ストレスが命を奪う!対策は?

6月18日、19日の両日に放映されたNHKスペシャル番組「キラーストレス」に注目した。1回目のサブタイトルが「あなたを蝕むストレスの正体~こうして命を守れ~」、2回目が「ストレスから脳を守れ」。

激動の社会の中、高まるばかりのストレス。その中でも、私たちの命を奪う可能性のある、いわば「キラーストレス」とでも呼ぶべきストレスの存在が脳科学や生理学など最先端の研究によって明らかになってきたそうだ。ストレスが人の体に「ストレスホルモンの暴走」を引き起こし、脳細胞や血管を破壊して、人を死に追い込む詳細なメカニズムを明らかにした。さらに「乳がん」の研究から、がんの進行とストレスとの密接な関係が浮かび上がってきた。これまで漠然と語られてきた“ストレスによる病の実態”が、具体的に明らかになってきたことで、私たちがリスクを食い止め、ストレスを予防的に対処する方法も、鮮明に浮かび上がってきたというのが、今回の番組のストーリーだ。

仕事上のストレス、家庭のストレスなど複数のストレスがある場合、キラーストレスが増殖し、心臓を圧迫し心拍数を増やし心不全を招く。ガンに関しても、ストレスホルモンがATF3遺伝子を刺激し、がん細胞への攻撃をやめてしまう。動脈硬化を起こしやすくするのは、ストレスホルモンが血液中の鉄分を血液の壁の細菌に蓄積させ、細菌が鉄分を栄養素にして成長し、血管を破ることになるから。

そもそも、キラーストレスとは、脳の扁桃体が不安や恐怖を感じると ストレス反応と言われる反応が始まる。ストレスホルモンが分泌されたり自律神経が興奮したりする。そのために心拍数が増える、血圧が高くなるといった反応が起こり(ストレス反応)、上記のような危険な状態を招く。データでは、都市部に住む人の方が田舎の人より扁桃体は反応しやすく、ストレス反応が起こりやすくなっていると言う。ストレスは、結婚、昇進、収入の増など、めでたい事でも定常状態が変化することで起こるそうだ(ライフイベントストレスチェックhttp://www.nhk.or.jp/special/stress/01.html参照ください))。

アメリカ心理学会は5つのストレス対策を勧めている。1)ストレスの原因を避ける、2)運動、3)笑う、4)サポートを得る、5)マインドフルネス

運動については、「少し息があがる程度の早歩きなどの有酸素運動」を行うと脳の構造が変化し、自律神経の興奮が抑えられることがわかってきた。30分を週3回が目安で、もちろん、多く行うほど効果が期待出来る。

番組2回目は、今話題の「マインドフルネス」に関して詳細に紹介している(早稲田大学の熊野宏昭教授)。47%の人が、上司に怒られた過去に悩み、また怒られないか未来を心配する「マインドワンダーリング」に捉われている。「今の瞬間」の現実に常に気付きを向け、その現実をあるがままに知覚し、それに対する思考や感情に捉われないでいる心の持ち方を「マインドフルネス」と言う。姿勢を良くし、眼を閉じて呼吸を感じ、湧いてくる雑念や感情に捉われず、吸った息、吐いた息を感じ、体の外の空気にまでフォーカスしていく(詳しくはNHKスペシャル マインドフルネスhttp://www.nhk.or.jp/special/stress/02.html参照ください)。

昨年12月改正労働安全衛生法でストレスチェックの義務化が制度化された。ストレスで”うつ病”などの病を患う人が増えている現状を如何に克服できるか、“マインドフルネス”の手法は、欧米では、大企業や、刑務所など様々な所に急速に普及しつつあると言う。日本でもこれから普及してくると思われる。

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イギリス旅行 ~その6 6月の一杯の花

この時期、いろんな花が目を楽しませてくれる。まずは鮮やかなピンクの花が満開だった“しゃくやく”。宿泊ホテルの庭や、ウィンダミア湖から見る光景の中でも、ひときわ目立つ存在だ。次は大木に白い房の花を満載している“ブットレヤ(と思われる)”。この花も今が満開で、道路沿いなどでもあちこちで見られる。珍しかったのは黄フジ(正式名称キングサリー)。これもあちこちで見られた。紫色のフジもあるが、お目にかかるのは黄色のフジが圧倒的に多かった。

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バラはローズガーデンなどで紹介してきたが、紫のバラが家の壁を彩っている姿もあった。かわいいピンク系の花びらが木いっぱいに広がる“さんざし”も印象的だ。バッキンガム宮殿の芝生の講演の中の大木も、まだ咲いていないのかピンクの花が見られないが、“さんざし”だ。忘れな草、アイリス、そして名前が分からない花々。ネギ坊主に似た紫の花も、イギリスのガーデンでは必ずみられる。

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高速道路を走ると、沿線にはエニシダの黄色い花が今は真っ盛りだ(写真はありません)。6月3日北海道の小2の子が6日ぶりに見つかったとのニュースがBBCのトップニュースで報じられたのには驚きました。恐らく7歳の子どもの6日間と言う長期間にわたる生命力が世界でも驚異的と写ったのでしょう。以降はモハメドアリの死去のニュースが連日報じられていました。

備忘録としてブログを利用させて頂き、イギリス紀行を6回に分けてまとめて見ました。これから行かれる方がたに少しでもお役にたてればと思います。

イギリス旅行 ~その5 ローズガーデンとウィンザー城

最後の観光場所として、ロンドンの観光名所を巡った。まず早朝に、ロンドン北部にあるリージェントパーク内にある”クイーン・マリー・ローズガーデン“に行った。爽やかな空気の中、バラを中心としたイングリッシュガーデン風景を楽しむことが出来た。門を入るとあちこちに色とりどりのバラの花が目につく。ちょっと時期が早かったようで、蕾も多かったが、それでも所々満開に近いものもあった。イングリッシュガーデンの主役はやはりバラなのだろう。

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池には珍しいブラックスワン、そして2匹の赤ライチョウの子どもなど目を楽しませてくれる。

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ロンドン観光では、まずは、おなじみのバッキンガム宮殿。宮殿に掲げられた旗がイギリス国旗と言うことは今日はエリザベス女王は不在。来週11日にエリザベス女王90歳のお祝パレードがあるとの事でロンドンの街あちこちに警官の姿が目立つ。バッキンガム宮殿の広場も立ち入り禁止だ。たまたま練習中の祝砲部隊の馬の行列に出合った。行列が通るところには、イギリス国旗が道路を跨って多数掲げられている。エリザベス女王の誕生日は4月21日だが、祝賀パレードは雨の少ない6月に実施するのが習慣らしい。11日のパレードの様子を日本で見たが、雨も降らず予定通り実施されたようだ。ビッグベンと国会議事堂、王室の各種行事を行うウェストミンスター寺院の周りも多くの観光客で賑わっていた。(ナショナルギャラリーも見たがここでは省略)

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ロンドンから西へ約40kmの所にあるウィンザー城に向かう。エリザベス女王の公邸の一つであるウィンザー城は、現在も使われている居城として最も古く、世界最大級のものだ。重厚な雰囲気をたたえるウィンザー城には、900年にわたる英国王室の歴史が凝縮されている。ラウンドタワーに掲げられている旗が王室旗であったため、当日はエリザベス女王滞在の日だったことになる。内部は写真撮影禁止だったが、ヴァン・ダイクやレンブラントなど王室画家の絵や、豪華な飾り物などがある。現在も諸外国からの賓客を迎えている豪華な客室もある。外を見ると森の中に超名門で英国紳士を育てる”イートン校“が見える。

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冲中一郎