弱みより強みを磨こう(コマツ坂根正弘)

今年の秋の褒章で「旭日大褒賞」を受賞された現コマツ相談役坂根正弘氏が今月の日経「私の履歴書」に登場されている。以前当ブログでも紹介したことがある(http://okinaka.jasipa.jp/archives/217)が、2001年社長に就任された年の赤字8000億円を構造改革を断行しV字回復させたその経営手腕には興味深いものが多い。今朝の日経(11月5日)にも興味深い記事があった。先日船井総研の「長所伸展法」を紹介した(http://okinaka.jasipa.jp/archives/1875)。同じ趣旨の話を坂根氏もされている。

私はコマツの経営者として“弱みより強みを磨こう”と言い続けた。自社の得意分野を伸ばすことで、ライバルに絶対的な差をつける。こうした考え方を“ダントツ商品”“ダントツサービス”“ダントツソリューション”“ダントツ経営”と名付けて経営の旗印に掲げてきた。

「この考え方は、受験勉強の時からそうだった」と振り返る。理数系が得意だった坂根氏は、徹底的に理数系の勉強に励み、逆に歴史のような暗記科目には興味が湧かずほとんど勉強しなかったそうだ。すなわち得手を伸ばして、それで行けるところに行くのが一番という考え方だ。経営者になってから、「捨てるべきは捨てて、強みを磨く」と言う私の考え方を戦略的と褒めてくれる人もいたが、自分としては高校生の頃から身に着いた自然な発想だった、と。固定費削減のために、コアではない事業からの撤退を決め110の子会社を畳んだ坂根氏の発言だから、非常な重みをもって心に響く。

今一度、自社の強み、自分の強みを整理してみてはどうだろうか。他社との差別化戦略の基本かも知れない。

蓼科の紅葉を満喫!(26日~28日)

久し振りの旅行で、蓼科高原周辺の紅葉狩りに行ってきた。軽井沢経由で蓼科高原に行く2泊3日の旅だった。高地では少しピークが過ぎた感もあったが、中低層地域ではまさに紅葉真っ盛りの所もあり、存分に楽しめた。蓼科高原周辺では、カラマツの群生の紅葉がすばらしく、時折その中に真っ赤なモミジなどの赤色が混じり、見事な光景を見せてくれた。最初の写真が北八ヶ岳ロープウェーから見た光景だ。黄色がかった色は大半がカラマツだ。3枚目は横谷観音展望台から見た山が紅葉に燃える姿だ。

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軽井沢レークガーデンでの見事な赤(もみじ)と黄色の光景だ。

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北八ヶ岳地区の白駒池の周辺に苔に包まれた原生林の神秘的な癒しの世界があった。湖までの歩道の回りは樹齢数百年の時を刻んだツガ、トウヒ、シラビソの原生林で、地上はまるで緑のジュウタンを敷きつめたような苔が一面を覆っていた。ちょっと神秘的な気分になれる。

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東山魁夷の有名な「緑響く」(右の写真)のモチーフとなった奥蓼科にある御射鹿池(みしゃかいけ)にも行った。池に映る青い森を、白馬が駆ける図で、構図的に大好きな絵でもあったが、こんな場所にそのモチーフとなった池があるとは知らなかった。まさにその絵そのものの姿が、目の前にあった。すごく感動を覚えた。

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