MBQ(つづき)いい質問とは?


2011.11.7(http://blog.jolls.jp/jasipa/nsd/date/2011/11/7)にMBQを紹介しました。その際、3つの質問のパターンを示しましたが、質問のタイミングなどが非常に重要とのことでした。これに関連して、以前「コーチ・エイ」のメルマガで「大きな質問」と「小さな質問」の話が出ていたのを思い出しました。要は、質問の質を考えなければ、逆効果で相手を委縮させてしまうことが脳医学上も証明されているとの話です。

相手の創造性を引き出し、考える力をつけ、成長させるためには、いきなり「大きな質問」から入ると、恐怖を感じる脳にある大脳辺縁系の扁桃体という部位を刺激してしまい、理性的・創造的思考をつかさどる大脳新皮質の機能を停止させてしまう可能性があるというのです。「大きな質問」とは、「俺たちが業界トップになるために、君には何ができるか?」のような質問を言う。これをいきなり言われると、確かに戸惑うだろうことは想像に難くない。しかし、「大きな質問」がいつもダメと言っている訳ではありません。当然質問されてしかるべき時、人には必要です。そういう場でもないのに「いきなり」は困ると言うことです。

これに対して、「小さな質問」は、扁桃体を刺激せず、恐怖が起こりにくく、 その結果、大脳新皮質が効果的に反応し、創造性が発揮されるというわけです。「小さな質問」とはMBQの3つの質問のようなもので、「今日何か問題あった?」「何かいい事あった」のような質問を言います。

もし、「大きな質問」をしたいなら、もっと丁寧に自らの課題認識などを説明してから「小さな質問」に入ることを薦めています。「今、わが社は売上が伸びず、厳しい状況にあるが、今からでもスタートできる小さな一歩は何だろう?」「明日からでも出来る事って何かないかな?」のように。

3日坊主になりやすい目標も、実現可能な小さな目標から始め、逐次目標レベルをあげていくことで、実際に効果をあげることにもなるとの事です。参考文献『脳が教える1つの習慣』ロバート・マウラー著 本田直之監訳 講談社

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