「感動・感謝・感激」カテゴリーアーカイブ

感謝力!この力があなたの成功の鍵!

松下幸之助氏はじめ、成功した方々の名言の中で「感謝の心」の重要性が説かれている。「致知」の過去の記事から、その「感謝力」の記事を2編抜き出して紹介する。

まず、還暦でプロゴルファーになった古市忠夫氏の「奇跡を起こす方程式」(2009.7松下幸之助に学んだこと)より。古市氏の半生は映画化され、その上映会にタイガーウッズも来たとか。


最近、なんで俺がこんなありえない人生を歩んでいるんだろうと考えた時、「奇跡を起こす方程式」を思いついたんです。

「奇跡=才能×努力×感謝力」

さっきも言うたように、才能や努力ではプロテストを受ける二十代の若者には敵いません。しかし、感謝力だったら負けない自信がある。

(中略)

人生は最後の最後まで分からない、というのが私の持論です。私たちは震災であまりにも多くのものを失いました(注:古市氏は阪神大震災で自分の店を無くされました)。しかし、それによって大切なのは物ではなく、お金でもなく、地位や名声でもない。人の愛であり、優しさであり、人を思いやる心であり、感謝であり、積極的な心だと分かった。そのおかげで、いま、私は夢のような人生を歩んでいる。人生、何がピンチで何がチャンスか、その時点では判断できないと思うんですよ。

でも、どんな時でも正直に、悔いなく、感謝の心を持って生きると、ものすごいパワーが生まれて奇跡を起こしてくれる。それは誰が起こしてくれるのか? 周りの人です。自分の力では奇跡は起きません。


次は、サンリ会長の西田文郎氏の「10人の法則」(2009.7)より。北京オリンピックで金メダルのソフトボールチームを指導した時の話。


お釈迦様は東西南北と天地、要するにすべてに感謝しなさいと言われました。これを選手用にアレンジしまして、東に向かって先祖に、西に向かって家族に、南に向かって恩師、北に向かって友人に、そして天地に向かって自然に感謝してくださいと。(六方拝)

また、用紙に自分の名前を中心に書いて、その周りに恩師とは誰なのか、家族には何を感謝するのか、ということまで明確に書いてもらいました。これらのことは、選手の皆さんには「外気を取り入れる」という言い方をしましたが、多くの人がいてくださって生かされているという感覚を持っていただきたかったんですね。ただ、人間の思いは思っているだけでは強化されませんから、

「特に感謝すべき人を十人挙げて、1年以内に感謝の心を伝えに行く」

  ということを実践してもらいました。これは何も彼女たちに限ったことではなくて、私は経営者層や他の職種の人たちにも言っていることなんです。

(中略)

自分自身はもちろん、チームメイトを信じられることが、最終的にチーム力となって絶対表れると思いました。だからそういうことに取り組んでいただいたのです。ただ、これはスポーツ選手に限った話ではないので、ぜひ一般の方にも六方拝、「十人の法則」をやっていただきたいと思いますね。


あの上野投手も高校時代の恩師の墓参りをしたそうだ。新しい年度が始まり、新入社員も入って来ました。「素直な心を持って、感謝の心を忘れない」、そして稲盛さんの言われる「利他の心」を持って、人間の絆をより強める年にしたいものです。

感動!感謝!感激!

昨夜は、幾度も涙しました。NSDで私が会長になった時に社員有志が集まる“冲中サロン”の24回目が開催されました。実はこの3月末でNSDを退職することになった私の送別会を兼ねての最後のサロン会でした(「送別会」では「これでお別れ」となるので、「NSD卒業式」という名に変わっていました)。いつもは社員食堂で行っていたのですが、今回は同じビルの1階のPRONTの一室を借り切っての会になりました。これまで冲中サロンに集ってくれた方中心に、いつも通りの送別会だと思って行ったのですが、始まってみるとまさにサプライズの連続で、私は感激しっぱなし!

冲中サロンは、社内有志で始まったのですが、社員の人脈を広め、刺激をもらうために途中から外部の方にも参加してもらっていたのですが、今回その6名全員に参加頂き、まずは感謝の気持ちで一杯でした。しかしそれ以上に驚いたのは、T社の社長が宴の途中で、姫路の鯛の塩蒸し1匹(皆さん「おいしい」と言って喜んでいました。秘書のYさんありがとう)を携えて乱入してきたのです。この社長は、当ブログ(http://blog.jolls.jp/jasipa/nsd/date/2012/1/26)でも紹介しましたが、1月26日の日経「交遊抄」で「青春の通学電車」とのテーマで私を紹介してくれた高校時代の友人です。最後まで付き合ってくれましたが、青春時代の暴露合戦的様相を呈してしまいましたが、彼も参加者と親しく、楽しく接してくれていました。T社長、ありがとう!

次のサプライズは、私の歴史を綴ったドキュメンタリー画面でした。生のNSDバンド(ギターとクラリネット)をバックグラウンドに、壁に映し出されたいろいろな場面と、私が社員の皆さんに伝えたかった言葉がほとんどすべて網羅されているのにほんとに感動しました。なんでこんな写真まで?とビックリするほど念入りに調査が入っていました。大作でした。かなりの時間を割いてくれたと思います。ありがとう!

さらに驚いたのは、私の家内からの手紙でした。最近は家内といる時間がかなり多いのですが、この日までそんな手紙を家内が書いていることは全く知らず、司会者が「奥様からお手紙が来ています」と言われたとき、全くあり得ない話で、誰かが書いたものを読むのだろうと思ったのですが、中身を聞くにつれ、家内からだとの確信で、これも涙でした。よくぞ長い間隠し通せたものと思いますが、家内は「結婚して初めての隠し事だった」と言い訳をしていました。ありがとう!

NSSOL時代の私の秘書も、近くでの仕事の帰りに寄ってくれ、場を盛り上げてくれました。仕事帰りの多くの社員の皆さんも会場に足を運んでくれました。

5年以上続いたブログも、捨てるしかないとあきらめていたのですが、きっちり焼き付けてくれたCDを、そして腰が痛くて歩く姿を心配してトレーナーを、私の似顔絵を見事に描いてくれた額を、出版社さくら舎の方からは本2冊を、色彩心理診断の方からは幸福を呼ぶキャンドルを、そして最後には花束を頂きました。そして宴が終わり、司会者から参加して下さった全員とハグをとの呼び掛けに、感動の余韻のままに、照れくささも忘れ、心から感謝の意を表しながらハグさせて頂きました。失礼しました。

こんなサプライズ一杯の、感激、感動の数時間を演出してくれた幹事の皆さん、そしてお忙しい中足を運んで下さった皆さん、ほんとにありがとうございました。一生涯忘れ得ぬ1日となりました。ほんとにありがとう!

下記は昨夜頂いたものです。

ビジネスの肝は「感動」にあり

今朝の朝日新聞別冊「Be on Saturday」の記事のタイトルである。

「泣ける」映画や本、わずか十数秒でも心揺さぶられるCM,涙なくして語れない企業の商品開発秘話――。いつのころからか、「感動」を売りにしたものがあふれていると思いませんか(記事のリード文)? 高度経済成長期には、ひたすらモノの所有を追い求め、バブル経済時には高級品の消費に熱中、崩壊後の90年代は疲れた心とカラダに「癒やし」を欲した。だが、「もはや今の消費者は機能や安らぎだけでは満足しない。商品やサービスで「どれだけ心を動かされるか」が重要だ」という。「感動した!」小泉首相(当時)が大相撲夏場所で優勝した貴乃花関(当時)に叫んだのが2001年。「これが「感動消費」の幕開けかも知れない」と三井物産の小村氏は言う。

感動消費の中身、まずは「コンテンツ系」。映画や本など感動そのものを売るビジネスだ。たしかに個人消費の傾向は「娯楽・レジャー・文化」の分野が01年から10年で食料品や衣料品などの減少傾向に対し、倍増と言えるほど伸びている。企業の広告の中身も、例えばある外資系保険会社が肺がんを克服しトリノ五輪に出たフィギュアスケーター(井上玲奈)を取り上げ、好評を得たように、マーケティングの手法も変わってきていると言う。当ブログ(http://jasipa.jp/blog-entry/6163)でも紹介した「感動プロデューサー」平野秀典さんもこのような企業側の動きに対するコンサルタントとして紹介されている。彼曰く「売上至上主義ではなく、リピーターになってもらうことを目指そう」と。「商品でもサービスでも押しつけではない感動を得られれば顧客はついてくる」。

ホンダのスポーツ型ハイブリッド車「CR-Z」。従来は最先端の技術と装備の説明にカタログの大部分を割いたが、今回は開発の道のりをドラマチックに紹介している。「現場の情熱を知って、初めて車に興味がわいた」という学生が多いらしい。このように、これからは「日本人が得意とする実直なものづくりは死守しなければならないが、それをどうアピールするかが問われ始めている」という。

今後も感動消費は広がっていくと予想する。その場合、いかに感動を共有し、広げていくことが出来るかが問われる。ブログやSNSを通じて、自分の感動を発信し、他の人と共有することで、さらに感動を増幅させる。それは人々の「絆ビジネス」ともいえるものに通じていく。

このような時代に、スーパーホテルのように「自律感動型人材」の育成は重要なキーワードになるのではないだろうか。自ら感動できる人間でないと、お客様に感動を与えるのは難しい。人材育成についても要一考だと思う。