人見知り社員が№1営業に!


自称「口下手、人見知り、非社交的」な女性が、最初は一向に受注が出来ずリストラ寸前の赤字社員だったのが、3年目に一念発起。全国一位のトップセールスになり、26歳で大阪営業所長に抜擢された。その人の名前は、長谷川千波さん(現LUNA社長)。致知8月号に、「人生の幅と深さは自分で決める~赤字社員からトップセールスへの道」と題したインタビュー記事があった。

社員大会で、ある時優秀営業社員表彰の後、「今月受注ゼロだったやつ前へ出ろ」と言われ全社員の前で恥をかいた。そこで一念発起。

商売のより厳しい大阪で、小手先の「割り引き」「特典付き」「安い」ではなく、「この商品が欲しい」とお客に心を動かしてもらえるにはどうしたらいいかを真剣に考えたことが、彼女のトップセールスへの道への原点だったそうだ。

  • 本音を引き出す話術:「○○君は勉強がお好き?」「好きなら苦労しないよ(笑)「ですよねー(笑)」と笑いあえたらしめたもの。「それを答えたから何?」と冷たく言い放たれたらダメとお客を区別できる。こんなキラーワードを作る。
  • 「お客様が自分に会ってためになる」と思わせる演技力の訓練:「会って楽しい長谷川千波」を作るため、台本を作り仲間と一緒にロールプレイング。役者と同じで何度も練習。
  • 先入観を持たない事:「この人怖そう」とか、「この家は買ってくれないだろう」とか自分で決めない事。これを「ヘッドアップするな」と言っていたとか。「結果を気にしすぎず、今やるべきことに集中する(ボールの飛ぶ方ではなく目の前のボールに集中)」との意味。
  • 計画は悲観的に、実行は楽観的に:売れない人は計画段階では「どうにかなるさ」、いざお客様と対峙して「売れる気がしない」と。売れる人は「最悪のことを考えて準備」してもなお足りないと思いつつ、お客様を前にすると「売れる」とポジティブに考える。

要は、いくらコミュニケーションスキルがあるからと言っても、お客様の立場に立てない人は営業マンとして大成しない。そのためには、如何にお客様の懐に入り、お客様の本音を聞き出すことが重要かを認識し、そのための計画を入念に立て訓練する。「口下手、人見知り、非社交的」な人でも、基本を心得、行動に移すことが出来れば役者になれることを長谷川さんの経歴が示している。営業成績の悪い人も、自分はだめだとは思わず、参考にして欲しい。著書に「人見知り社員が№1営業になれた私の方法(祥伝社)」がある。

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