「挨拶」カテゴリーアーカイブ

ブログを読んで頂きありがとうございました

大きな変動の年、2011年も今日が大晦日です。東日本大震災、台風による大雨など、大きな被害にあわれた方々には謹んでお見舞い申し上げると同時に、1日も早い復旧・復興を祈念しつつ、来る年が希望の見える年になることを切に望んでおります。

JASIPA特別顧問となってから9か月、JASIPAの活性化に微力ながらも寄与できればと思っていましたが、なかなかお役に立つことが出来ず、忸怩たるものがあります。しかし、理事の皆さんはじめ会員の皆様方が、各種活動に積極的に参画し、会員同志のより深い絆創り、協働関係創りに奔走されている姿を拝見し、会員の皆様にお役にたつJASIPA創りに希望の光を見出すことが出来ました。新しい年2012年には、さらなる会員数増加につながる施策を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

「社長ブログ」に参画させていただき、150件近く投稿させていただきました。お蔭様で、9か月で7万近いアクセス数を記録させていただきました。日増しにアクセス件数も増え、最近3か月では月1万件を超え、増え続けています。つたない記事に、こんなにも多くの方が貴重な時間を割いて読んでくださっていることに心より御礼申し上げます。私のブログは、NSD社員向けに4年半発信してきた延長戦上のものですが、基本的には、本、新聞、テレビなどのメディアで、ぜひとも読者の方々に知っておいてもらいたいと感じたものをUPしています。すなわち、私自身の感度で、感動したものをピックアップして紹介しています。どちらかと言いますと、考え方、姿勢論など、総合的な人間力に関する記事が多いと思います。これは私の信念・主義に近く、企業は社員の皆さんのやる気、幸せ感が最も大事で、社員の皆さんが「爽やかに奮い立てる(精神爽奮)」環境つくりを重視したいからです。会社のためでもありますが、それ以上に皆さんの人生をよりハッピーなものにしたいとの思いからです。そして3K(感謝・感激・感動)職場にしたいのです。

ブログを書きはじめて5年を過ぎましたが、自分自身のアンテナを高く持って、新聞を読み、本を読み、テレビ番組を選択し、記事を拾う感度を磨くことは、私にとりましても大いに勉強になっています。2012年も継続できるよう頑張りたいと思います。

今年は、多くの皆さんにブログを読んで頂きありがとうございました。来年も皆様方にとりまして、良い年でありますよう!そして,IT業界の奮起を祈って!JASIPAのより一層の活性化を期待して!新年を迎えたいと思います。

人生ニ度なし(森信三)

哲学者・教育者として著名な森信三(1896-1992)氏が大阪の天王寺師範学校の講師時代の講義内容をまとめた「修身教授録―現代に蘇る人間学の要諦―」が致知出版社から復刊された。本の帯には「小島直記氏絶賛!(中略)奥深い真理が実に平明に、丁寧に語られていて、おのずと心にしみてくる。よほど愛と謙虚さと使命感と責任感がなければ出来ないことだ。」とある。その中に、「人生ニ度なし」という有名な言葉がある。

「そもそもこの世の中のことというものは、大低のことは多少の例外があるものですが、この『人生二度なし』という真理のみは、古来只一つの例外すらないのです。しかしながら、この明白な事実に対して、諸君たちは、果たしてどの程度に感じているでしょうか。すなわち自分のこの命が、今後五十年くらいたてば、永久に消え去って、再び取り返し得ないという事実に対して、諸君たちは、果たしてどれほどの認識と覚悟とを持っていると言えますか。諸君たちが、この『人生二度なし』という言葉に対して深く驚かないのは、要するに、無意識のうちに自分だけはその例外としているからではないでしょうか。要するにこのことは、諸君たちが自分の生命に対して、真に深く思いを致していない何よりの証拠だと言えましょう。すなわち諸君らが二度とない人生をこの人の世にうけながら、それに対して、深い愛惜尊重の念を持たない点に基因すると思うわけです。」

この言葉が、齢65歳にならんとする私にも、かなり激しく心に響きます。就職して、実際に実業で活躍している人たちを知った時、なぜもっと学生時代に○○を勉強しておかなかったか」と後悔することも度々あったが、もう既に学生時代は過ぎ去り、元には戻らない。現在も、経営や人生に関する偉大な方の言葉に触れる機会が増えたが、もっと早く知っていればもっと意義ある人生を送れたかもしれないと思うが、もうその知識を活かせる時の大半は過ぎ去っている。反省することばかりだが、少しは自分の将来を真剣に考え、行動していればもっと充実した人生になったのではと思う。

最近当ブログにUPした「人の命の摩訶不思議さ(http://jasipa.jp/blog-entry/7116)」にあるように、膨大な数の運命に支えられて生を受けた、その人生をもっと真剣に意義あるものにするために、やはり森信三氏が言う「立志」を若い時から考えるべきだった。

「真に志を立てるということは、このニ度とない人生をいかに生きるかという、生涯の根本方向を洞察する見識、並びにそれを実現する上に生ずる一切の困難に打ち勝つ大決心を打ち立てる覚悟がなくてはならぬのです。(中略)そもそも真の志とは、自分の心の奥底に潜在しつつ、常にその念頭に現れて、自己を導き、自己を激励するものでなければならないのです。」

今からでも遅くない。悔いのない、楽しい人生を送るための人生設計を考えたい。