ベネツィアを1日わりと自由に観光し、翌日3日目は途中、ルネサンス時代に栄えた北イタリアの地域、パドヴァ、ヴィチェンツァに短時間寄りながらミラノへ向かう。パドヴァは、イタリアでボローニャ大学に次ぐ古い歴史を持つ大学(13世紀)で、ガリレオ・ガリレイ、ダンテなどが教鞭をとっていた名門「パドヴァ大学」がある。訪れた比は残念ながら休みで門がしまり、中は閑散としていた。この大学の植物園が世界遺産だ。大学の目の前は、市庁舎、もう少し行くとシニョーリ広場。
次はヴィチェンツァ。ヴィチェンツァの歴史はローマ時代以前に遡るが、ルネサンス期の天才アンドレーア パッラーディオの街としてよく知られ、この街に20以上の建物を建てたが、そのすべてが世界遺産だ(個人の建造物全体が世界遺産と言うのは珍しいそうだ)。彼の最後の作品で最高傑作とも言われるテアトロ オリンピコ (オリンピック劇場)、そしてパッラーディオ通りを行くと、総大理石のバシリカ パッラーディアーナと、82㍍のヨーロッパ最古の時計塔が見えてくる。たまたま第2日曜日は骨董市の日だった。
その後は、バスで約212㎞のミラノに向けて出発。古代ローマ時代塩を運ぶための道路などが作られたが、軍隊をいち早く動かすための舗装道路をドンドン北へ伸ばしていき、敵を驚かせつつ領域拡大を図っていったらしい。朝起きたら大群がそこまで来ていた。高速は真っ直ぐローマに通じている。ミラノのホテルは5つ星でさすが素晴らしい。