冬のパリ旅行5(ジャックマール・アンドレ美術館)12月23日

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今日はTGVでランスへ行こうかと思っていたが昨日のシャンティイ行きで3万歩も歩いて疲れたので、パリ市内でゆっくり過ごすことにした。

そこで朝食後、ジャックマール・アンドレ美術館へ行った。第2帝政時代に作られたブルジョワジーの広壮な大邸宅が美術館になっている。

銀行家のアンドレと画家のジャックマール夫妻が心血を注いで集めたコレクションが展示されている。18世紀フランス美術とイタリア・ルネッサンスの美術が中心だ。レンブラント、ルーベンス、ボッテチェリなどの名画がさりげなく展示されている。

建物も内装も実に豪華だ。最上級の大理石がふんだんに使われ、窓の金具などは金製だ。建築当時流行った外光を一杯に取り入れた植物園風の作りになった部分を写した。

家具なども宮殿並だ。中国の景徳鎮や日本の伊万里焼なども沢山あった。かってダイニングだった部屋はティーサロンとして公開されお茶を飲むことが出来る。

フラッシュをたけないので暗い写真になってしまったが実に豪華絢爛たるインテリアだ。銀行家の富の蓄積の程ががうかがえる凄い邸宅だ。

その後、メトロでシャルル・ド・ゴール・クレマンソーへ行きグランパレで、企画展「パロットン」を見た。一人の画家が実に沢山の様式の絵を描いていた。上手い絵も下手な絵もあった。今日は月曜日で多くの美術館が休館日なので、この企画展は実に混んでいた。フランス人は芸術が好きなんだと思った。そういえば日本の絵画展なども混んでいる。日本人も芸術愛好なのだ。

その後アレクサンドロ3世橋を渡り、リーブ・ゴーシュのアンバリッドへ出た。メトロでモンパルナスへ行き一昨年の夏に何回も行った海鮮料理のレストラン「ラ・クリエ」を探して行った。

ここで早めの夕食を食べてホテルへ帰るつもりだったが、開店が18:45で2時間もあったので、しばらく歩いてモンパルナスでも一番古いカフェ「ル・ドーム」の喫茶室で時間をつぶした。ここでブログの原稿を書いた。藤田嗣治の写真や当時の画家や哲学者の写真などが貼ってあった。

この界隈にモンパルナスへ集った文人たちが集まったカフェが集中している。ル・ドームのほかにラ・クポールやラ・ロトンドなども近くにある。

18:45開店直以後に「ラ・クリエ」へ一番乗りして入った。海の幸盛り合わせ、ビスクスープ、ムール貝とアボガド・カニのタルタルをオーダーした。海の幸のコンポートはこんなに山盛りで、おまけにオマールエビも入っていた。実に豪華だった。これで43ユーロだった。

最初にハイネッケンのビールを飲み、続いてシャブリを飲んだ。最初をシャンパーニュにすべきだった。料理が多すぎたのでまだ出て来ていないムール貝はキャンセルした。全部で〆て75ユーロだった。昨日行ったオペラ座近くの海鮮料理「Le grand Cafe Capucines」の半額以下だった。カリテ・プリ(品質対価格)に優れた店だ。開店時は少なかった客席も帰る頃には満席だった。

夜はすごい冷え込みで震えながらホテルへ帰った。明日はモン・サン・ミシェルなので寒さが心配だ。