ソーシャルネットワークは世界を変える!?


先週27日日経ホールにて「NIKKEI安全づくりプロジェクト」シンポジウムがあった。基調講演として、早稲田大学大学院非常勤講師、一般社団法人インターネットユーザー協会代表理事の津田大介氏が「ソーシャルネットワークはあなたの安全・安心をどう変えていくか」をテーマに語られた。私は津田氏をはじめて知ったが、SNS界では著名人で、皆さんもよく御存じの方だと思う。

著書に「Twitter社会論」や「情報の呼吸法」(共に朝日出版社)があり、今回の講演で興味がわいたため、帰りに後者の本を買って読んだ。東日本大震災では、24時間「情報ハブ」の必要性を感じ、いろんな情報を必要な人に即時性を持って届ける役割をボランティアで果たされたそうだ。この時痛感したのは、現在のマスメディアが如何に役立たないかという事。「○○では、水がなくて困っている」「水を届けた、次は△△がない」や「放射能レベルのデータが欲しい」など常に変化する必要情報を如何にタイミング良く必要な人に届けるかが、非常時には必須になる。非常時に得たい情報を呼び掛けると、即座に多くの情報が寄せられ、今回の地震でもソーシャルメディアで助けられた人が多くいると言う。東京直下型地震が4~5年以内に来るとの観測が広まっているが、このような手段になじんでおくことが必須かも知れない。

津田氏は、人が何か行動したいとき、後ろを押してくれるのがソーシャルメディアと言う。Twitter以前を「出る杭」に例え、ソーシャルメディアを「納豆」に例えた。すなわち、以前はやる気があって主体的に行動できる人達しか行動に移せなかったが、今は、誰か飛び出す人がいると、追いかける人たちが出てきて大きなムーブメントに成長すると言うのだ。従来つながらなかった人たちが自然につながり、ムーブメントが起きる。モルドバ、中国、タイ、チュニジアなどの革命をソーシャルメディア革命と呼んでいるが、彼は革命を起こしたのがソーシャルメディアではなく、人を動かし動員したのがソーシャルメディアと言う。津田氏は、自著『Twitter社会論』が出たときのことを話した記事がインターネットで紹介されている。発売前日に紀伊国屋のTwitterアカウントのツイートで入荷を知り、「買いに行く」とツイートしたところ、ブックファーストのTwitterアカウントも入荷したと反応。さらに、まわりのみんなが反応して買った。さらに、みんなで感想文をTwitterに書いてRTも飛び交い、今でいうソーシャル読書会状態となったという。

斉藤徹氏著作の「ソーシャルシフト」(日本経済新聞社)が出版されている。ソーシャルメディアが誘起するマーケティング、リーダーシップ、組織構造までおよぶパラダイムシフトを「ソーシャルシフト」と呼んでいる。「マーケティング」は説得ではなく共感をめざし、「リーダーシップ」はオープンリーダーシップ(メンバーから献身と責任感を引き出す能力を持つ新しいリーダーシップ)へ、「組織構造」は営業やサービス部門だけではなくすべての部門で顧客との接点を持つものへと変化し、企業も顧客から「信頼できる友人」になるべきと言う。

私もFACE BOOKに参加しているが、具体的なメッセージのやり取りにより、以前に比ししっかりとした交友関係が広がり、また使い方次第では、多くの人と即時につながる中で何かのお役に立てるチャンスが広がることを予感している。ソーシャルネットワークを注視し、その効用についてさらに勉強したい。

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