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言葉の力(NHK)

昨夜、NHK番組「プロフェッショナルー仕事の流儀」のSpecial版を見ました。これまでに放送された各プロフェッショナルに「勇気をくれた言葉」が紹介されていました。どノ方も、プロフェッショナルの称号を得るためのプロセスは壮絶な戦いや挑戦の連続でした。そのような中で、尊敬する先輩から、戦いを共にする部下から、母から、本から得た言葉がくじけそうな自分に勇気をくれた、そんな珠玉の言葉の紹介がされました。

  • ★キリンの缶コーヒー「Fire」はそのデザインや味で大ヒットしました。その企画に従事した佐藤章は、そのアイデアを役員会で酷評され、落ち込んでいた時、同じプロジェクトの部下から

「あなたの心の火を信じています」

と。この言葉で奮起し、部下と一緒に市場調査を重ね、データに基づいたプレゼンで商品化のゴーサインを勝ち得た。

  • ★アフリカの難民支援のエクスパート高嶋由美子。アメリカ留学中に真珠湾攻撃に対する日米の見方の違いに驚き、すべては自分の目でとの思いでマスコミへの就職を目指したが内定が出ず。その時華道家勅使河原蒼風の「花伝書」の言葉

「求めていなければ、授からない。だからいつでも求めていなければならない。ついに授からないかも知れないが、求めていなければ授からないのだ」

に触発され、国連機関への就職を果たした。いまでもこの言葉を苦しい時には、手帳を見て思いだしている。

  • ★脳動脈瘤手術の第一人者の上山博康。29歳の時に出会った脳卒中のエキスパートの先生に出会う。「患者の思いに応えるのが医者の仕事」が信念で、施しようのない状態の患者にも手術が成功しなければ家族に深々と頭を下げ誤っていた(弁護士などから注意差得ながらも)。そして上山に言った言葉。

「批評家になるな。いつも批判される側にいろ」

上山も、周囲の注意を受けながら、手術する患者に「絶対大丈夫だから任せて欲しい」と患者を安心させながら手術に向かう。成功率100%ではないが、日本でも最高峰の成功率を誇る。

  • ★バンダイのおもちゃ企画横井昭裕。

「私は失敗しない。なぜなら成功するまでやめないからだ」

  • ★イルカの人工授精に世界で初めて成功した海獣医師勝股悦子。

「出来る事は、あきらめないこと」

  • ★繊維機械で「第1回ものづくり大賞」をとった片山象三。

「自分のためではなく、他人のために働け」

かってない危機に晒されている日本。希望の持てる、そして元気づけられる「言葉」が欲しい。

さよなら閉塞感!希望つくり

今年のⅠ月20日に日本で唯一「希望学」を研究されている東大の玄田有史教授の本「希望のつくり方(岩波新書)」を社内ブログで紹介した。今、大震災で大きな被害を受けた釜石市の街の復興を目指す(鉄鋼業の衰退から)市民の中に入って、一緒になって考え・調査した結果を希望学としてまとめられている。昨日NHKの番組に出られ、自らも被災者でありながら市民のために駆けずり回っている市役所の方とも懇意で、「行きつけの飲み屋」も流されたと言われていました。これから如何に「希望つくり」を行えるか、釜石の皆さんにエールを送りたい。下記がⅠ月20日の社内ブログの内容です。

希望の定義 Hope is a Wish for Something to Come True by Action (with Others).希望とは4つの柱―気持ち、何か、実現、行動―から成り立つ。玄田教授は鉄の町釜石を題材に、膨大なデータを取りながら、初めての「希望学」研究をされた方です。釜石は過去に幾多の試練に会いながら(ニ度の大津波で消滅の危機)、鉄発祥の地で鉄を主体とする物作りの町として栄えたが、不況と共にピーク9万人の人口が今では半減してしまっている町である。このような中で、街を愛する人達が「物作り」に固執し、海・山の豊富な天然資源を利用した健康食品などの新製品作りを行い、製造業出荷額が過去ピークを超えているそうです。この様な希望に燃えた街の人たちを対象に、聞きとり調査やアンケートをしながらいかにすれば希望を持てるか研究してこられました。その中で得られた知見の一部を紹介する。あくまで希望は自分で作るものだというのが大前提です。

  • ★外部に緩い関係の人脈を作る(Weak Ties).家族や同僚などは案外自分と同じような情報や判断材料しか持っていない。たまにしか会わない人たちは自分とは違う価値観やら情報を持ち合わせている可能性があり、自分の夢を描く自由度が増す。同窓会などには積極的に参加することを推奨。
  • ★希望の多くは失望に変わる。しかし、希望の修正を重ねることで、より大きなやりがいに出会える。
  • ★過去の挫折を自分の言葉で語れる人ほど、未来の希望を語ることが出来る。挫折を経験し何とかくぐりぬけてきた人ほど希望を持っている。“反例”失恋経験の乏しさが男性の恋愛や結婚をあきらめる風潮を助長している。
  • ★無駄な事に対して否定的になりすぎると、希望との思いがけない出会いを逃す。希望は「あえて迂回し、距離をとる」ことによって出会えるもの。

「幸福」は維持するもの、「安心」は確実性を要求する、「希望」は挑戦・変化することによってさらなる幸福を追い求めるもの。閉塞感のある現代社会。一度「希望なるもの」を考え、「希望」をつくり、信頼できる人たちと一緒に、希望の実現に向けて行動を起こしませんか。

ブスの25か条(運を逃がす)

昨年4月第30回JASIPA定期交流会で講演させて頂いた時の資料で紹介しましたブログをUPしておきます。

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衝撃的なタイトルで申訳ございません。これは私が言っているのではなく、元宝塚歌劇団で現女優の貴城(たかしろ)けいさんが自ら出版された本にも書いている言葉なのです。雑誌「致知」の2010.3号 特集”運をつかむ”にも「宝塚歌劇団の伝説の教えに見る運のつかみ方」との記事が掲載されており、タイトルの25箇条が掲載されています。その”ブスの25箇条”とは・・・。

  • 笑顔がない
  • お礼を言わない          
  • おいしいと言わない 
  • 目が輝いていない
  • 精気がない
  • いつも口がへの字の形をしている
  • 自信がない     
  • 希望や信念がない
  • 自分がブスであることを知らない
  • 声が小さくイジけている
  • 自分が最も正しいと信じ込んでいる
  • グチをこぼす
  • 他人をうらむ
  • 責任転嫁がうまい
  • いつも周囲が悪いと思っている
  • 他人に嫉妬する
  • 他人に尽くさない
  • 他人を信じない
  • 謙虚さがなくゴウマンである
  • 人のアドバイスや忠告を受け入れない
  • なんでもないことにキズつく
  • 悲観的に物事を考える
  • 問題認識を持っていない
  • 存在自体が周囲を暗くする
  • 人生においても仕事においても意欲がない

この25箇条が宝塚歌劇団の壁に貼られていたそうです(誰が書いたか分からない)。貴城さんは、この25箇条が女性だけではなく男性にも通じる話で、そのまま運をつかむための人間的資質を逆説的に説いているものと考え本にされたそうです 2008年5月22日 『宝塚式 「美人」 養成講座』 ――伝説のブスの25箇条」に学ぶ「きれい」へのレッスン(講談社)。運は呼び込むものであり、先人たちの教えもまさに運を呼び込むのはその人の技量だと言っています。まさに上記の「ブス25箇条」は「運が来ない25箇条」とも言うべきものです。じっくり味わっって下さい。