や石垣市の市のチョウに指定されているそうだ。

西表島の仲間川遊覧に行った。マングローブの森探検が目的だが、何度見ても植物の生命力の凄さに驚かされる。呼吸するため、木を支えるため、いろんな形態の根(筍根、膝根、板根など)を張らせながら、海水・淡水の混ざる、潮の満ち引きの激しい場所で生き続けている。塩を吸収してしまうと、特定した葉に塩を吐き出し、葉を枯らせて水面に落とす。確かに水面には枯れた葉が一杯見られる。上流にある、遊覧船の折り返し点となる船着場で降り、小道を少し入ったところに、昭和57年に発見されて日本最大と言われる「仲間川のサキシマスオウノキ」が現存している。 この木は推定樹齢400年、樹高18m、板根地際の周囲は35.1m、 板根の高さは最大3.1mもあり、西表島にある同樹種の中でも群を抜いて大きく、その存在感と 威風には圧倒されてしまう。

小浜島では、南十字星と言う名のリゾート「ハイムルブシ」で昼食をした。マリンスポーツやゴルフなどコテージでゆったりとしたアイランドリゾートを楽しめそうだ。

竹富島では街並みを水牛車で廻ったが、港から街並みに行くまでに見事な県花ディゴの木の並木道があった。沖縄では、「ディゴの花が見事に咲いた年は、秋に大きな台風が来る」と言われるそうだが、今年は花が咲き誇っているため、秋が心配との事だった。沖縄特有の街並みでは、ハイビスカスやアマリリス、ユリに加えて、珊瑚の塀の上に咲く「きんちょうの花」が珍しかった。

石垣島では、川平湾の美しさは言うまでもない。グラスボートで海中探索も出来る。今回初めて訪れた“やいな村”は楽しめる。竹富島のような家並み(有形文化財)も作られているが、園内のリスざる園は、子供たちにも大人にも大人気のようだ。えさを200円で買って手のひらにエサを載せれば、リスざるが手のひらに乗ったり肩に乗ったりしてエサを食べにくる。八重山に生息する特別天然記念物“カンムリワシ”にも出会える。この地はラムサール条約登録域で、マングローブなど亜熱帯の森の植生の観察も出来る。

最後に、水牛車に「19の春」の替え歌「百歳節」が載っていたので紹介しておく。老年夫婦の旅だったが皆さん大笑いで元気をもらうことが出来たの。

百歳節(田端義男の19の春の替え歌)

1 五十 六十が つぼみなら 七十 八十 は 花盛り
トーカチ過ぎても鮮やかに
百で咲かそう命(ねち)の花
2 五十 六十が童(わらべ)なら 七十 八十 は さら万事
トーカチ過ぎたらカジマヤマー
百で咲かそう福の花
3 健康長寿になるならば何でもおいしく頂いて
早寝早起き散歩して
毎日愉快に過ごしましょう
4 呆けない秘訣は指にある
指から頭に若返り
手仕事続けりゃ誰にでも
寝たきり知らずに百が来る

「南国の花々彩る初夏の沖縄、八重山5島訪問」への1件のフィードバック

  1. 花も木も石垣も南国の雰囲気ですね。「小浜島」でNHK朝ドラの「ちゅらさん」を思い出しました。沖縄、行ってみたいなあ。将来の楽しみにとっておきます(^0^) 実際に行かれた方のお話は大変参考になります。

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