駕籠(かご)の嫁ぎ先が決まりました!


姫路の家の玄関の梁にぶら下げられていた駕籠の引き取り先がやっと決まりました。同級生が持って帰ってくれ、保存してくれることになりました。この駕籠は、先祖が嫁入りに来た時の駕籠らしく、私の姉(77歳)の記憶でも小さいころから玄関の梁にぶら下げている記憶しかないため、恐らく100年以上前からぶら下げていたのではないかと推測されます。私の祖母が乗ってきたとしたら120年前となりますが祖母だったかどうかも不明です。

これを友人と一緒にゆるりゆるりと降ろしました。ある骨董屋は、降ろそうとすると空中分解してしまうのではと言っていたので心配しましたが、全く大丈夫でした。屋根は埃まみれでしたが、埃を取ると、黒の漆喰塗が出てきました。また中から外に飾る赤い房が4個、真新しい形(保存方法が良かったのか)で出てきました。引き戸を開けると、絵模様のある背もたれと肘掛もあり、畳風の床と共に、座っている姿を彷彿とさせるイメージの部屋でした。

駕籠に関してインターネットで調べてみましたが、ある人の話では、故渡辺美智雄さん(みんなの党の渡辺喜美の父君)にひいお祖母さんの嫁入り駕籠を見せてもらったことがあるそうで、屋根裏に上げて梁に縛りつけてあったそうです。それは、嫁いだ後、実家に帰れないように実家の家紋入りの駕籠を縛りつけてしまうのだそうです。新妻のマイカーでなくて、婚礼の時一回限りに使用する「嫁入り駕籠」と言うと書かれていました。

私が東京に転勤してから実家は空き家が続き、これからの保存もままならぬため、引き取り先を捜していました。古いものは出来るだけ残して、若い人たちに引き継ぎたいと思うのですが、市町村でも保存場所がなく、なかなか古民家同様残すのは難しくなっています。テレビでも時代劇の数が激減し、演出家も俳優も減ってしまうのではと懸念されています。残念ですが、ますます江戸、明治も遠くなります。

「駕籠(かご)の嫁ぎ先が決まりました!」への1件のフィードバック

  1. 今年もブログご愛読ありがとうございました

    BLOG_NAME JASIPA特別顧問ブログ
    今年もいろいろありましたね。政治の世界も大きく変わりました。しかし、支持率が20数%で惨敗したり(前回の自民党)、圧勝したり(今回の自民党)、何とも分からない世界ですが、..

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です