IPAのITSS User’s Conference 2006に出た。「ITスキル標準バージョン2」を作り普及させたいようだ。バージョン1は普及しなかった。
「官製の標準」が本当に市民権を持つかどうかは中々難しい問題だ。官はその時の担当者の実績作りで熱心に立ち上げはするがフォローして行く文化がない。
日本発の英語力検定「TOEIC」は国の枠を超えて韓国・中国・台湾等のアジアの国々に普及しているそうだ。
ITの世界は正しく欧米主導型であり、民間企業の勝ち組が世界標準「De fact Standard」になる世界だ。
「ITスキル標準バージョン2」はヨーロッパの標準機関「SFIA」とタイアップしているそうだ。マジョリティの米国と何らかの形で組まないと実効のある標準にはなれない。
IPAが教育企業とのタイアップばかり気にしているのも気がかりだ。教育機関に機会を提供して、官庁の権益を拡大しようとしているかの如き印象を与えかねない。
IT技術者の採用・契約・単金決めに「ワールドワイドで役に立つ標準」であって欲しい。そうであれば、これから益々盛んになる「オフショアリング」でも役に立つ。
古川
「TOEIC」は、米国にある非営利のテスト開発機関の Educational Testing Service(ETS)によって開発・制作されていて、全世界で約60ケ国が採用しています。TOEIC は、社会人を対象にしているのに対して、学生を対象にしているのが「TOEFL」です。英語を母国語にしている大学に入るには「TOEFL」のスコアが重要です。