世界の笑顔を!メリープロジェクトが六本木で(28日)

当ブログでも紹介(04.25)しました、「北京オリンピックの開会式で2008本のパラソルに世界の笑顔」を演出した水谷孝次さんが、東日本大震災被災者を励ますためにいわき市や石巻市で「Merry Project」を実施され子どもたちに笑顔を与えられています。

そして今週土曜日の28日は「東日本大震災支援プロジェクト」と称して、六本木ヒルズアリーナでいわき市副市長を迎え、’つんく’などアーチストによるライブやフラガールによるショーなどを展開します。’がんばっぺ!いわき」キャンペーンも行い、福島県の農産品販売も行います。

この行事を支援するボランティアスタッフも募集しています。FACE BOOKにも掲載しようと思ったのですが、既にファンクラブが存在し、当行事も掲載されています。下記に案内を掲載しておきます。

  • <場所>六本木ヒルズ各所(六本木ヒルズアリーナ)
  • <日時>5月28日(土) 11:00~18:00
  • 協力:地球サミット2012Japan他

  <MERRY PROJECTよりメッセージ>

MERRY PROJECTは、「笑顔は世界共通のコミュニケーション」をテーマに、MERRYの輪を広げていくコミュニケーションアートです。

笑顔とメッセージに込められた、一人ひとりのMERRYな想いと、地球を大切に思う気持ちは、国境を越えてつながっていくと思います。

被災された東北の方々を勇気づけたい。私たちMERRYPROJECTは、子どもたちの笑顔を通して復興への、そして未来への希望の光を増やしていく活動を始めています。

子どもの笑顔は大人も元気にしてくれる希望の光。だからひとつでも多くの笑顔を咲かせる支援をしたい。私たちは笑顔の力と日本の力を信じています。

全プログラム詳細はこちら→

サービスに関する「事前期待」について

5月18日の当ブログで諏訪良武氏の「サービスサイエンス」に関して書き、その中で「事前期待把握の重要性」を言いました。サービスをお客様視点で考えると、お客様の期待を把握する(想定する)ことがサービス提供者の出発点であることはおわかり頂けると思います。如何にこの事前期待を把握するか?ズバリ聞いても、お客様もなかなか事前には明確には言えないが、実際やってみると、お客様の評価は厳しいという経験は誰もがしているものと思います。

お客様の期待は、やればやるほどキリがなく高まっていく。従ってサービス会社は常にサービスレベルを上げ続けなければならない。しかし、これでは会社はつぶれる。「事前期待のマネージメント」が必要になる。営業が、ほらを吹いて受注してが、実行段階でトラブルを起こし信頼を失うケースも頻繁に起こっているものと思います。うまく仕事に対する成果期待と、組織・人に対する信頼感などを組み合わせながら、適切な期待にもっていくことが営業にも求められる。

【事前期待マネージメント例】

  • TDLの待ち時間表示:お客様のイライラ解消策。
  • 祇園「お口に合いましたら、ええんですけど」と言い、素晴らしい料理を出す
  • 業務の見える化(プロジェクト進捗、トラブル対策など)でお客様のイライラ抑制
  • SLA(Service Level Agreement)契約

○定食屋さんで最も重要な事は?

定食屋さんのプロセスは、まず 席に案内する→メニューを渡す・注文を取る→飲み物や料理を提供する→料金を回収する となる。各プロセスにおいて正確性・迅速性・柔軟性・共感性・安心感・好印象(サービス品質の分解)の各評価項目で重要性を判断する(お客様の事前期待把握に基づいて)。ほとんどのプロセスにおいては迅速性が最も重要になると思われる。料理を提供するプロセスでは正確性も同じほど重要と思われる。その正確性とは「料理を間違わない」ということと思いがちだが、定食屋で料理を間違えると言うのはまず考えられず、この場合「お客様が料理を依頼した順番をきっちり守る」ということとすると、なるほどと思うのではなかろうか?

○年をとってくると、自宅では期待できない事をしてくれると感激する。

暑い日に汗をかきかき店内に入ると、さっと冷たいお手拭きを出し「よく冷えたビールがありますよ」とやさしく声をかけてくれたら、すぐ頼んでしまう。やさしい女性の言葉には弱い。これも男性心理を読んだ事前期待であり、女性営業職の男性を落とす戦略。

○ユニクロ、良品計画を立て直した大久保恒夫氏

業績を立て直す秘訣は?「挨拶です。それから店の清潔さを保ち、料理をおいしくする。中でも一番効くのが挨拶。客と会話をし、名前や日々の生活が分かるぐらいになるといい。成城石井もそれで利益を何倍にも伸ばしました」。これはまさにお客様と会話できる雰囲気を作り、お客様の事前期待を把握するための第一歩が挨拶と言われているのではないだろうか。今はデニーズの立て直し真っ最中。

マクドナルド快進撃!

これも昨年10月頃のブログ記事です。「低価格競争をやめて、付加価値競争へ」と言うことでは参考になると思いますのでUPします。

 「原田マクドナルド、飛躍の秘訣は低価格にあらず」のニュースを見ました。全般的に小売業界も不調の中で、昨年上半期(1-6月)の売り上げが過去最高、昨年8月も月間売上高史上最高を達成したそうだ。

 牛丼業界のような単純な低価格競争は、業界そのものをダメにし、社員も疲弊する。原田社長が赴任する前はディスカウント政策で7年連続減収減益に陥っていた。原田社長はバリューに拘り、徹底して「Quality」「Service」「Cleanliness」施策を推し進めた。すなわち、品質を高め、サービスを向上させ、店内を清潔にする。そのうえで、これまでの常識を覆して価格UPを行った。お客様から「なぜ価格をあげるのか?」と聞かれて、店員に、自信を持って「他の店の味と比べて下さい」と言わしめた、その自信が、QSC施策を推し進めた結果のマクドナルドの経営基盤となっているのだ。

昨年8月下旬の10日間、ビッグマックの値下げをした(一律200円)。しかし、この期間、逆に客単価は上がったそうだ。その期間、新しい商品を出し、その商品をアピールするために、低単価施策を使った。すなわち新しい商品に自信がなければ、このような施策は効を奏しない。客はまんまと乗せられて、新商品の食体験を楽しんで帰り、ますますマクドナルドファンになる。お客も満足、マクドナルドは大満足。

 同じ発想で立て直したのが成城石井の大久保社長(今は変わられていますが)。お客様に訴えられる商品の質で勝負し値下げはしない。

 わがIT業界にも通じる話と思いませんか?顧客満足度(CS)向上活動の考え方・精神は全く同じです。低価格競争に巻き込まれないために、お客様へのバリューUPを常に考え行動する集団になりましょう。

私自身はマクドナルド店に入った経験がないため、価格が高くても行きたくなる店との実感はないのですが、一度行ってみたい気になっています。

冲中一郎