前橋育英高校と延岡学園の美しき決勝


FBでも話題沸騰のNumberWeb氏原英明氏の記事のタイトルだ(http://number.bunshun.jp/articles/-/655334?fb_action_ids=388238684635402&fb_action_types=og.likes&fb_source=other_multiline&action_object_map=%7B%22388238684635402%22%3A202701419896769%7D&action_type_map=%7B%22388238684635402%22%3A%22og.likes%22%7D&action_ref_map=%5B%5D)。副題に「両校が見せたクリーンファイトの爽快」とある。

その記事の中に「勝つことよりも、人間性を誉められる方が嬉しい」とのサブタイトルで、「前橋育英は“凡事徹底”という言葉を掲げ、小さなことを積み重ねて強くなってきたチームだった。全力疾走やカバーリング。日常生活においては、挨拶や時間厳守、掃除を重んじ、人間性を高めてきた。荒井直樹監督は言う。野球以外の面で重視しているのは、服装と時間、清掃などです。服装が乱れたら、社会では生きていけません。時間はただ、集合時間に間に合えばいいということではなく、提出物をきっちり守るとか、『間に合う』ということが大切。掃除については、片づける人間か片づけられない人間なのかどうか。野球の試合の中には、『試合を片づける』という部分がありますし、そこにつなげて話をします」とある。たしか、優勝した翌日の新聞記事にも「前橋育英の選手は甲子園に来てからも毎日朝10~15分の散歩を全員に課し、ごみ拾いなどをした。このような人間力育成に力を入れている」とあった。延岡学園も日々の積み重ねを重視、野球の練習だけではなく、日常生活・学校生活で自身を律する。挨拶やゴミ拾いなどの当たり前のことを当たり前に繰り返してきたと重本浩司監督は言う。今回の決勝戦でも、「対戦相手の捕手に駆け寄って、手当をした前橋育英一塁コーチャー」や、「キャッチャーマスクを打者がわざわざ拾う行為も普通のこと」という数々の事例に、「凡事徹底」の教育が徹底されているのを見ることが出来る。

「凡事徹底」というキーワードは著名な経営者からも良く聴く。「私の経歴書(日経)」でダイワハウス工業樋口会長(http://jasipa.jp/blog-entry/7362)の言葉としても紹介した。また「掃除道」を説く鍵山秀三郎氏(http://jasipa.jp/blog-entry/8812)は「凡事徹底」と言うタイトルを出版されている。まさに小さなことの積み上げが、会社の風土を変え、相手を慮る自立人間育成に役立つとの主張だ。以前ブログの「高校球児に教えられること(http://jasipa.jp/blog-entry/6187)」でも、創志学園(岡山)や興南高校(沖縄)の人間力を育む指導を紹介した。今回春夏連覇がかかっていた浦和学院も、「自分が自分を高める責任」「後輩を育てる責任」「組織全体を高める責任」の三つのモットーを掲げチームづくりをしていると言う(「致知2013.9」森士監督「人生のメンバー外になるな」の記事より)。

「凡事徹底」を今一度噛みしめたい。

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