イギリス旅行~その4 オックスフォードからロンドンへ


今日(6月3日)は、まずオックスフォードを観光して、ロンドンへ行く行程だ。

オックスフォードはバーミンガムから約126km南南東に位置する大学の町だ。しかしオックスフォード大学という実態はなく、46のカレッジ(教職員と衣食住を共にする学校のようなところ)がそれぞれ別々に存在し、それらの連合体のことを「オックスフォード大学」というそうだ。皇太子さまはマートンカレッジ(1264設立)、雅子妃はベリオール・カレッジ(1263設立)に留学された。町全体がカレッジと、それにまつわる教会などの建物群でほとんどが占められている。一番の観光名所“クライスト・チャーチ(1546設立)”は、大学の聖堂でもあるが、大学内最大でかつ最優秀なカレッジと言われている。サッチャーなど13人のイギリス首相を輩出しているそうだ。それに加えて、ハリーポッターの撮影場所としても有名で、グレートホールという食堂が魔法学校の食堂のモデルとなっているとの事だ。美しい尖塔がある“聖マリア教会”もまた大学教会だ。他に有名な建物としては“ラドクリフ・カメラ”(1749年理系専門図書館として設立)、カレッジを繋ぐ“ため息の橋”(オリジナルはベネツィア、ケンブリッジにも同名の橋がある)などがある。

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いよいよロンドンへ。ロンドンではまず世界最大級の収蔵品を持つ世界一有名な “大英博物館”を訪れる。これまでにも仕事の関係で何度か来たことがあるが、今回はガイドの説明付きで、エジプト、ギリシア、ローマなどの収蔵品に関する意味合いが良くわかった。最も人だかりが多いのは入り口の“ロゼッタストーン”だ。上段、中段、下段と3層に分かれて異なる文字が記されている。一番上がヒエログリフ(象形文字)、2段目がデモティク(民衆文字)、一番下がギリシア文字で、 碑文の内容は、紀元前196年のエジプト王戴冠式の知らせらしい。同じ内容が3種類の異なる文字で書かれているのをヒントに、フランスの学者がヒエログリフ解読に成功し、様々な遺跡に刻まれているヒエログリフを解読出来たと言う。ロゼッタ・ストーンと並んで、大英博物館の人気者のパルテノン神殿の遺跡。パルテノン神殿と同じ様式に作った部屋に、様々な遺跡が飾られている。奥正面には、建物の破風(建築用語で屋根の三角部分)に飾られた大理石の彫刻が一際目立つ。アテナ女神誕生にまつわる神々の群像だ。見事と言うしかない。隣の部屋には、小アジアのリュキア人の墓廟ネレイデス・モニュメントがある。別の展示室では、メソポタミアを中心に紀元前2000年頃から栄えたアッシリア王国の展示物がある。宮殿の入り口に魔よけとして飾られた、顔は人間、胴は牛の像や、王の趣味としてのライオン狩りの模様が描かれたレリーフがある。身体中に矢を射られ、力尽きた、または、今にも力尽きようとしているライオンたちの姿が痛ましい。色付きの「狩猟の図」は、エジプトのテーベ(現在のルクソール)で発見された紀元前1350年頃の壁画で、テーベの書記官ネブアメンの墓の壁に描かれていたもの。3400年前の作品と思えないほど、鮮やかな彩色が残っている。ミイラ展示室に行く。3300万年前のミイラの生々しさには驚く。他には、数年前日本でも好評を博した「円盤投げ(ディスコポロス)」などもある。

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映画「マイフェアレディ」のロケ地ともなった17世紀にはじまるショッピングエリア“コヴェントガーデン」に行った。

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今日はロンドン ウェンブリーにあるヒルトンホテル泊。隣に“サッカーの聖地”と言われるウェンブリーサッカースタジアムがある。9万人収容で、屋根つきでは世界一だそうだ。

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明日はローズガーデンとウィンザー城観光だ。

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