我が家のベランダ(5月)

今年は桜やつつじと同様、ベランダの花も例年より10日近く早く咲いたようだ。いつも今頃満開の木工バラがすでに咲き終わっている。いま、まさに満開なのは、その華々しさで待ち遠しかったぺラルゴニウムだ。花屋さんの店頭でも美しい花が見られるが、我が家のぺラルゴニウムは30年近く挿し木で増やし続けたもので、愛着も深い。ヨーロッパでも3~4月頃様々な種類が見られる。我が家でも4種類ある。4月から7月頃まで楽しませてくれる。

 

ベルフラワーや、ブルーサルビア、ニオイバンマツリ(いい香り)、ゼラニウム、ピンクのマーガレットなども花盛りだ。ピンクと赤のバラが1か月前くらいから咲き続けている。

“アジサイ”も昨年は咲かなかったが今年は花芽を一杯つけているから楽しみだ。連休に“紫蘇”と“ししとう”を植え付けた。毎年夏の“そうめん”と”焼肉“用に役立っている。

涙活(るいかつ)って?

5月1日の日経記事ではじめて“涙活(るいかつ)”の言葉を知りました。インターネットで調べると1月にもNHKの朝番組「おはよう日本」でも取り上げられ、3月31日にはNHKの「生活情報ブログ」でも下記のように紹介されています。
映画などを見て泣いてしまったけれど、その後、何となくすっきりしたという経験、ありませんか?すっきりしたい、日頃のストレスを解消したいという人たちが集まり、映画や音楽などを鑑賞して涙を流そうという活動、略して「涙活」が、今、注目されています。
別のインターネット情報では、”涙活“とは、能動的に泣くことでストレス解消を図る活動とある。離婚式プランナーの寺井広樹氏の提唱と言うのも面白い。人間の自律神経は涙を流すことにより、緊張や興奮を促す交感神経が優位な状態から、リラックスや安静を促す副交感神経が優位な状態に変化する。よって、たくさん涙を流すほど、ストレスが解消し、心の混乱や怒り、敵意も改善されるという。ただし、ストレス解消に効果があるのは、感動などによる涙だ。
5月1日の日経の記事のタイトルは「”涙活“で連帯感、自由に働き育児と両立」だ。記事によると、寺井氏が2015年に企業に涙活の講師を派遣するサービス「イケメソ宅泣便「を始めてから年3、4割のペースで受注が増えているそうだ。このサービスを使ったIT企業が紹介されている。ネット事業のアジャストでは感動を共有することで連帯感が高まったという。参加者(女性)からは「以前より同僚とお互いに助け合うようになった」との声が聞かれる。

以前「暗闇体験でつながろう」とのタイトルで「非営利活動法人ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)」の活動を紹介した(http://okinaka.jasipa.jp/archives/460)。世界的に人気を博している研修だそうだが、「参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験」とある。これもコミュニケーションの改善を図る試みだ。

スマートフォンなどの普及で、コミュニケーション危機や、相手を思いやる気持ちの薄れなど時代の変化とはいえ、懸念する人は多い。「働き方改革」が叫ばれているが、残業を減らすことだけではなく、チームとして働きやすい職場つくり、信頼しあえる仲間つくりも重要な課題だ。そのための世の中のいろんな取り組みを評価し、積極的にチャレンジしていくことも必要ではないだろうか。

ベルギー・オランダ旅行~その7~特徴ある都市(ベルギー)

今回はベルギーの都市に加えて、ドイツのアーヘンも紹介する。これで、今回の旅の最終報告とする。

ベルギーのリエージュに近いモダーヴ城。13世紀モダーヴ家によりオユー川沿いの崖の上に建てられた城塞で、17世紀には当時の城主であるジャン・マルシャン伯爵により全面的にフランス様式に改修された。日本人も20数組いるらしいが、ここでは結婚式も行われている。入り口を入るとすぐ”衛兵の間“がある。天井にマルシャン家の紋章と32貴族の家系図をあらわすスタッコ彫刻(化粧漆喰)のすばらしさにまず驚く。次の間が”青い間“で、ギリシャ神話に登場するヘラクレスのテーマで統一した一角。”音楽の間“、”主寝室“なども豪華だ。結婚式を挙げる部屋もある。厨房もある。

モダーヴ城の近くの世界一小さい街“デルビュイ”。ウルト川沿いの人口500人の街だ。要塞として9世紀に建てられた城だ。あいにくの雨模様で、そうそうに引き上げてしまったので、小さな街の魅力の探索が出来なかった。

ブリュッセル郊外にある“ガースベーク城”にも行った。13世紀に建てられた城で、ブリュッセルを治めていたブラバン公の館として建設された。外観と庭のみの見学だったが、庭も美しく整備され、40haの広大な森をのぞむ光景はすばらしかった。クジャクが数匹飼われていた。

最終日にドイツのデュッセルドルフ空港から帰国するため、途中ベルギー・オランダ国境に程近いドイツのアーヘンに立ち寄り、世界遺産(世界で初めて世界遺産に登録された)の”アーヘン大聖堂“を見物した。8世紀末のフランク王国の時代、カール大帝がアーヘンをフランク王国の首都として栄えさせた。大聖堂もカール大帝により建てられた北部ヨーロッパで最古の大聖堂だ。外観は質素だが、内部は天井も含め、金をふんだんに使用したモザイク画で覆われ豪華そのものだ。ここは神聖ローマ帝国時代、600年ほどにわたって神聖ローマ皇帝の戴冠式が行われていたそうだ。カール大帝の眠る祭壇、八角形のドーム状の天井、天上や柱を覆う金を使ったモザイク、ステンドグラスで覆われるガラスの礼拝堂など見所は多い。

大聖堂の外に出るとモクレンの花が満開だった。カール大帝が大聖堂とともに建設した市庁舎へ行く。大聖堂から市庁舎へ通じる道も中世風の瀟洒な光景が見られる。

今回の旅は若干天気に恵まれない面もあったが、添乗員、ツアー仲間の皆さんとともに、和気あいあいの楽しい旅を味わうことが出来た。私のつたない旅行記、ご愛読いただいた皆様方の何らかのお役に立てればと願っています。記憶違いのこともあろうかと思いますがご容赦ください。

冲中一郎