筑波大学名誉教授の村上和雄さんという遺伝子の大家の話です。
人間と言うのはまさに「Something Great(偉大なもの)」で、一人に60兆個の細胞があり、その中に32億個の遺伝子の暗号を持ち、それらが見事に調和してそれぞれが自立的な生命を営んでいるとか。全世界の最高知恵を使ってもロボット程度しか作れない、まさに「Something Great」なのです。そして遺伝子は98%眠っているのだそうです。その眠っている遺伝子を如何にオンにするかで、その人の人生は変わってくると言うことです。「遺伝だから仕方がない」は間違いで、環境次第でどうにでも変化するものが遺伝子だということです。
良い遺伝子を目覚めさせるのは、感謝、感動、利他の心、笑い、何事にも一生懸命になる素直さ、病気も落第も自分に与えられた試練でありがたいと思う心など、人生を前向きに目標を持って励めば遺伝子のスイッチはオンになっていくそうです。本来人には優劣が殆どなく、成功者とそうでないのは、どれだけ遺伝子をオンに出来るかということだそうです。イチローの成功もまさにその典型であり、目標をしっかり持って米国にあえて挑戦した時の気持ちの持ち方と努力が、遺伝子を大きくオンにした成果だろうとも言っています。恋人を持った女性が美しくなる(見える?)のも説明できるらしい。
村上さんの凄いところは、全国で講演されながら、悩みの相談にも応じられ、村上さんの教えに従って、明るく目標を持って過ごすようになって、蘇った人が多数いると言うことです。例えば例のJR福知山線の事故で医者も諦めた(脳がぐしゃぐしゃ)女性が、北京パラリンピックの水泳に出場できたとか。
他人の喜びを自分のことのように喜べる、そのようなマインドを持っておれば結局は自分の遺伝子をスイッチオンすることにつながり、結局は自分のためでもあると言えるのです。 皆さん、希望と目標を持って、明るく前向きな人生で、遺伝子をオンにし、ハッピーな人生を目指しましょう。