今朝の日経に愛読誌「致知」の全面広告!

当ブログでもよく記事を引用させていただいています人間学を学ぶ月刊誌「致知」の全面広告が今朝の日経新聞4面に掲載されています(明日の読売新聞にも掲載されるそうです)。発刊33年を記念しての広告です。「人間学を探求して33年。いつの時代にも仕事にも人生にも真剣に取り組んでいる人はいる。そういう人たちの心の糧になる雑誌を創ろう」というのが創刊理念とあります。

広告に是非目を通して頂きたいのですが、その中の記事の一部を紹介しておきます。仏法の「無財の七施」(財産が無くても誰でも七つの施しが出来る)の紹介です。

  • 一は「眼施」―――やさしいまなざし。
  • ニは「和顔悦色施」―――慈愛に溢れた笑顔で人に接する。
  • 三は「言辞施」―――あたたかい言葉。
  • 四は「身施」―――自分の体を使って人のために奉仕する。
  • 五は「心施」―――思いやりの心を持つ。
  • 六は「床坐施」―――自分の席を譲る。
  • 七は「房舎施」―――宿を貸す。

そして、この「無財の施」の事例が二つ挙げられています。(日本電産永守社長が表紙の10月号の致知は、当記事とは無関係です)。

現在読者数は9万人近く。わが社(NSD)でも、サロン形式で、記事の紹介をしていたのですが、何人かは「致知」の読者になってくれています。JASIPAの会員にも読者はおられると思いますが、是非一度致知出版社のホームページも覗いてみてください。37000人が読んでいる無料のメールマガジンも申し込めます。

日本の伝統とも言える「おもてなしの精神」、「他人をおもいやる心」などは、今回の震災で気付かされた「絆」を形作る大きな要素であり、またこれが世界でも珍しい1国1文明を作り上げてきた日本文明の礎とも言えます。各界各分野で一道を切り開いてこられた方々の体験談を通して、人間力向上にもっと目を向けませんか。

野田新首相誕生!

本日午後、皇居での首相親任式、閣僚認証式を経て正式に野田内閣が発足する。ともかく民主党とか、自民党という国内政局ではなく、政治に対する国民の信頼回復を第一義に、海外にも堂々とアピールできる政治を実現することを切に望みたい。

相変わらず、世論を無視した代表選で、世論を無視した選択に海外も驚いているとの事ですが、私は、現時点での最適な選択ではなかったかと思っています。消去法とは言え、自説を曲げてでも支持を得たかった海江田さんよりは、野田さんの方がましとの判断である。今朝の朝日新聞に海江田さんの話が掲載されているが、自ら自説を言えなかった事を認めている。

それにしても、テレビに鳩山由紀夫氏が出るたびに目をそむけたくなるのは、私だけだろうか?福田さん、麻生さんも表舞台には出なくなったが、首相の座を追われた人が堂々といまだに党を取り仕切っている様を世間にアピールする姿に驚くしかない。まったく、国民の気持ち(世間の常識)が解せないのだろう。民主党にとっても弊害でしかないと思うのだが・・・。朝日新聞の天声人語(8.30)に「今は昔の宇宙人、引退発表覆し、おのが所業は棚に上げ、同志をペテンとこき下ろす。反省の色さらになく、キングメークに手を貸して・・・」とあるが、この人には小沢さん、菅さん以上に我慢できない。

しかし、野田さんにはほんとに頑張ってほしい。困難で最重要な課題を多く抱えるが、日本の復権のためには、「どじょう」のように泥臭くでもいい、頑張ってもらうしかない。天声人語氏も言う。「次の矢はない最後の機会、とにかく仕事をして欲しい。親とか反のケンカではなく。」

私も政権交代を期待して民主党に投票した一人ですが、いまの実態を見るにつけ後悔はしていますが、さて今選挙があっても、どこの誰に投票していいものか悩んでしまいます。以前も当ブログに書きましたが(政治に希望を)、まじめに日本の事を考え行動してくれている真の政治家を見出し応援することしかない?そして、その人たちが集まって政界を再編成して、健全な国民のための政治を実現させる、こんな道筋しかないのかな?とも思うが・・・。気が長い話ではある。

頑張れ(ってくれ)!野田新首相!

LCCの雄 サウスウェスト航空

アメリカで、最優良航空会社、世界最強LCC(格安航空)として知られるサウスウェスト航空をご存知ですか?1971年にボーイング737 3機のみで、短距離路線に特化して運行開始した。1967年に設立した際は、他社の妨害で裁判の連続だったが、1973年以降、湾岸戦争、リーマンショックをも乗り越え黒字を継続しており、他社を凌ぐ利益率を誇っている。

どんなに事業が順調でも決して国際便などに手を出さず、「短距離直行便を頻繁に利用する州内旅行客に、良質で低価格のサービスを提供すること」の方針を徹底して遂行している。例えば、ダラス~サンアートニ間で他社のエコノミークラス62ドルに対してサウス社はたったの15ドルだった。有る株主が「2~3ドルあげてはどうか」と尋ねたところ、「我が社の競争相手は、地上の輸送手段だ」と応えたとか。

人件費以外の徹底したコスト削減を実施している。例えば、機種はボーイング737に統一し(現在は100%ではないが)、パイロット、整備士の効率アップを図り、機内食を廃止し、機内の調理設備スペースは客席にする。到着後、出発までの準備時間は他社の半分。地上要員が、FIレースのピットイン時さながらにすばやく働く。パイロットも客室乗務員も手伝う。皆が定刻通りに飛行機を飛ばすために一致団結している。ちなみに席指定はなく、搭乗券も紙ではなく再利用可能なプラスチック。

結果として、定時運行率、手荷物紛失件数の少なさ、利用者からの苦情の少なさの3点で常にトップの評価を継続している。

採用方針も面白い。パイロットも同じだが、「ユーモアセンスのある人」を採用のポイントとしている。ユーモアにある人は、変化にも素早く対応出来るし、プレッシャーの中でも面白い事を考える(資質は生まれつき、能力は開発できると発想)。明るい職場で仕事を楽しむ雰囲気を創ることで、生産性も、創造力も、適応力もUPする。

「社員第一、顧客第二」の方針を徹底する。客室乗務員の服装もキュロットスカート、ブーツなど自由とか。お客から「客室乗務員はふざけすぎ」とのクレームがくることも多いが、「方針は変えたくないので、お気に召さなければどうぞ他社をご利用ください」と返事を出すらしい。

日本でもANA,JALがLCCに参画を表明している。アメリカでは、国内線の旅客数ではユナイテッド航空、アメリカン航空を抑えて世界ナンバーワンとか。ANAもJALもよほど戦略を明確にしないと、特に国内線では激しい競争となり、相乗効果どころか、共倒れの可能性もあるのではなかろうか。(大部分は「破天荒!サウスウェスト航空―驚異の経営」〔日経BP社、1997.7出版〕より引用)

冲中一郎