ブログ来週いっぱい休ませて頂きます

この3月末のブログ(http://jasipa.jp/blog-entry/8597)で、記事数を少し緩ませて頂きたいとのお願いをさせて頂きましたが、明日から来週いっぱい、私の都合で申し訳ございませんが、ブログを休ませて頂きたいと思います。この2年間でこんなに長く休ませて頂くのは初めてですが、私自身、携帯やスマートフォンからの入力ではなく、自宅のパソコンからのみの入力となっており(遅れている!)、家を留守にするときは、これまでもブログをUP出来ていません。

再来週以降は、これまで通り、再開したいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。休ませて頂く期間については、後々のブログでその理由が明らかになるかと思います。

12日にUPしました「我が家のベランダ」(http://jasipa.jp/blog-entry/8722)のペラルゴニウムに関して、「満開が楽しみですね」とのコメントを頂いたのですが、不在中に満開になると思われますので、今夕慌ててフラッシュをたきながら撮影してみました。7~8分咲き位までになっています。

ハガキ道で運命を拓いた坂田氏

私もどこかで「ハガキ道」の坂田氏ということは聞いていた。が、初めて坂田氏の記事にお目にかかり、「ハガキ道」の意義が分かるような気がした。「PHP Business Review松下幸之助塾2013年5・6月号」の記事より。

人との出会いが、こんなにも人生を変えるのかと驚いた。「ハガキ道」で有名な坂田道信氏は、少年期、青年期は病気がちで、学校でも落ちこぼれ、結婚はしたが最貧生活。31歳(1971)の時、「国民教育の父」と呼ばれた森信三先生の講演を聞いたのがきっかけで、「ハガキ道」に目覚めたそうだ。「義務教育を出たものは、あいさつと、はっきり返事をすることと、ハガキを自由に書くことが出来なければならない」との話に心を打たれ、「ハガキを書くことなら自分にもできるかもしれない。森先生のおっしゃる三つの事が出来るようになって新たな自分に生まれ変わり、人並みの人生を送れるようになりたい」と願うようになったと言う。何と素直な心で受け止められたことと驚くが、その後森先生の高弟の一人徳永康起先生の指導を受けながら「模写ハガキ(カーボン紙を使って書く)」にのめりこんでいった。

何の取り柄もない自分でも、ハガキを書くことによって心が成長し、友人が増え、人を喜ばせることが出来ると気付き、最初は徳永先生とだけのやり取りから始まり、今では全国を講演して回りながら毎日約30枚のハガキを書き続け、年賀状にいたっては2万枚送っておられる。いただいた年賀状に目を通すのに4か月を要す。そんなボリュームのハガキを扱うことから、恐らく唯一と思われるが、自宅専用の郵便番号が割り振られているそうだ。

ハガキが縁で(最初の奥様はガンで早世)、東京丸の内で働く保険のトップセールス(マスコミでも取り上げられるスーパーレディ)と結婚。現在は精進料理の教室を開く傍ら、自然素材を使った味噌やお菓子、洗剤などの通信販売を全国的に展開されているそうだが、お客さまへの奥様のハガキがリピーターの増加につながっているそうだ。ハガキの表書きは筆で、文面には「ありがとうございます」と言う言葉を入れ、一言でも相手の心に響くことを読みやすい字で書くなど、工夫が一杯あるようだ。もっとも大事なのは「上手に書こうとしない」こと。上手に書こうと言う心は自己顕示欲の表れと言う。

千葉県の「眼鏡のトヨフク」(ライバル店の進出で店をタタムことも考えた時期がある)は、坂田氏の指導で、「ハガキ道」を覚え実行したところ、リピーターが増え、今では数名の従業員で億単位の売上を上げるまでに成長したそうだ。お客さまとの人間関係を作り、お客様の食など生活実態を知り、お客様にとって喜ばれる眼鏡を提供することが出来るようになったとか。

インターネットなどの普及で、無機質なコミュニケーションが主流になる中、ハガキの効用をコミュニケ―ションツールとして見直すことも大いに意味あることと思える。ただ、ハガキの中身の工夫で、相手の方に感動を与えることがポイントになるが、それが自然体で出来るのが坂田氏のいう「ハガキ道」なのだろう。

親日国台湾の方から言われた言葉

「海外での日本の評価は、私たちが想像する以上に高い。それは海を越えた異郷の地で活躍した先人たちの功績に負うところも大きいが、いまの学校教育ではその貴重な事実がほとんど語られていない。台湾のインフラ整備で多大な功績を遺した八田與一もその一人である」との前文で始まる「台湾の近代化に尽くした土木技師―八田與一」の記事が「致知2013.3」に掲載されている。昭和56年に文部省海外派遣教師として台湾に派遣された時、初めて八田氏の業績を知り、現在「八田技師夫婦を慕い台湾と友好の会」顧問をされている古川勝三氏の記事だ。八田與一氏に関しては当ブログ(http://jasipa.jp/blog-entry/8285)でも紹介しているので省くが、古川氏が八田氏の事跡を取材中に台湾の方から言われた言葉が印象的だったため、今回紹介することとした(実は今朝のFBで「致知出版社」がこの言葉を紹介しており、読み返すことになった)。

「古川さん、あなたは日本人だから“日本精神”を持っていますよね。日本精神を持っているあなたがた日本人を、私たち台湾人は心から尊敬しています」と。その時、古川氏は“日本精神”の意味が分からなかったが、台湾人に教えてもらったそうだ。

日本精神とは、
嘘をつかず、
不正なお金を受け取らず、
己の失敗を他人のせいにせず、
卑怯なことをせず、
己のやるべき仕事に全力を尽くす

古川氏は、私たち日本人はいま、この言葉に恥じない生き方をしているだろうかと問題提起する。古川氏は、自虐的な戦後教育(マスコミも含めて)の問題に義憤を覚え、多忙な教職の傍らで、八田氏の足跡を綴り「台湾を愛した日本人―土木技師 八田與一の生涯」(創風社出版)を結実させ、日本人の誇りを子供たちに教え、普及させる活動を展開されている。かって、貧しくとも誇りを持って公のために生きていた日本人の姿こそが、今日も全世界の人々に求められている気がしてならないと締めくくる。

いままさに、“教育再生”が政治の課題として議論されている。日本人の誇りを取り戻す教育の再来を期待したい。