「健康・老化」カテゴリーアーカイブ

つれづれなる日々

70歳も超えた1老人の日々ではあるが、お陰様で昔の誼でお声かけ頂くことも多く、5月~7月の間、NSSOL(現日鉄ソリューションズ)関係で6回、高校の同期会、恒例の大学研究室の先輩の軽井沢別荘への招待など、結構出かけることが多く、痴呆症になることもなく元気に過ごせている。スポーツジムも通い始めてから7年を過ぎ、1400回近く、毎回1時間から1時間30分筋トレ、有酸素運動、プールを楽しんでいる。

昨日は、8年ぶりの東京ドーム進出を果たした”日本製鐵広畑“の応援に行ってきた。私が入社した年(昭和46年)に、三沢(元中日ドラゴンズ)を擁し2回目の全国優勝を果たした記憶もあり、都市対抗野球では名門と称されたチームではあるが、最近は全国大会への出場もままならない状態だった。昨日は1回戦でJFE西日本との対戦だったが、終盤追い上げたが残念ながら負けてしまった。しかし、内野席をうずめる人たちの、大声でうちわをたたきながらの応援で、私も久しぶりに広畑応援歌も歌い、野球に酔いしれることが出来た。

家に帰るとベランダでは、5月に満開となったペラルゴニウムが、一度は散ってしまいながら、また蕾をつけ、咲き始めている。3~4か月は楽しめる。さらに増やしたいと思い、6月に挿し木を3鉢してみた。何とか大部分が根を張っているようだ。

今年の東京は、昨年と打って変わって、長雨と冷夏が続いている。日照時間3時間以下が20日間続き、野菜やコメの成長が心配される状況となっている。昨日は久しぶりに4時間を超える日照時間となったが、またもや曇りがちの日々が続くそうで、梅雨明けも来週後半になりそうだ。

最近、メディアの痴呆症問題を取り上げる回数が異常に増えている。“5人に一人(2025年)”と言われると、気になり、ついついメディアに釘付けになる。何事にも関心を持ち、“喜怒哀楽”の“喜”と”楽“の多い日々を送りたいと思っている。家内にも”口角が下がっている“との注意をよく受ける。心せねば・・・。

楽しく介護予防!”シニア・リトミック”とは

高校時代の友人の娘さんが主催する「楽しく、介護予防!シニア・リトミック」に誘われ、家内と一緒に行ってきた(15日チェレステ松濤にて)。これからの高齢化社会に向けてスイスではすでに普及している”シニア・リトミック“を日本でもぜひ普及させたいと頑張っている仲間の皆さんの活動へのモニター参加だ。

“シニア・リトミック”という言葉は日本ではまだなじみがないことばだが、WHO本部のあるスイス(ジュネーブ)では、メディアでたびたび報道され、今では医療機関にまで取り入れられ、社会保険まで適用されているそうだ。もともと、スイスの音楽家エミール・ジヤック=ダルクローズ(1865-1950)が創案した音楽教育のエクササイズで、「音楽の源泉は感情にあり、感情は身体に宿る」ことで、感情と身体の躍動感の伴わない演奏は音楽的ではないとの考え方に基づくもの。このことから、“ダルクローズ・リトミック”とも呼ばれ、日本でも国際リトミック指導者連盟(F.I.E.R)の支部として1999年日本ジャック=ダルクローズ協会が設立されている。国際免許制度もあり、今回の講師となっていただいた中明佳代先生はこの国際資格を持っておられる(国立音楽大学の非常勤講師)。

今回、なぜ”シニア“の冠がついているか?ジュネーブで検証された実験で、リトミックが歩行バランスの改善に劇的な効果があり、転倒率の低下にも効果があったと報告されている。そのことを受けて、高齢化時代を迎えた国家的な課題でもある”介護予防“にもリトミックを取り入れたいとする音楽家の皆さん有志がその試みとして、今回シニアを対象としたモニター・レッスンを開催し、今後の普及の参考にしたいとのことだった。

シニア6名と中明先生他2名の主催者9名の小世帯で、スタジオの関係で1時間程度のレッスンだったが、「参加者のテンポに合わせたピアノ音楽を心地よく感じながら動く」という音楽と感情と身体とコネクションさせていくレッスンで、時間を感じさせない楽しいものとなった。例えば、

  • 室内をランダムに歩きながら、一定の間隔で相手を見つけ手を合わせ、決められた数の手をたきあう、一定の間隔を縮めながら繰り返す(相手を見つけたと思ったら他の人にとられてしまうなんて難しさを噛みしめる)
  • 膝を曲げて膝を1回たたいた後、膝を起こしながら手を3回打つ。これをやりながら自己紹介をしたり、歌を歌ったりする。

これらの行為を先生の音楽に合わせて行う。先生が我々の動作の速度に合わせて即興で弾いてくれるので、助かると同時に、満足感(自己肯定感)も得られる。不特定多数の方と、手をたたいたり、歌を一緒に歌ったりするため、あっという間に和やかな雰囲気になり、コミュニケーションも活性化する。

日本では、ますます高齢化人口が増える中、医療費問題が大きくクローズアップされてくる。私は、健康のため5年前からスポーツジムに通っているが、多くの高齢者の方が健康を維持するために通っている。各地ではラジオ体操なども盛んになってきている。このような中で、高齢者問題に立ち向かうために、ピアノの演奏技術を持つ専門家が自ら難しい資格を取りながら、いかに日本で普及させるか悩み、苦労している。以前、少子化問題に絡めて低体重児問題をアピールする福岡先生の話を紹介した(http://okinaka.jasipa.jp/archives/2077)。この問題も欧米では国家レベルで対策を進めているが、日本ではまだ具体的な動きはない。課題先進国の日本こそ、“シニア・リトミック”も含めて、高齢者の健康対策を世界に先駆けて体系的に進める方策を真剣に考えるべきと考える。高齢者問題も少子化問題も待ったなしだ。

素読のすすめ(前稿つづき)

前稿(http://okinaka.jasipa.jp/archives/5712)で主に若者(子供含めて)に対する「素読のすすめ」を書きました。が、私のような高齢者に対する重要な情報を書き忘れていました。
最近もアクセルとブレーキを間違えて事故を起こす高齢者のニュースが毎日のように報じられ、認知症とともに大きな社会的問題となっています。この認知症にも「素読」は極めて大きな効果があることが、同じ記事に書かれているのです。
川島氏は「学習療法」と称して高齢者に対して美しい日本語を声を出して読ませるトレーニングを実施されている。その結果、認知症の進行が止まるだけではなく改善していくとの実証が得られているそうだ。普通は認知症の薬を処方されるが、それは進行速度を遅らせるだけ。「素読」をすることによって記憶容量が大きくなり、脳が可塑的変化を遂げるという劇的な変化を生む。高齢になるにつれ、一般的にゆっくりしゃべるようになるが、例えば1から120まで順番に数えさせると大学生であれば30秒を切るくらいだが、60代の人は50秒以上かかる。脳が衰えることで言葉のスピードも遅くなるのだ。脳の回転速度が遅くなれば判断も遅れ、次の行動も遅れることになる。オレオレ詐欺で相手のペースについていけず騙されるのもこのことが原因ともいえる。このことも、中身のある古典や名文をある程度の速さで素読し続けることで改善でき、お年寄りの脳にとっても効果が大きいと川島氏は言う。
70歳にもなると痴呆症は怖く、常に気になる病気だ。自覚症状がなく、他人に迷惑をかけることが、ガンなどの他の病気と違う。健康、とりわけ認知症に効果があると言われるもので出来ることは早速実行に移していきたい。