昨日自社の仕事の話をして、ビッグデータなどの記事を投稿しているけど、特にビッグデータを専門の仕事としてやっている訳ではないですよという話をしました。誤解があるといけないので今に至る経緯を書いておきます。チャーリーでは4年ほど前に社内SNSを開発していて、それにTwiterやfacebookとの連携機能を盛り込み、他者の投稿を取り込んで気の合う人を探すという機能を付与しようとしていました。連携して投稿したり、データの取り込みは難しい話ではありませんが、自然言語処理はかなりの難題でした。当初はNoSQLのHibariを用いてErlangを学びつつ進めましたが困難を極めました。その時、既に機械学習ができるようになっているオープンソースであるオンライン機械学習向け分散処理フレームワークJubatusを見つけ再チャレンジをしました。研究開発はとても楽しいですが食えないという至極真っ当な理由により無念の撤退となり、以降は仕事としてはやっていませんが、その時ビッグデータ、NoSQL系の情報を集めていたのが今に至って続いています。
インターネットの発展によりデータの爆発が起き、その処理を行うためにHadoopやNoSQL等のビッグデータ処理技術が生まれ育ち、Webのアクセスログの考え方をリアル社会でも実現しようとしてセンサーからデータを取り込むIoTが発達、人工知能はその昔ナレッジエンジニアが地道に知識ベースを構築して失敗したエキスパートシステムからネットに溢れ返るデータを知識ベースとして見事に復活を果たしました。そして誰しもが持ち歩き情報発信するスマートデバイスの普及、人と人を繋ぎコミュニケーションを促進するソーシャルメディアの広まり、そしてWebアプリなどの参入障壁を圧倒的に低くしたクラウドの発展はこれまで以上にデータの増大を加速させます。最近読んだ「Know」というSF小説では増えすぎた情報(データ)を管理すべく人間の脳に直接デバイスを接続させ、ネットのデータや人工知能に脳から直接アクセスする未来が描かれてました。直接の脳へのデバイスの埋め込みはさすがに抵抗がありますが、各種ウェアラブルを用いて人、モノ、人工知能が繋がり、それに近い状態なることはもはやSFではありません。
このように、とても面白い時代に生きていることに感謝し、情報(データ)の著しい増大とそれを活用する新しい技術に注目してピックアップを続けていくと共に、新しいビジネスチャンスをうかがっていきます。ご興味のある方は今後ともお付き合い頂けると幸甚ですm(_ _)m
前置きが長くなりましたけど、2015.1.26から2015.2.1までのFBやTwitterへの投稿から反響の多かった記事の纏めです。
たしかに、WindowsがOSのロボットなら恐ろしいかも^^;|近い将来、人工知能は人類の脅威となるのか。ビル・ゲイツ「人類はロボットを恐れるべきである」|U-NOTE【ユーノート】 http://bit.ly/15VORY2
グーグルがしきりに自動車の開発に乗り出したり、スマートグリッドに先鞭をつけているのはご存知の方も多いことと思われるが、こうした動きもIoTにつなげていく先進的な動きのひとつと考えればわかりやすい☆|ソフトバンクグループ再編で狙う新たな事業分野「IoT」とは(ZUU online) – Yahoo!ニュース http://bit.ly/15VOLiZ
人間の赤ちゃんは1歳半から2歳くらいで急に言葉を覚え始めますが、それまで赤ちゃんの脳が何もしていないわけではなく、2歳までに着々と概念を獲得しているのです。その概念を獲得する学習方法をDeep Learningと呼ぶそうです☆|ダーウィンもびっくり。最近の人工知能は人間の赤ちゃんと同じ進化の過程をたどる : ギズモード・ジャパン http://bit.ly/1zGS3o9
既存の次世代・機能推進本部を「ICT事業本部」と、物流や金融の「コーポレートディベロップメント本部」に分割し、消費者向け部門からメディア事業をICT事業本部に移管する☆|三井物産、IT営業本部を新設 IoT市場など開拓 :日本経済新聞 http://s.nikkei.com/1CjlTiK
AirBoard本体は500円玉より少し大きいサイズ(40×25×9mm)の基板で、超小型の無線通信シールドをコネクタに挿すだけで、Wi-Fi、Bluetooth、XBeeの各無線通信をサポートする☆|IoTがすぐ開発できる! ミニサイズのArduino互換機「AirBoard」 | fabcross http://bit.ly/1znTrc1
一部の保守派は、FTCのアプローチが広範過ぎるため、大半のIoT企業のイノベーション(技術革新)が阻害され、事業を軌道に乗せることができなくなると主張している☆|米FTC、IoTを介したデータ収集の制限を勧告 http://on.wsj.com/1z0NJhD
IoT製品から収集した多くの情報を活用して、Googleの広告事業の強化することも可能なはずだ☆|GoogleのMVNO参入、狙いはIoTによる新ビジネス創出か http://nkbp.jp/1BvoqUe #ITpro
とても勉強になる論考です。横並びで技術を切磋琢磨するチェンバレン型が日本人の気質に合っていて居心地が良いのだと思う。この先それで良いかは別ですが^^; http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20150126/276687/?P=1
IBMのスーパーコンピュータ「DeepBlue」は、チェスの世界チャンピオンGarry Kasparovを破ったが、これはチェスというゲームに特化した専用システムである。これに対し、DeepMindはゲームの種別に依存しないで、汎用的に学習できる点が最大の特徴である☆|「Google DeepMind」が驚異的な速さで学習!人工知能への危機感も高まる http://nkbp.jp/1BgtNnI
♪本日のプログレは、1984 by Anthony Phillips、1981年の発表。ビッグデータでの監視社会を懸念する場合によく引き合いに出されるジョージ・オーウェルの同名の小説からインスパイアされたインストの大作。シンセによるシンフォニックな音作りが見事です☆最後のAnthem 1984がまた陰鬱な読後感を思い出させます。。。♪